
かつてスバル開発陣を率い、永らく精神的支柱ともなった技術者・百瀬晋六先生はたびたびこの言葉を言い放った。よくスバル関連の書籍などでも紹介されてきたものだが、
「ダメならダメの説明をしてみろ」
これは正直、技術者としては恐ろしい言葉だと思う。その説明をし終わるかどうかの時点で
「ダメの理由が分かっているなら、それを克服する努力はしたのか ? 解決する手段は無いのか ?」
と突き刺されるのがオチだからだ。
高出力ターボの時代じゃない。だったらアウディが
ディーゼルターボで300馬力以上を出すなんてのは、時代錯誤も甚だしいと言いたいのかな ?
先代Eクラス、後期の3.0ディーゼルターボなんか252ps、トルク63.2kgmでJC08が18km/l。前期の211ps版が12.4km/lくらいだから、パワーが燃費がなんてのはもう…技術者として何も恥じることは無いのか。
ダウンサイジングターボは高回転化せざるを得ない ?
オレ自分でMPVの2.3DISIターボしばらく乗ったけど、あのエンジンに「高回転域大好き」な印象はちっとも持たなかったな。
あれはエスティマやプレサージュの3.5とぶつける、文字通りのダウンサイジングターボだったんだが。
回すまでもなくトルクで速い…と書いた記憶があるもの。あのエンジン10年以上前だけど、そんなエンジンがあるとも知らんのかしら。
2.5ならではの走りを2.0の経済性で ? 同じことを先代レガシィでも、現行レガシィでも言ってたよね。
結局「カタログ値で2.0を下回る燃費データは出せませんでした」となったんだな。あの時は。そりゃそうだ。〜あれこれ出来ません、と言いながら、こっちは気筒休止もミラーサイクルもなく出来るわけがない事をやろうとしてるじゃないか〜
でも、レガシィのキャラクターには穏やかなトルク特性の2.5NAが相応しい、と。今回もフォレスターで同じことを言っている。
こんな調子で行くと次のインプレッサも2.5NA一本になりかねん。やってみたら2.5がどれも最適なんですよと。
自分とこの技術とコンポーネンツしか視界に無いのかしら。それともポップアップボンネット同様、ターボ使うな令でも出してるバカが上にいるんかな。
で、現状の途中経過をまとめると、
よその技術トレンドなど無関係の無関心で「やらない理由、出来ない口実」を並べ立ててるだけに過ぎない。今のスバル開発陣はそんなマインドしか持っていない。
いかにぶつかっても死ににくい安全ボディだろうが、トラクションが抜けにくいAWDだろうが、先を照らす技術がない、ダイナミクス分野でのブレークスルーが見えてこない会社に成り下がっているのは間違いない。
私自身は気にもかけてないが、次にまた検査不正みたいなネタが出たらしんどいぞ。インディアナにでも移転するか ?
Posted at 2018/09/10 08:41:48 | |
トラックバック(0) |
スバル | クルマ