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2022年07月22日 イイね!

その後の状況

車両は21日の午後水戸のディーラに届いた、ということで、その後の症状が分かりました。

積車からレッカー業者の保管場所に車両を下ろす際にはエンジンは掛かったそうです。(多分再度積む時にも)
水戸に届いて下ろす時にもエンジンは掛かったが、下ろしてすぐに停止してしまった、ということです。

想像するに、最初の、積車に積み込む/下ろす際の前上がりの状態の時に燃料パイプに残っていた燃料がエンジン方向に集まり、その分でしばらくは回っていたが、燃料ポンプは機能していないので燃料の補給はされず、使い切ってエンジンが停まった、ということではないかと。
停止後問題なく再始動する場合と比べて、燃料ポンプが完全に機能停止しているので、なにか原因のヒントが分かるのではないかと期待しています。

アシスタンスについては中途半端な状態になっているようです。

水戸で修理(これは保証範囲)が済んだら名古屋南まで搬送し、この費用はアシスタンスが負担する。
もてぎから水戸までのレッカー代は所有者(私)に請求。
移動時の交通費は補填なし。

この決定はアシスタンスから私に伝えられたものではなく、営業担当さんの'水戸で修理が済んだら名古屋緑まで搬送して引き渡す'(その分の私の費用負担は無し)との言葉を解釈したものです。
つまり、そのうち(立て替え払いの申請書の代わりに)レッカー代の請求書が送られてきて終わり、ということのようです。

サーキットは対象外、というアシスタンスの見解ならば搬送費用も自己負担のはずです。今回は故障箇所が故障箇所なので、温情、ということなのでしょうか。何にせよ、どうしてこのような決定になったのかを説明する責任はあるように思うのですが。(そのうち書面が送られてくる?)
ディーラとしてはタッチできない領域ということで、これ以上のサポートを望むのは無理なようです。
調べてみたところ、幸いなことに消費生活センターが近所にあることが分かったので、相談しようと思います。

他メーカのロードアシスタンスについても調べてみたのですが、web上ではポルシェが明確に記述しています。

※サーキットコース、クロスカントリーコース、一般道路以外(砂浜、川原、山道等)でのトラブルの際は、レッカー業者、レンタカーの手配を無料でいたしますが、費用はお客様の実費負担となります。
https://www.porsche.com/japan/jp/accessoriesandservice/porscheservice/vehicleinformation/assistance/

ここまで書かれれば諦めがつきますが、そこまで書くのはポルシェと同じぐらいの信頼度にしてからにして欲しいですよね。
Posted at 2022/07/22 00:58:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年07月20日 イイね!

アルピーヌ、緊急時に備えて練習が必要では

やはり自身で経験すると実感が湧いてきます。突然のエンジン停止、再始動不可。これがもし

踏切横断中
高速道路走行中

に発生したら...本当に生死に関わることになります。

エンジン停止中のニュートラルへの切り替え、これは

ドアが両方とも閉まった状態で
キーカードを一度抜いてから差し
ブレーキペダルを踏みながらコンソールの'N'ボタンを押す
(その後パーキングブレーキを解除)

というシーケンスで可能ですが、分かっていても突然だと出来なかったりします。
やはり、事前に実際に自分でやってみて確認しておくことが必要だと痛感しました。

それからニュートラル状態での車の移動、これも予め、広い場所に駐める機会を利用してやっておいた方が良いと思います。
言われているように車重が軽いので、最悪一人でもステアリングを操作しながらAピラーを押して移動させることは可能です。
(実際レッカーのドライバはそうやっていました。私も後ろから押して手伝いましたが)

ただ平坦地ならそれでも良いのですが、坂だとブレーキ操作が必要になるので、出来ればドライバと押し手の二人、一人の場合にはドアを開けた状態で押して(一度ニュートラルにしてしまえば、ドアを開けても、キーカードを抜くまではニュートラルを保ちます)、乗り込んでブレーキを踏めるようにすれば気休めにはなります。
でも、実際の踏切だったら前車にぶつかっても踏切から脱出するほうが優先ですよね。(勿論その余裕すらない時には車を放置して逃げるしかありませんが)

