みなさんごきげんよう!
モータージャーナリストの山田弘樹(やまだ・こうき)です。
今月からコラム
「そうだ、ニュルへ行こうよ!」を連載することになりました。
そのきっかけは、撮影中のひとことから。みんカラスタッフのTAKASHI君が
「クルマを使って、楽しいこと沢山やりたいんですよね!」と思わずクチを滑らせたのが、全ての始まりでした。
いーじゃーん! やろうよ? やるよね? やるよッ!?
なかば恫喝気味に食いついたワタクシでしたが、そもそもカービュー社の社員はみんなクルマが大好き。暇さえあれば
筑波サーキットのコース1000へ集まって、タイムアタック合戦しています。
TAKASHI君の愛車(本人より)
意外とね、この仕事をしてて実際に愛車を走らせて楽しんでいる人って、少ないんですよ?
下手の横付きなワタシですが、みんなと大人の自動車部、作りたい!
でもそれって、そもそも”みんなのカーライフ”ことみんカラじゃね?
はい、そうですよ。ここではカービュー社員のみんなで集まって、オフィシャル版”みんカラ”しようよ! クルマでできる面白いこと、探して全部やってみよう! というわけなのです。
だから、タイトルも
ニュル。
ニュルブルクリンクって、今やグランツーリスモでも走れるし、タイムアタックのメッカとして有名になりすぎちゃったところもあるけれど、やっぱりクルマ好きにとっては目指すべきゴールなんですよ。
自動車メーカーもニュルで精力的に開発を行っています。
別に、アタックしなくていーんです!
あの雰囲気を味わうだけで、チケット買ってフツーに走るだけで、
「クルマの楽しさって、コレだよ!」とわかるんです。
クルマですか?
マイカーってわけにはいかないけれど、現地にはレーシングレンタカーを扱うガレージが沢山あって(普通のレンタカーでも昔は走れたらしいけれど、クルマも痛むし事故も多いのでしょう、いまはNG(笑))、下はスイスポから上は911GT3まで、よりどりみどりで借りることができます。
パークエリアには本当に沢山のクルマが集まって、のどかにワイワイしています。
中にはタイムアタックに燃えてるお兄ちゃんもいるけれど、基本はみんな大らかで牧歌的。コースは知っての通り全長が20.832km、コーナー数が170もある難所ですから、目を三角にして走っても危ないだけだと、わかっているんですよね。
そして無事に帰ってこられると
「生きててよかった!」とまず思う。そして
「もういっかーい!」となる。
私にニュルでコーチをしてくれたベルギー人のヤコー先生は、
「コーキ、24時間レースに出たいなら、1000ラップ走ろう。それも、無事に」と教えてくれました。ニュルで一番大切なのは、生きて帰ってくることなんです。
ニュルブルクリンク24時間耐久レースの様子
日本でそんなことが起こったら、大ニュースになって、コースが閉鎖だなんだと騒がれるような事故だって、ニュルでは普通に起こります。赤旗で車両が回収されるのをみんなじーっと待って、何事もなかったかのようにまた走り出す。普通に、時間が流れて行く。
それは恐ろしく
成熟されたクルマ文化です。
最後はそんなニュルへ行って、本場のクルマの楽しさを体験しよう! そんなニュルに行けるようにアレコレ用意して、クルマの運転上手くなろう! 何よりクルマをもっと、楽しもう!
そんなコラムを、これからちょっとずつ初めていこうと思います。
みんカラを始めとした、読者のみなさんとイベントなんかもやりたいなぁ!
というわけでコラム
「そうだ、ニュルへ行こうよ!」、よろしくお願い致します(^_^)
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山田弘樹(やまだ こうき)モータージャーナリスト
自動車雑誌「Tipo」の副編集長を経てフリーランスに。編集部在籍時代に参戦した「VW GTi CUP」からレース活動も始め、各種ワンメイクレースやスーパー耐久に参戦。
こうした経験を活かし、現在はモータージャーナリストとして執筆活動中。愛車は86年式のAE86(通称ハチロク)と、95年式の911カレラ(Type993)。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
A.J.A.J.(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
画像:日産自動車、本田技研工業、トヨタ自動車
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そうだ、ニュルへ行こうよ! | 日記
Posted at
2022/04/07 11:01:32