2009年09月02日
今日はちょっと長文になるかも知れません。
岩槻の医療センターで、娘が定期的に検診を受けてまして。
その結果を嫁が聞きに行くと言うのでワタクシもついて行きました。
まあ、あの入退院から7年近く経ちますし、数値でも異常な項目は全くなく経過しています。
ただ、あの当時を思い返しますと「熱性痙攣+脳萎縮を伴う急性脳症と、肝炎類似症状を併発」した例は皆無に等しく。
「少なくとも国内での報告や論文はない。世界的にくまなく調べればいくつか見つかるかも」
みたいな事は言われていました。更には
「肝機能の数値は間違いなく肝炎のものだが、あらゆる手を尽くして調べたにも関わらずウイルスが出ない。現在の知見ではあり得ない事が起きている」
先に肝炎類似と書いた理由はそれなんですね。
そしたら。
「ごく最近の臨床例から、必ずしも合致するとは言い切れないが、或いはひょっとすると、これに近いものかも知れないという」
…え?
「ウイルス性肝炎以外に何らかのストレスが原因になって、元の数値は個人差があるけれども、その中で低い方に当たる場合にダメージが出てしまうと。仮に元が100とか200あれば大丈夫だけど、30の時には…」
「結果的に言いますと、そのお子さんは肝臓を取り替える事になりました」
なんと。
「ウイルスが侵入して悪さをするのとは別に、極めて稀に、体内の要因で肝機能が低下する、悪くすると壊れてしまう事があることが解ってきました。さっきのお子さんの肝移植は、原因も含め全体の処置の例としては世界初です」
「言い方は悪いですが臨床実験状態で、いろんなデータを拾い上げている段階…」
だとすると、ウチの娘はたまたま肝機能が回復した(理由も解らずメタメタになったにも関わらず)だけで、仮に回復しなかったら恐らくは…?
うわぁ~、世界初になるところだったか(待て待て)。
「~肝臓って簡単に壊れる臓器じゃない。逆に言えば、壊れる原因ははっきりしていて、対処法も各々決まってる。873さんちの場合、その原因が解らない事だけで特異なんです」
それが解ってきたのか~。今となれば、ウチの娘は学校にもスイミングにも普通通ってまして、「一度死にかけた」なんて忘れてますけどね。
「厳密に言えば、はっきり解らなかった=診断が下せなかった事は変わっていないので、もうしばらくモニターさせてもらって」
いつか解るんですかねぇ。成人前には解って欲しいなぁ( ̄ ̄;)
てか、「総診科」担当のS先生だけですね。当時から継続して診てもらってるの。他の科のドクターはちょくちょく変わってます。
公立医療機関としては恵まれた方に見えるものの、シビアなトコも抱えてるんだろな~。

Posted at 2009/09/02 21:38:49 | |
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