押し手がいる場合、普通はボディを後ろから押すことになると思いますが、どうもボディを直接押すのは抵抗があったので、トランクリッドを開けて、開口部分を押してみました。あまり違いはないのかもしれませんが、気休め、で。エンジンルームとの隔壁を押したほうが、もっと良かったかもしれません。

これをやっておけば、踏切横断時、少し(本当に少しですが)は不安要素が減るのではないかと思います。

高速走行中だとどうなるのでしょう。

多分パーキングに入って駐車ブレーキが掛かるのはほぼ停止状態になってからだと思います。
それまでは、燃料が供給されていないのでエンジンブレーキが掛かったような状態になる?
もしその時にニュートラルにシフトできれば空走距離を伸ばして、より安全な場所を停止場所に選べるのですが...

キーを抜くとステアリングは一度ロックされるのでコーナとかだと心配ですが、その後キーを差し込んでブレーキを軽く踏めばニュートラルにシフトできるのでしょうか?

この辺りはよく分かりませんね。高速走行中にエンジンストールを経験した方はいらっしゃるのでしょうか?

高速道路で車線上に停止してしまったら、一刻も早く脱出するしか方法はなくなってしまいます。そこで車を押して移動なんて自殺行為以外の何物でもありません。
インポータには、色々テストをして、できるだけ停止までの走行可能距離を伸ばして、少しでも安全な場所へ逃げられる可能性を大きくする方法を発見、周知する義務があると思います。

今から半世紀前、古い車は結構突然エンストして、車を押して移動させたり、押し掛け(MTですから)したりしたものです。
同じようなことをするための、こんな準備や練習が現在の車で必要になるなんて、悪い冗談だとしか思えないですね。
Posted at 2022/07/20 14:25:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年07月19日 イイね!

アルピーヌアシスタンスの実際



18日にもてぎ南コースで開催されたハンドリングクラブ。走行も無事終え帰宅しようと車に乗り込むとエンジンが止まっています。走行後のクーリングのためにエアコンを掛けておいたはず。再始動を試みますが、クランキングはするもののエンジンは掛かりません。その後はみなさんと同じように'engine failer hazard'とその後'ignission error'の文字が。

この日だけ良く晴れて暑かったため、そのせいかと思い30分ほど放置して再度試みますが、やはり駄目。
ついにアシスタンスのお世話になることにし、パンフレットを見ながら電話しますが、ここで色々と分かったことがあるので、旅行中にトラブルが発生したケースについて詳細をまとめておきます。

最初はパンフレットどおり名前(これで車両は特定できるようです)、症状、場所を聞かれます。
'茂木のサーキット、南コース'と言った時に相手の態度が変わりました。

'サーキット内はサービスの対象ではありません。'

サーキットと言っても走行中でも直後でもなく、その後30分以上経過したアイドリング時のトラブルなのでと説明して、レッカーの手配をしてもらいます。しばらく待っていると連絡があり

'上席に相談した結果、やはりサーキット内はサービスの対象外'

納車時にそんな説明は受けていないと言っても、相手は'そう決まっている'の一言。
ならばどうすれば良いかと尋ねると、任意保険に付帯のロードサービスかJAFの利用を、とのこと。

電話を切って考えてみますが、ロードサービスを使うと積車が来るかどうかが不明。取説には'平台型トラックを使用'(もしくは4輪接地で最高速度25キロ、距離80キロまで)とありますから。また行き(サービス工場まで)は良いとしても帰り(引き取り若しくは陸送)までを考えると保証費用(私の保険では20万まで)で足りるかどうか分かりません。JAFについては会員ではないのと、例え会員でもロードサービスと同じ問題は残ります。

どうしようかと思いながらアシスタンスのパンフレットを読み返してみます。
適用除外条項の中に確かに

レースやラリーなどスピードや耐久性競技への参加、また、それらの練習による事故や破損。

という記述はありますが、場所がサーキットだと駄目、とは書かれていません。
(そもそも事故とか破損とか、クラッシュが対象みたいな書き方ですし)

