カッコ悪りぃクルマだよなぁ…
ボディが白だとなんか
にぎりめしが走ってるみてぇだ。
乗ったら悪くはないんだけど、所詮インパネ回りからドアまでインプレと共用だからさ。特別なクルマっていう演出もさほど無いし。
とにかくカオの量感がでか過ぎるし、ディテールが重過ぎる。
ダメ1:歩行者保護要件でバンパー〜ボンネットを面一にするのは仕方ない。それにしても、あまりにグリルが前に出過ぎ、位置も低過ぎる。縦置きエンジンゆえにただでさえ長いボンネットが余計に長く見えてしまう。
ダメ2:ランプ・灯火類を思いつきで付け足し過ぎ。こんなに横に長いヘッドランプなのに、「ポジション灯のコの字」にこだわった反面ウインカーを収める工夫もなく、それでいてフェンダー寄りには何も点かず真っ黒なだけのデッドスペースが出来てしまった。
ヘッドランプを切れ長に引っ張ってオーバーハングを短く見せようというトライはエクシーガ同様だが、後述の副作用を生んだばかりか、その下に無造作に並べたLEDデイライト/ウインカー/フォグランプとあいまって、まとまりなくガサツなブサイク顔になってしまった。そもそも、プロジェクターレンズというのはヘッドランプを薄くデザインできるアイテムなのに、その周りをこんなに分厚いポジション灯で縁取った上(しかもコの字の上が長く、見た目に鬱陶しく重ったるい。中味の低重心パッケージとは真逆)に、更にバンパーのエアインテークにデイライトを組み込みたくなる理由が分からない。
ダメ3:目玉を目一杯ボディ外縁まで引っ張ったがために、そこからフロントフェンダー一面が真っ平になってしまった。普通、ブリスターフェンダーというものは
タイヤハウスから車体前後端、或いはドア面にかけて絞り込むからブリスターになるのであって、バンパー幅からそのまま繋がるブリスターフェンダーなんてものは世界のどこにもありゃしない。
逆に指摘すれば、膨らませたフェンダーからまっすぐな面でフロントエンドまで繋げればイヤでも巨顔になる。当たり前の話ではあるが。
このクルマの場合、あれこれと思いつくままにディテールを描き足した結果、ボディ中央のボリュームだけを削いだ
鉄アレイボディ
にしかなっていない。
きちんと絞り込みの処理が出来ていて初めて、スポーティカーに必須の「コークボトル」ボディになるのだが、そういったデザイン上の定石をことごとく無視している。物理法則に逆らっては決して飛ばない航空機を手掛けながら、なぜここまで奇形かつ不自然極まるデザインを世に問えるのか。昔からデザインが弱いと言われるが、そろそろまっとうなモノを作る気はないのだろうか。
〜フロントのバンパーコーナーからホイールハウスまで、極力長めに平面を取ると空力設計に有利〜ともいうが、WRXの処理はまるでぬりかべだ。こんなものは個性やオリジナリティではない。デタラメというのである。
ダメ4:デザインの専門家でもない拙者でもこれだけ致命的なダメを連射できてしまうようなシロモノでありながら、肝心の創り手はなんと
スバルらしいスポーツセダンのデザインを突き詰めた
などと言い切ってしまっている。この井の中メンタリティが、今のスバルの最大のダメ要素と言っていい。しばらく前に、外部のデザインオフィスからディレクターを招聘したはずだが、彼も結局ザパティナスの二の轍を踏んだのだろうか。
BL/BPの頃からスバルは平然とウソをつく会社になったが…
〜BHのTSタイプRがCd=0.31を達成(ターボモデルはタイヤ幅・ボンネット上インテークの影響で0.32)と公表されたが、4代目にFMCしたら「先代は0.35(だか36)」に言い直した…桂田さんがそんな誤魔化しをするとは思えないが〜
元・スバルバカとしては、アイサイトと北米の特需で潤ってるウチが花、在庫払底でおめでたいですねと言っておこうか。
Posted at 2016/06/03 10:08:01 | |
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