
こんなにも売れてないレガシィ本。
レガシィの存在感って、もはやこの程度なんだな。
トヨタでさえ、クラウンの若年ユーザー取り込みに腐心してると言うのに、スバルが自分から「レガシィ」という金看板を老成させてどうすんのよ。
大きくしたらクルマって売れなくなりますか。マツダはアテンザで健闘してるけども。
BE.BH以前の5ナンバー至上主義にスバル自らが自縛されてるんだな。
それで、パワーユニットまで牙を抜いてしまってね。2.5のキャパで14.6km/lは立派ではあるけど、旗艦商品たるレガシィの心臓がこの有様。
じゃあ、全盛期から販売数が4割にまで落ちたゴルフが、
台数出ないからってGTI止めますか?Rモデルを引っ込めますでしょうか?
日産辞めて台湾の裕隆グループに移った水野和敏さんが、
〜ここ10年以上、欧州や日本の自動車会社は自国の市場が低調な分を北米で稼いで糊口をしのいできた。しかし、
アメリカ流のモノづくりに流れたらクルマ屋は絶対にダメになる〜
と警鐘を鳴らして居られるけれど、スバルは所帯が小さい分、「ウチは北米マーケットで食っている会社だ」という精神構造に染まるのは他社より早いと思う。
現に、この新しいレガシィは北米のフリーウェイは似合っても、アウトバーンを疾駆するイメージなど皆無じゃないか。開発インタビューにもNBRの話は一つも無かった。これもレガシィ始まって以来の大事件だ。
BC/BF以後、辰己英治、渋谷真といったマイスターが鍛え上げてこその信頼感が、レガシィの価値を裏打ちしてきた。この人のチューニングなら安心して乗れる。マスプロダクトたる乗用車に「造り手の顔や声を感じる」、それがスバルのアドバンテージだったはずなのに、チューナーの顔が見えないスバル車など何の魅力があろうか。
カメラが付きました、今度はカラー認識です。心臓がヤワでも燃費が良ければいいじゃないですか。ぶつかっても北米NCAP最高評価の安全性です…
はい、分かりました。多少クラッシュテストが悪く出てても他所にします。
今のレガシィが訴求する価値。それはよく冷えて電気も食わず、手をかざせば自動でドアが開く冷蔵庫みたいなものです。
日立でも東芝でも似たようなものはある。なんなら直4横置きのCX-5とモロにぶつかっちゃう。BMWやアウディのハイパワーモデルと覇を競ったのも今は昔、出足で2.0ハイブリッドのアコードに置いていかれる。カタログだけ見たらスバル・アスパイア。そんなクルマになっちゃった。
アメリカ依存のおこぼれを日本で売ってます。マーケット戦略もレオーネ回帰しちゃった。
レヴォーグねぇ…デザインがコドモっぽいんだよな。それに骨格がさ。「走りにも効く」はずのクレードルフレームはインプベースのレヴォーグ/WRXには入らない。
スバルの最良≠レヴォーグである以上、そこにもハンコは押せないんだな。
あー、年の暮れも押し迫ったトコで散々毒吐いて終わりとは。つくづく業の深いことよw
良いお年を。
Posted at 2014/12/31 18:51:23 | |
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スバル | 日記