そこで再度電話し、サーキットは駄目、というのはどこに書かれているのか尋ねてみます。
案の定、上記の項目がそうだ、という回答だったので、文面を見る限りどこにも場所がサーキットだと駄目とは書かれていない。私はレースにもラリーにも参加していないし、その練習をしていたのではない。文面通りの解釈をするべきでは、と話して、また上席の見解を待ちます。

その間、ディーラからもアシスタンスへプッシュして頂いたのですが、アルピーヌ・ジャポンが休日で結論が出せないため、仮適用、ということで、もしかしたら最終的には補填されないかもしれない、という条件でレッカーの手配をしてもらいました。

ディーラの営業担当さんには、駄目だったらゴネますよ、と予め伝えてあります。サーキットが駄目、というのは明らかな拡大解釈ですし、サーキット走行が対象外だとすると車の魅力が半減(以上かも)してしまいます。半ば自己否定みたいなものですよね。

車の問題が解決したら、後は乗員です。アシスタンスのサイトには、'いつでもどこでも無償でフルサポート'と書かれていますが、実態は程遠いことが分かりました。

帰りに宿泊する場所(高速上)を予約してあるのでレンタカーの手配を希望したのですが、3連休中ということで空車無し。
自分で手配した場合は対象外ということで、選択肢から外れたのですが、結果的にはこの方が良かったようです。
パンフレットのレンタカーの項目をよく読むと、'配車料金や乗り捨て手数料は原則として加入者負担'と書かれています。

乗り捨て手数料、ざっと調べてみると10キロあたり900円見当のようです。500キロだと...45,000円!! 遠距離では使えません。

となると残りは公共交通機関

私の場合には、タクシーの利用については言及されませんでした。レッカーに同乗させてもらい公共交通機関の駅まで送ってもらえ。その後については指定席は不可(全席指定の場合のみ可)。途中で移動できなくなって宿泊した場合でも宿泊費用は出ない。出るのはあくまで交通費のみ、ということでした。

パンフレットには、条件付きですが、宿泊のパターンも書いてあります。自宅から100キロ以上で他の交通機関が利用できない場合に限定される、とのことですが、今回は該当します。ホテルツインリンクは見えています。
但し、これを使うと使えなくなるものが2つあります。

一つは以降の交通費のサポート。まあこれはパンフレットにも明記してあります。
もう一つ、これを使ってしまうと、修理完了車の引き取り、搬送のサポートが受けられなくなるんです。
確かに宿泊のサポートには'修理を待つため'と書かれている(但し待つうちの2泊までが補填)ので、解釈としては合っていますが注意が必要です。

さて、レッカーが到着し、念のため再始動してみますが、皆さんの場合とは異なり症状は変わりません。クランキングはするものの、エンジンは掛かりません。もしかするとこれは新しいパターンかもしれません。
積み込みが終わりましたが、同乗は感染症対策で現在は禁止(!!)されているそうです。

さてどうする? 上で書いたように、ここで宿泊サポートを受けてしまうわけにはいきません。
自腹で宿泊して、明日茂木から帰るしかないか。(当日だと既に茂木からは自宅までたどり着けない時刻でした)

結局、親切な方に宇都宮駅まで送って頂け、更に運良く当日中に自宅まで帰り着ける最終の新幹線に本当にギリギリで間に合い、日付が変わる頃にメットをぶら下げて自宅に帰ることが出来ました。

これが、'いつでもどこでも無償でフルサポート'の真実です。

詳細を見ると、かなり、というかとても渋めで、フルサポートはちょっと言い過ぎでは? と思えます。

繰り返しになりますが、私の場合には、交通手段の選択肢としてタクシーは提示されませんでした。確かに最寄りJR駅の宇都宮まで40キロ1万超えですが、総額5万までは補填範囲のはず。提示されたのはレッカーへの同乗。それも正式なサービスではなく、レッカードライバの厚意を期待する形。
確かに運営会社(実態はプレステージ・インターナショナルという会社がジャポンと契約して運営しています。ここは他メーカや損保のロードサービスも代行しており、レッカーはここと契約した会社若しくは自社からくるようです)からすれば、アルピーヌはトラブルが多いので、当初の見込み以上に利用者が多く、ほとんどペイしていない、どころか大赤字なのかもしれませんが、この皺寄せをユーザに向けるのは見当違いのはず。
この辺り、どうしてこのような対応になったのかは、今後追求したいと思います。

