
はい。
最近は個人的視点から褒めどころの乏しいスバル。ちゃんと乗ってからモノを言うべきだろうと。
乗っちゃいるんだがなぁ。
で、サイトで検索しても無かったハズのハイブリッド=「Advance」
あったよ ?
「下ろしたばっかりなので、メーカーサイトに反映されてないんだと思います」
そこらは迅速に願いたい。
ここ、写真にすると分かりにくいかも知れない。ボンネットの両峰を立てたのは分かる。が、プレスラインが多すぎて非常にビジー。
ダッシュセンターのモニターフード。チリが合ってなく、触ると微妙にカタカタ動く。ちゃんとハマってないんだろか。こういう場所の組み付け程度を云々するようではいかんだろう。
インパネサイドからドアトリムへの繋がり、エアアウトレットからアームレストへの線、ドアハンドル下から跳ね上がる線など、斜行と交錯の線ばかりで、前後へ水平基調で抜ける面や線がない。こういう造作はインテリアの落ち着き感を削ぐし、色調をブラック基調の樹脂パネルにブラウン地のレザーのしっとり系コンビにしても、外光がインパネやドア周りのディンプルからキツく返るので視界にやかましい。
尊敬する元VWのデザインディレクター、マリア・ダ・シルヴァ氏は「オーバーデザインの時代は終わった」「如何にシンプルなテーマに普遍的なメッセージ、CIやプロダクトの特性・特質を織り込み語らせるか。それを学ばない会社は、今後生き残っていけないだろう」とゴルフⅥの時点で発言していたが、…。
後席の広さは、「膝前とおデコの斜め上45度の広がり感」が勝負。その意味では十分な空間、だがしかし。
アタマを預けるヘッドレストがこれしか上がらない。eK 並みだ。いくら私の座高がアルと言っても、後突時の受傷リスクを考えるとこれは容認できない。何をしてたんだPGMは。
…
走った感じは、前のXVハイブリッドよりゃ電動走行する場面はいくらか多いと思う。
しかし、「減速〜エンジン停止〜電動のみで徐行、交差点を曲がって再加速」という場面でエンジンが始動すると、アクセル開度以上に「ぅわぁっ」とトルクが出てしまう。モーターの受け持ち範囲をもう少し広げて、せめて車速25km/h以上のところで引き継げば、ここまでのトルク段差は感じずに済むはず。
というように、発進+いくらか程度の速度域でもモーターのアシスト感はほとんどない。エンジンの押し出し感の方がむしろ大きく、ゼロ発進から最大トルクが出るはずのモーターは完全に黒子。
50km/h程度の定速走行では、…ずーっとエンジンが回っている。ほぼ1000rpmちょい。
燃費だけを狙ったハイブリッドにはしない、という開発者の言葉があったが、そもそも燃費を劇的に改善するほどのモータースペックが与えられていないというのが実際ではなかろうか。
リアにこの大きな電池を載せたからか、2.5比で燃料タンク容量が15リッター分削られているが、正直そこまで減らすだけの経済性、燃費優位性があるかは疑問。
給電能力もガソリン同等。アウトドアでの「ハイブリッドならでは」なユーティリティ性も今ひとつ。
果たして、ハイブリッドも百花繚乱の市場に討って出たフォレスター。「Advance」を名乗るに相応しい内容か、否か。それは体感なさった皆さん自身の判断にお任せしたい。
Posted at 2018/09/20 19:25:50 | |
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