
車は3日に受け取ってきたのですが、その後も暑い日が続き作業する気にならず、ここに来てやっと涼しくなってきたので、購入していた温度計とプローブをアルピーヌに取り付けました。(ほんとは暑いときにテストしないと意味ないのですが...)
こちらの記事で燃料タンクの上、バッテリの左にある円筒状のものがフューエルフィルタであることが分かったので、ここならば燃料ポンプから送り出されたガソリンが間違いなく通る(=燃料ポンプに近い温度が計れる)、ということでこちらに設置することにしました。
プローブをパイプに固定しているだけで周りを遮熱していているわけではないので環境の影響を受けますが、燃料パイプの温度のほうが高ければ外部の影響は少ないだろうと見ています。
本体の固定場所については、迷ったのですがボンネット下の空間は閉鎖空間ではなく一部路面が見えているところもあったので、安全のため、ヒューズボックス内の空きスペースにセットしました。ボンネット下の温度を測定するという目的はあまり達成できなくなりますが、取り敢えずは燃料(パイプ)の温度を確実に測定することを優先した、ということで。
せっかくフロントトランクを取り外したので、短距離ですが外した状態で試走してきました。場所は以前有料道路だったところが無料化された道路。適度なアップダウンがあり、制限解除されていて流れもかなり良いところです。
当日の気温は21度程度。この状態でヒューズボックス内の本体は終始30度近辺を保ちます。
プローブの温度は走り始めてすぐに46度ぐらい。しばらく走行していると50-52度ぐらいで安定します。
折り返し地点でしばらくアイドリング状態で放置したのですが、温度は41度程度に下がりました。
帰りも同様でしたが、一般路に入り流れが悪くなってくると温度は54度ぐらいに上がります。(信号待ちでアイドリング状態になると41度までは下がりませんが走行時よりは温度が下がります。)流れ始めると50度ぐらいに戻りますが。
帰宅しエンジンを停止すると、本体温度は37-40度に、プローブの温度は44度程度になり、徐々に冷えて行きます。
外気温が高くなく、また走行距離も短いのでなんとも言えないところですが、ある程度の速度での一定時間の走行後にかなり速度が落ちると温度が上がる傾向にあるのは間違いないようです。(温度領域が低いので、ボンネット内の温度の影響のほうが大きい可能性は結構ありますが)
次はトランクを設置した状態で同じルートが試せればと思います。
初めてフロントトランクを外してみて、写真だけでは分からなかったことがいくつか分かりました。
フロントトランクの前方には下向きのホーンが2つあります。主にそのためとは思いますが、その下のパネルにはフロントの開口部に向けて丸い穴が結構空いています。今までこのスペースには外気は入ってこないと思っていましたが、少しは入ってきそうです。
合わせて、燃料タンクの前にあるクロスメンバの手前から路面が見えているのが確認できました。これはラジエタを抜けた熱気を床下に抜くのが目的と思われますが、ここが開いているということはボンネット下のエアもこちらへ抜けていそうです。
(クロスメンバ前方には熱気が燃料タンクに当たるのを防ぐためのアルミパネルが設置されています)
もう一つ、ボンネットを開けるとワイパー下パッセンジャー側にネット上になった部分があります。カバーを取るとここがボックス上になっているのは分かっていたのですが、トランクを外してみて、ボックスの奥の部分に先端に弁があるゴムホースが接続されていることが分かりました。(写真では白っぽく写っています)
最初フロントグラス下端から流れ込んだ水の処理のためかと思いましたが、手前に垂直の水切りがあるので違います。
これはフロントグラスに当たった風をボンネット下、燃料タンク周辺に導くためのものではないかと考えています。
先端の不完全な弁はボンネット下の空気の流れのほうが大きいときにそれがフロントグラス側に流れるのを防ぐためと考えると辻褄が合うような気がします。
それから、直接関係はないのですが、ラジエタの上部を固定している部分の左右をアルミの角材が繋いでいます。
これは初期型にはなかったみたいですし、後期型でももしかしたらA110Sにしかなかったものかもしれません。
(初期型、後期型の判定を燃料タンクの色[前期型:白 後期型:黒]で行った場合。)
フロントフォークの剛性がクロスメンバだけでは足らなかったのでしょうか。
もしフロントトランクを外す機会があれば、チェックしてみてください。

Posted at 2022/09/23 10:25:01 | |
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