ということで、現状、サーキットでの走行、公共交通機関では宿泊をしないと自宅まで戻れないような長距離旅行でのトラブルについては、アシスタンスが利用できない可能性がある、利用できたとしても適用される範囲に大きな制限がある、という問題が存在することが分かりました。
トラブルの頻度が他車に比べて大きいアルピーヌにとっては、結構致命的な問題かもしれません。

果たしてアシスタンスが適用されるのか、その場合遠方のディーラ(今回は水戸)からの引き取りの実態がどのようになるのかは、追って書きたいと思います。

アルピーヌで全日本ジムカーナを戦っている山野さんにも、帰りがけに心配して声を掛けて頂いたので、オルタネータと燃料ポンプのトラブルが頻発していることはお伝えしておきました。決勝ヒートの間でこんなトラブルが出たら、如何にサスやブレーキのセッティングに精通したスタッフでも手が出せないですから。戦場で突然銃が使えなくなるのと同じことですよね。
Posted at 2022/07/19 21:29:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年07月06日 イイね!

ノーマルモードを見直す


アルピーヌにお乗りの皆さん、恐らく普段はノーマルモードで、ちょっと元気に走りたい時にはスポーツモードで、サーキットではトラックモードに切り替えていらっしゃると思います。

ワインディングでノーマルだと、低い回転数でシフトアップしてしまい加速力が物足りないし、減速時のエンジンブレーキの効きも弱い、そんな感じですよね。
私もそう思っていたのですが、考えを変えるような出来事がありました。

ハンドリングクラブでは、山野さんに自分の車をドライブしてもらえる同乗走行の機会があります。
その後で自分で走ると、同乗走行時のGを体が覚えているのか、それまで出来なかったことが突然出来てしまうことがあります。その後何度も自分で走っているとまた徐々に忘れていってしまうのが常人が常人たる所以で悲しいところなのですが、きっと才能のある人は一度で自分のものに出来るんでしょうね。

ま、それはともかく、それまでどうしてもうまく回れなかった右回りでの最初のS字、同乗走行の後での走行時、何故かきれいに車が向きを変えていきます。実にあっけなく、するっと回れてしまいました。その後も続けて同じ感じできれいに回れてしまいます。

何度か理由がわからないまま走り続けて、なんで? と思いながら次の走行を待つ間、何気にメータを見ると、なんとノーマルモードになっていました。

山野さんにドライブしてもらう際、当然トラックモードに切り替えトラクションコントロールもoffにして準備します。(トラックモードでもリヤのブレーキを摘むような介入があるんだそう)同乗走行が終わった後、いつもならスポーツモードに切り替えるのですが、何故かボタンを1回しか押さずノーマルモードにしてしまっていたのです。

帰ってから早速GPSロガーのデータを見直してみます。ハンドリングクラブのメリットには、同じコースを同じ自分の車で山野さんと自分が走るので、きちんとデータの比較が出来るという点もあると思います。
(添付のグラフ、上が速度、下は回転半径、青が山野さん、赤はその2周後の私 もてぎ南のコース図はこちら)

最初の右回りの後のゆるい左は、'張り切りすぎると山を登るので抑えめに'と脅されるので明らかにビビっていますが、それ以降の最初のS字とそれに続くストレート(15秒から30秒ぐらいまで)はそこそこ頑張れていると思います。(本当はアクセル開度とかステアリングの切角、ヨーとかも比較しないと簡単には言えないのですが...)

