
リーフは運転席〜後席のフロア下にバッテリーを抱えてますから、独特な揺れ方をします。では、その更に前に制御器やモーターをぶら下げるレイアウトでアタマが重いのか?
決してそんな事は無いですね。前軸重が880kg、前後重量比で57.9%。これは、私が初めて買ったFRのA31に近い値です。FFとしてはかなり「ハナが軽い」と言えるでしょう。
その割に、ちょっと砂利を踏んだだけでトラクションが抜けた「FF Midship straight 5」、CB5インスパイアのようなフロントの心許なさはありません。あれは公称60:40でしたが。
これは壱號車・CP3のフロント荷重です。63.97、ほぼ64%。舗装良路ならまず馬脚は出ませんが、高速で舵角を入れてる場面で大きめのギャップを踏んだりすると、ドーンとフロントが巻き上がって、最悪発散モードに入りかける兆候を見せ…なくもない。
ある意味、得意不得意がハッキリしている。
リーフの方はストラット+トーションビーム、昨今のFFではコンベンショナルなものですが、こないだの安曇野行きでは…路面の好き嫌いは見えませんでした。
タイヤは新車装着のエナセーブEC300、いわゆるエコタイヤながら、三才山越えの濡れた勾配路でもコンタクト感が薄れたり、コンパウンドの硬さなどのクセは感じなかったですね。
しかし、
これは明らかにやり過ぎ。アルトエコが2.8→3.0で驚かれたのに。
リーフの指定圧は前後共2.5です。
EC300自体は、アルトエコでの指定圧3.0なのでそれなりの高圧対応だとは思いますけども、メーカー指定値があるわけですからそこは尊重して欲しいもの。
しかし、低速トルクの大きなEVで、三才山の8%の登り下り、上信国境の濃霧・ウェット路でもフロントの暴れがほぼ皆無なのは実に頼もしい。
何よりの美点は、THSのようなブレーキのギクシャク感が全く出ないこと。そりゃオール電動・回生(一部油圧)ですから、「ピュアドライブ」の看板に偽りなし。
あの減速感の段差というか、勝手な変動が出るのはJPNでも改善されておらず、正直辟易してます。アルファードでは目立たないのに。
単にEV→エコではなくて、ちゃんとドライバーズカーとして躾られている点も評価されるべきでしょう。
Posted at 2022/06/28 18:50:30 | |
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