
←改めて、このおフランスな車を勉強し直してます。
幼稚園前からの友達だったm鍋くんの父君が乗ってたGSには、見透かしたよーにフラット4が載ってたんですね。無知とは怖いわ。
もっともこのGSのフラット4は2CVのフラット2がベースであり、更にはプロペラシャフトを連結~AWD化する事など考慮されてませんから、かなり後傾して搭載されてます。
…親父のダットサン1400より、大宮の親戚んちの初代レオーネが印象強かったのは確かですが、その前に伏線があったんだなと。
しかし過去のいきさつが何とかと言うより、今のC5ツアラーがきちんとしたワゴンパッケージを与えられている、その事実が重いのです。
なんせ今や、Cクラスからアウディを始めとしたドイツ勢、果てはボルボに至るまでの欧州産ワゴンが並べて「お手軽・シングルフォールディング」に堕落してしまいました。
あれでは、リアシートを畳んだ状態だと、衝突時にブッ飛んだバゲッジがダイレクトで前席を叩く事になる。
ダブルフォールディングならば、まずは後席の座面裏がバゲッジを受けるので格段に安全性が増す訳ですが、スバルは旧BPで「軽量化」の大義名分のもと、その路線を放棄してしまった。
以前から「ワゴンはお勧めしない」と度々書いている理由の多くはここにあります。
あれではバンと変わらない。全幅の信頼を置きうる「グランドツーリングカー」にはなり得ない。
3.6アウトバックを称賛しはしましたが、それも
「買った土産は日時指定で宅急便に依頼」
が前提ですので、大荷物を積むことなどハナから考えていないのです。
話戻して。今一つは、航空技術由来のハイドロニューマチック、現・ハイドラクティブ。
これも、生存性最優先の戦闘機思想では発想し得ず、かつ高度な工作技術がなければなし得ないもの。
かのアンドレ・ルフェーブルは元を辿れば航空機会社・ヴォワザンのエンジニアであり、軍用機の設計に手腕を奮った人間ではありますが、シトロエンに移籍後いきなり画期的FF機構「トラクシオン・アヴァン」開発の旗振り役となる中で、各種アシスト機構の発想を暖めたと聞きます。
その結実が、サスからブレーキ・ステアリングの各サーボまでを油圧で賄ったDS。
やや遅れた時期に開発が始まったスバル360では、ボディやサスに見られる優れた軽量設計の水準は別としても、ワイヤー&ロッドの発想が基本=小型戦闘機の思想だった訳で、敗戦国の国民車という事情を汲んだにしても技術力の差は如何ともし難かったと言えます。
まあ当時の環境を考えれば、クラウンのトヨタもオースチンと組んだ日産も似たり寄ったりですが。
紆余曲折ありつつ、ここまで個性的な会社が生き残って来たのは奇跡に近い。
まあまあC5はね、全幅1860mmとかなり日本の感覚をナメたアウトラインの車ですが、それ以上にドライバーズ・マインドを揺さぶるフィロソフィがあり、看過・軽視し難いオリジナリティがあり、半世紀以上にわたり継承された技術の系譜がある。
意外なトコでハマっちまったな~、ダブル・シェブロン( ̄ ̄;)。
スバルは担当さんも辞めちゃうし、丁度潮d(削殴)

Posted at 2009/08/22 22:41:21 | |
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