# それにしても山野さんのハンドリングのスムースなこと。回転半径のグラフの滑らかさが全然違います。これを目指さねば

確かに同乗走行効果はあるにしても、片やトラックモード、対するのはノーマルモードです。どういうことか?
同乗までのスポーツモードではアクセルコントロールがラフ過ぎてコーナリング中の車の挙動が安定しなかったのではないかと考えます。
サーキットのように路面のミューが高くはない、普通の舗装の南コースではそれに見合ったデリケートなアクセルワークが要求され、山野さんはそれに対応してトラックモードでも丁寧なアクセルワークをしていた。それに対し自分はノーマルモードにアクセルワークを滑らかにしてもらってそれに近づけた。

そうは言っても、山野さんのドライブは横に乗っていてアシストグリップ(ドアのインナーハンドルしかありませんが)を握って踏ん張っていても体を左右に持って行かれる程ダイナミックなものです。ノーマルモードでも同じスピードレンジで走れるのですから侮れません。

ミニサーキットでよく言われる、'時々はシフトしないで3rdで一周走ってみると気付くことがある'というのは、ATのドライブモードにも言えるのかもしれません。
Posted at 2022/07/06 03:23:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年05月10日 イイね!

山野(哲也)さんのこと


初めて山野さんに会ったのは、ホンダがtypeRオーナを対象に開催していたスクール。
STECのドライビングスクールに何度か通って、その後EK9を購入した後なので、多分2003年頃。

部屋に入ってきた山野さんの第一声はいつもおなじみの(最近は違うか)'ハーイ、やまのです。'
それに続く自己紹介が(その時は)驚き。

やっているのは、滑らせ系のスポーツで...

今ならばその意味もちゃんと分かりますが、その時は

ドリフトをやっているわけでもないので、なんで'滑らせ'?

でも、それこそがモータースポーツ、というか車の運転の究極の本質なんですよね。
第一声にしてその本質を的確に言い表した、本当に凄い人です。

その後の同乗走行が圧巻でした。鈴鹿の本コース(東)をDC5で定員一杯の5名乗車で走るのですが、そのトラクションのかかりの凄いこと。滑らせ系のはずですが、その時点で利用できるタイヤのグリップを100%全く無駄なく使い尽くしている、その後他のレーシングドライバの同乗走行も何人か経験しましたが、あれほどのドライブは他にありませんでした。
(ちなみに、同乗走行の最後、人数が半端になって、たった一人で山野さんのパッセンジャーシートで同乗走行を経験したのはうちの奥さんでした。なんと羨ましい。)

山野さん、お父さんの海外赴任で行ったアメリカで運転に興味を持った(高校生の頃)そうです。
毎日お父さんの帰宅後、自宅の車庫にスピンターンで車をどれだけ寄せて駐められるかに夢中だったとか。ってぶつけなかったんでしょうかね。
帰国後は上智で安全運転技術コンテストで優勝したことで自動車部に転部。ジムカーナマイスターの歴史はここから始まったんですね。以降のジムカーナでの戦歴は皆さん御存知の通り。

山野さん、人と競って走るのは好きではないそうです。
でもスーパーGTでは未だ前人未到のGT300 3年連続チャンピオン(しかも全て別チーム&車両)を獲得してますよね。なんで?

2004年、この年参戦のNSXは前年までGT500を走っていた車両で、1台だけGT400とも言われるほどアドバンテージがありました。
2005年、雨の最終戦鈴鹿。このレース観戦していましたが、激しく降る雨で何度も中断を繰り返していました。その中チャンピオンを争っていたMR-S(ドライバは中嶋一貴&田中哲也)がピットタイミングを誤り赤信号でピットから出られず。
2006年、最終戦富士。山野さん途中単独スピンしてチャンピオン獲得は絶望かと思われたのですが、なんと最終ラップ、この年チャンピオンを争っていた紫電が燃料切れで失速。

この年、参戦していたチームが予算不足で途中撤退を余儀なくされた谷口信輝さんの名言'ミラクルだよね、他人事だけどさ'が全てを物語っているような気がします。
今年はスーパー耐久にも参戦されていますが、予選時に人と一緒に(駆け引きしながら)走るのはやっぱり嫌なんだそうです。

