インプレッサのセダンが販売比率で2割まで落ち込んで、次期モデルではHB一本になるかも知れないという話ですね。
昨年の5/28に書きましたが。
そりゃそうだよ、こんな時代に「セダンにしか見えない『タダのセダン』」作ったって、それは今や正統派ではなくハズシなんだから。
作り手が、特に統括責任者がこういう市場感覚を欠いたまま走ってしまい、小手先で「トランクをハイデッキでしっかり見せてセダンらしいシルエットを…」なんて事を抜かしてるのが既に脱線企画なんだよと。
あのね、今やレガシィB4すらそんな扱いですけどもね、誰に売りたいのかもボヤけた「品揃え」程度の置き物セダンにオカネ出す人ってそうそういないですよ。
B4が出た当初、スバル店に来たホット客ってどんな人たちでした?
果たしてレガシィB4ってのは、どんな車でした?
インプレッサはWRXのリアルスポーツなイメージが強くなり過ぎた、そう言ってアネシスを作って商品イメージを分離した。その後G4に移行して、どうなってますか?
ジリ貧なんじゃありませんか。
後席の天井を下げて狭くして、その後ろに荷室のハコをくっつけたセダン=キモイくるま。
つまりは、機能面の優位や説得力に欠ける奇異な車種、ということですね。今の20代ユーザーはそういう視点、思考なんだと。
…今気付いても遅いわな。
荷物の出し入れにはハッチゲートの方が便利だし、ルーフがまっすぐ後ろまで延びていくから後席の頭上も絞られずに済む。
昔のバン派生ワゴンのようにドラミングノイズや、リジッドサス由来のドタバタ感も今やほとんど無いわけで、日本の交通環境において「セダンの優位」などはゴンドラ式の古い立駐や低いガード程度じゃないか。
もっとも、その「ドライバビリティに優位」な筈のセダンに大した動力性能を与えてないんだもの。
清水和夫さんのサイト「StartYourEngines」内の企画のDST=「ダイナミックセイフティテスト」ってご覧になった方いますかね。
マイチェンした3モーターレジェンドと、新型LSのガチンコテスト。是非見てください。
最新、最先鋭のAWD制御技術ってここまで来てるんです。ブレーキつまむだけの「VDCの付録のトルクベクタリング」と、モーターを独立制御した「ホンモノのトルクベクタリング」の違いがいよいよ鮮明な差になって現れています。
確かにEセグですから、高いクルマですよ。価格なりに出来る出来ないの問題はありましょう。しかし、低重心、シンメトリーという「生まれの優位」だけでいつまでやっていけるのか。
そこに商品性の閃きもない、ユーザーの感覚からも離れた、更には過去の失敗に学ばない改めない企業体質を抱えて、さあどうなるのかと。
シャープや東芝ならまだいいですよ。このまま行ったらスバルは三洋になるぞ。
三洋の名で消えたのは電気屋だけじゃないしね…
Posted at 2019/01/22 19:45:45 | |
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