なんで「買ってはいけない」か。
論点がド素人、更に専門的な話してるように見える箇所も中身が滅茶苦茶。
「サイズはアメリカありき」
だったら何も、日本仕様に1780mm幅のナローボディなんか用意する必要ありませんが。
「スバルファンはこういうクルマを求めてはいない。浮動票狙いじゃないの」
もう、マーケティングの基礎基本を無視したご発言。ミニバンやSUVに流れたような客に、セダン・ワゴン回帰の流れへ誘導する企画で作ったクルマなら、とっかかりの間口を広げるのは当然。
「パッケージングはただ広いだけで粗雑。初代レガシィやインプレッサのパッケージを組んだ人たちの考えは受け継がれていない」
ここらへんは笑止の極み。日月さんの経歴も読んでなけりゃ、スバル技術陣の人的リソースのボリュームも理解してない。
「シートの背を倒し、腕を伸ばして座る素人のセッティングだ」
ワタクシのドラポジを知る人には分かるでしょうが、そんなルーズな姿勢を基本に設定されたクルマであれば、ワタクシ自身が真っ先に吊し上げにかかります。
「ペダル位置がおかしい」
ここはやや同意。特に6MTのCペダルはストロークの微操作がしにくい。
デザインとか、表面的になでて分かるようなポイントでは「まあ、そう書きたくなるのも分かるわな」つう所もあります。しかし、
「電動パワステはピニオンアシストなんだから、もっと自然に作れるはず」
これは酷い。
ワタクシ、事前に「エクシーガやフォレスターの電動パワステが良い出来」と聞いてましたから、てっきりラックアシストだとばかり思っていました。しかし、モーター位置はピニオンだった。これはダメです。コラムアシストと本質が変わらない。マジ癌×も墜ちたものだ。
ステアリング軸上にモーターを置き、トルクをかけるやり方では絶対に電動アシストの違和感は消せません。コラムに置こうが、エンジンベイ内でピニオンとセットにしようが、「手前か先か」の違いしかないんだから。
だから最初から「メディアが誉めるほど良くはない。電動だとすぐわかる」と書いている。
せめて、ラックギアにアシストをかける(つまりはRX-8のやり方)形ならば、モーターギアの微振動やトルク反転時のイナーシャ感はいくらか緩和されるはずなんですが。
つまるところ、「ギア」「イナーシャ」の電動二大ウィークを解消するためには、ギアを排除でき回転部分を持たないリニアモータ化が絶対条件。
そんな「技術的展望」もへったくれもなく、更には「ピニオンアシストでの成功例」も挙げることなく「もっと自然にできる」などと理解不能な文章を書けちゃうんだから、ある意味天晴な連中です。
後にももう…(苦笑)印がいくつもつく文章が並んでますね。
「いずれはカムリのフロアをもらって水平対向を載せるようになる」
→それが可能なら、日産と提携してた頃からブルーバード辺りのフロアでやってるはずですが、何か。
「エンジンの揺れを完全に止めたいならブロック前端の左右にマウントを」
→完全に止める必要がどこにある。抑え込んだ振動エネルギーが最終的にどこへ行くのか、はたまた水平対向特有の整備性も生産工程も無視した、如何にもチューニング屋レベルの浅薄なご意見。
ああ、書けば書くほどゲンナリしちゃう。こんなんでメディア勤まるなら、ワタクシでも物書きになれちゃうような錯覚を覚えますよ。
金返せ


Posted at 2009/08/02 08:16:28 | |
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