先日、テレビでちょっと見てましたが。
なんじゃこれ。
経済運営が国家主導で動く時代ならこれで良いかも知れませんけど、今の時代にこんなものを語られても。
まあまあ、こと自動車について言えば、新規参入制限から始まりありとあらゆるモノに役人が待ったをかけては世界の失笑を買うと言うのが当たり前でしたからね。
ドアミラー辺りからカウントして、サンルーフ、60~50偏平タイヤ、4WS、280ps規制、HIDヘッドライト等々。
目立たないとこですが、サイドドアビームまでも役人が目くじらを立てた話がありますよ。
ダイハツが国内仕様で初めて導入したんですが、丁度その頃NHKの特集などで自動車の「内外安全格差」がスッパ抜かれまして。
要は、輸出仕様には様々な衝突対策が施されていながら、国内仕様ではほとんどスッカラカンという「アレ」です。同じ年式の中古車を日米で買ってきて、解体調査したらそうだった。
それでトヨタや日産が追及の矢面に立たされてる最中、ダイハツが「日本初

のサイドドアビーム採用」とやったところ、通産から大目玉を食らったそうなんですね。
「先走った事をしてくれた」と。
いや、本当の話なんですよ。NHKブックスの「日本・死者急増」に書かれてますから…
って、何がだよな。
「公用車のクラウンやセンチュリーにも付いてないものを、軽自動車が先に採用するとは不埒千万」
この程度の戯言ですよ。
如何に不勉強で石頭、事なかれかつ横並び護送船団型官僚組織が、日本自動車史の発展を阻害してきたか。
そういった事実・史実を併せ考えると、こんなドラマを今頃仕立てるなど滑稽極まりない。
役人官僚なんてものは、日向で大言壮語すんのが仕事じゃない。黒子に徹するのが本来の姿だと。
だって、どうせ生産部門じゃないでしょ。頭でっかちの管理システムを机上で牛耳ってるに過ぎない。
ユーザーメリットや技術者のマインド、市場競争の本質なんか見えてもいなきゃわかってもいない。
パワーウォーズを歓迎はしませんが、片やメルセデスやアウディ辺りが400ps、500psを普通(?)に売っては高速で狼藉し放題なのに、国産車ではGT-Rひとつにあの騒ぎでしょ。
官主主義も大概にせえと。

Posted at 2009/07/28 22:02:48 | |
トラックバック(0) |
トリビヤ | 日記