そんな山野さんにとって、1台ずつタイムアタックするジムカーナは最適なフィールドなんでしょうね。
(ラリーもきっと合っているかも)

全然別の話なのですが、将棋の世界に最近圧倒的な勝率でタイトルを獲得し続けている藤井聡太という棋士がいます。
高校生でプロになった頃から地元の県なので色々と取り上げられるので分かったのですが、詰将棋が好きで、色紙を求められると自作の詰将棋を書いていたそうです。
この人の強さの秘密は実はここ(詰将棋)にあると私は思っています。

藤井聡太さん、終盤でミスをすることが非常に少ないそうです、なぜか。これは私の推測に過ぎないのですが、彼はこの時人と戦っているのではなく、詰将棋を解いているんだと思います。
人と戦うと、駆け引きとか、焦りとか色々あって、勿論そこで力を発揮するタイプの人もいるのでしょうが、冷静ではいられなくなります。でも、人と戦うのではなく、順次局面が変わる詰将棋を解いていると考えれば、人が見えなくなって冷静になれ、結果ミスも少なくなります。

山野さんも、同じように'(車での)詰将棋を解く'(そのサーキットに合った車を作り、その走り方を探究して最速タイムを得る)タイプの人なんだと思います。その状況に適した車をどのように作るのか、その車の特性を如何にして引き出すドライブするのか、それを考え続ける。だから速い。練習走行から、1本目2本目とほぼ確実にタイムを上げてきます。人と駆け引きするのではなく、問題を解いている。経験を分析し、それを超える方法を模索する。

この二人、似ていると思いませんか?

こんな山野さんに自分の車を運転してもらえるハンドリングクラブ
以前は予約が始まると同時に枠が埋まってしまい、参加するのも一苦労でした。
それが最近では定員割れになることが多いみたいで、なんと今週末(5/14)に開催される次回は'まだ余裕あり'。
雨予報ということもありますが、台数が少なければより多く走れますし、同乗走行の機会も増えます。
今回も2泊3日、往復1,000キロの距離をものともせず(ちょっと、いやとっても疲れますが...)参加します。

日帰りで参加できる関東の方(羨ましい...)、如何ですか?
今から申し込むと参加できない時に必ずキャンセル料が発生してしまいますが、参加して損はないと思います。
今年は開催の回数も少なく、今回を逃すと今年は残り3回(7,11,12月)しかありません。

なにせ他より3秒速い(初戦、2戦目とも2位に対して、1分ちょっとのジムカーナでこの差は圧倒的)ドライビングを横で体験できるのですから。

3/27の質問タイムで、次のコーナまでシフトアップするかどうか迷う時どうするか、という問いに対し、山野さんは、

シフトアップにはクラッチを切らないといけないので、その時に駆動力が切れる時間が発生する。駆動力が切れると4輪の面圧が不安定になるのでシフトアップ後の距離が短いならレブに当てたまま走ったほうが良い。駆動力をかけていれば面圧は安定しているのでコントロールできる。

と答えました。駆動力がぬけると挙動が不安定になるのはほとんどの人が経験上知っていることですが、これを(タイヤの)面圧に落とし込んで考える人は初めて見ました。
最初に戻りますが、車って、極低速の時を除き、全ての車輪がいつも大なり小なり色々な方向に滑りながら走っているんです。
極端に言ってしまえば、その滑りの程度をコントロールするのがドライビングなわけで、その意味で、山野さんは常に走りの根源を見ている、と言えると思います。

よくコーナリングがうまいドライバを'尻でGを感じている'とか言いますが、この人は'手足で4輪の面圧を感じている'んでしょうね。
画像は、アルピーヌを山野さんに乗ってもらった時のGセンサのグラフです。

ちなみに、私がアルピーヌを選んだのは、山野さんのこの評価で、です。
Posted at 2022/05/10 11:07:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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「ん? LBX MORIZO RR... RRはROOKIE Racingだって...そうかな?」
何シテル?   07/19 03:39
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