
日産はR31でGTS-Rを造りました。
直6 DOHC24バルブのRB20にギャレットT04E、ステン製エキマニを架装し210psを絞り出すホモロゲモデル。
かつてのロングノーズGT-Rを知る世代からは、「何故GTS?」と訝しむ声も多かった。ただ当時中学生だった私には、
〜子供の目にもうすらでかい(実寸は大差ない)A70スープラや
不恰好なクセにやたら速いフォード・シエラを、
日産がまとめてブチのめしにかかるのだろう、そんならGTでもGTSでもどっちでもいい〜
くらいに思えたものです。しかし当時既に32は開発途上にあり、GT-Rも復活が内々に決まっていたわけで…そのパフォーマンスレベルの差は日産をして「まあ見てな。あくまで31は前座です」くらいに構えていた…かどうかは分かりませんけども、
直6のツインカムでターボ載せたら付けられる、GT-Rとはそんな軽いバッジじゃないよと。
かつてスバル実験部を率いた辰己さんは
「STIなら、ニュルでM3をチギるくらい簡単ですよ。そりゃAWDでなおかつ、ターボで過給してれば当然なんですけど」
STIとはそういう商品だった。ハズなんです。
今なんですか?ハイコンプの高回転型エンジンが排気・燃費両面で使えなくなり、また商品企画に馬鹿が混じってきたんでしょう。
あれにもこれにもSTI。
アウディのS、BMWのMに伍する存在だったSTIを
タダの品揃え商品に堕落させてしまった。
売り手が策に窮するにしても、…いや、R35で水野和敏さんは
「スカイラインクーペを切った貼ったして、ちょっとニュルを走ってそれなりのタイムが出ればいい。そんなクルマはやらない」
「やるならポルシェをぶちのめす。ただのクーペルックのクルマが、世界の名だたるリアルスポーツに後塵を浴びせる。それを量産メーカーがやってみせたらどうだ」
…そんな「カーガイ」がスバルにはもういなくなった。
ラインナップにSTIが乱発される様を見て、私はもうこの会社にゃ何を言っても堕ちるだけ。そんな諦めの心境にあります。
Posted at 2022/12/07 21:39:05 | |
トラックバック(0) |
スバル | クルマ