
どうですかね。とりあえず〜カローラスポーツの時と似た展開?〜、先行リリースのクロスオーバーを見てきましたが。
クルマとしては、よく出来てるなと。
FFプラットフォーム化+全車AWDのラインナップ。
試乗車は2.5NAハイブリッドの…G アドバンス・レザーパッケージだったかな?
先代がTNGA化で「とにかく低く座らせる」てな、現代のトレンドを蹴飛ばした低重心アーキテクチャでかえって売れなくなった…そりゃそうですよ。乗用ミニバンが市民権を得て30年(エスティマが90年、オデッセイが94年発売)経つんです。あんな低全高パッケージの逆張りが
当たるわけないです。
私もたまに会社のクラウン乗りますけど、ヘッドルームはとにかく狭苦しい。ACCの出来が良く高速は楽だとしても、あれを600万で買いたいかと言われりゃ…それはNOです。あくまでもクラウンはクラウンであって、
スカイラインとは違うんですね。スポーツセダンではない。それを求められてもいない。
以前にもこんな趣旨の文章を書いたか分かりませんが、「クラウンは社交的ツールであって、グランドツアラーではなかった」のです。
そこをトヨタはブレイクアウトした。販売の2拠点で話を聞いたんですが
「ワールドプレミアで4車型が披露されて、心底驚いた。事前情報が全くなかった」
「発表の前に予約をもらっていたが『セダンも同時発売じゃないのか』『だったら一旦棚上げだ』と、話が止まってしまった(T_T)」
とにかく緘口令が徹底していたようで。更に生産遅延が響いて受注に苦心しているそうな。
日産がフーガ/シーマを閉店して、トヨタも脱セダン化に踏み切る(品揃えとしてはセダンは存続しますが)ほどの市場の変化で、さあ。
どうするんだ、スバルは。次期インプレッサはG4廃止でHBに絞るようですし。
基本、アウトバックもXV(次はクロストレック?になるようですが)も、工場投資をケチってボディストラクチャーはほぼそのまま、「ただ地上高をカサ増ししたハンパSUV」ですけども。
ど真ん中のSUVとしてフォレスターが既にあるのがね。かえってラインナップ再編をやりにくくしてるんでしょう。セダン派生のアウトバック、インプレッサが変革を躊躇って「半端SUV」「骨格が変わり映えなく、バンパーやルーフレールなどを厚化粧して、ただただゴテついた泥遊びカー」に成り下がっているのは…あの辺を思い出しますね。
パルサーS-RVとかスターレット・リミックスなんかね。
クラウン・クロスオーバーは大した作品だと思いますよ。カタログ写真など見ても、SUVに振りつつも
フォーマルなシーンにもソツなく合わせてある。英国ではアウトドアスポーツのシーンでもTPOという…
…日本で渓流釣りする人がタイなんかしないでしょ。
スバルのデザインには、こういう「成熟感」「嗜み」というテイストが全く欠けているんですね。
わちゃわちゃごちゃごちゃと、まるで「品」というものがない。
「トヨタは高級ブランドではない。高級『感』で売るのがトヨタ」と揶揄だか自嘲だか分からない例えをした人がいましたが、バカにしたもんじゃありません。今回のクラウンで、リミッターを外したトヨタの恐ろしさを少し見た気がします。
Posted at 2022/10/08 21:45:15 | |
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