PROVA OHLINES DFV
【再レビュー】(2023/03/20)
※要望ありましたので,ポイント掻い摘んで再投稿します.
【総括】
・装着後,約750kmを走行.高速4割,下道6割(内訳:巡行が5割,市街地走行が4割,路地悪路,峠が1割).高速道路については,近畿四国を中心とした,計6路線を走行.
(いずれの路線でも、舗装が痛んできている場所や路面のうねりが多い路線があり、比較的さまざまな条件となった)
・なんとなく、得意とするところ、そうでないところが判明してきた(レビュー)。
・新たに、減衰調整を行い試走。フロントを吊しより2段ソフトとしたところ、乗り心地が格段に向上。今後、ストリート仕様最適化に向けた調整を順次実施する(比較検証)。
【レビュー(要所)】
※ご所望の部分は,別途連絡いただけますと幸いです.返信いたします。
■全体として,しっかりしている.
前装着品との比較をすると,以下が特徴的.
〇:コーナリング中の姿勢安定性が向上
バネレート,ショックはハードな設定ながらも,車体姿勢保持に影響するようなガツンとくる急俊な入力がなく、安心感が格段に向上.
〇:一般道でも上記性能はよくわかる.キャンバー変更の影響もあるが,回頭性が格段に向上.個々のハンドリングの癖とロール特性がマッチ??これは想定外によかった.
△:ストリートユーズも想定した設計だが,わりかしソリッドな感触を前面に感じる。ただし,身体への衝撃として感じる部分は小さく、ピロボールアッパーマウントによる衝撃力(既報,ハーシュネスと表現)によるものが大分部.
(とはいいつつも、サーキット、ワインディング走行ではもう少しハードさが欲しいと感じる場面があると想像。)
△:とはいいつつも、伸び方向に加速度が働いているとき、減衰力に若干の不足を感じる。
DFVにより、ピストン高速度域での減衰力がカットされているからか。
■万人受けするとは言い難い
上記でもふれたように,市街地走行ではそれなりの硬さを感じる.無作為に抽出した100名に対して乗り心地調査をしたならば,賛成的な意見はせいぜい半数までと予想。
⇔安定感は抜群で,縦揺れが抑制されるため,酔いにくいサスということでもある(クルマ好き?の間では多数意見となりそう).
実際に,長時間運転しても疲れにくくなった.
【比較、検証】
■以下、純正ビル脚を基準として,車高調1号(HKS MAXⅣ GT20Spec)とオーリンズ車高調との比較を以下観点で比較。
その前に、、、いいサスペンションとは?(主観)
・振動を吸収できること
・リアで仕事をこなせること
観点:①振動吸収、②リアの仕事量、③直進安定性、④路面追随性、⑤ステアリング応答性、⑥縮み側特性、⑦延び側特性(以上、走行性能)
つづいて、⑧振動、⑨騒音、⑩衝撃入力、⑪縦揺れ、⑫横揺れ、⑬運転疲労、⑭コスト(パフォーマンス)、その他。
※パワーポイントで比較表を作成しましたが、レベル感の比較だけではどうにも伝わらないので、説明文にて。
・・・HKSハイパーマックスⅣGT 20SPEC・・・
①強化ゴムブッシュなこともあり、微振動までをも吸収する。②伸び側主体でしっかり伸びる。③比較的高い。ずっしりしている。④ハンドリングなりだが、時々ハンドルをとられる。⑤しっとり。やや遅れあり。⑥高ピストン速度領域ではゴツゴツくる。⑦大きなうねり路面では伸び量不足することあり。⑧比較的少ない(強化ゴムマウント)、⑨純正同等。⑩街乗りで時折感じる。⑪ソフトさを犠牲にしたハードセッティングとすれば、ある程度抑制可能。⑫ほとんどない。⑬楽(歴代比較)。⑭良い。パフォーマンスと釣り合っている。
・・・オーリンズ DFV(プローバリセット)・・・
①低~中ピストン速度領域を得意とする。微細振動は諸に入力する。②うねり曲線に追随しながら伸びる(視線変化が小さい!)。③高い。ハンドリングも安定。④高い。②のとおり。⑤高い。ピロボールマウントのためダイレクト。⑥全体的にハード。だが、減衰調整によって、意外にも調整幅大。⑦上質そのもの。路面に追随して伸びるが、伸びすぎることがないので、縦揺れを抑制できる。⑧多い。とくに微細振動。⑨やや増えた。路面状況によるところ大。⑩比較的急俊。だが、減衰調整で対応可能。⑪ほとんどない(後述)。⑫ほとんどない。⑬小さい(純正より少ない)、⑭良いとも悪いとも(目的によっては、ここまで高性能化しなくても、他の製品で満足する場合も多いと予想)。
■ストリート仕様への最適化(減衰調整検証)
約600kmを減衰調整:吊し(20段の真ん中?)で走行したあと、フロントの減衰のみを2段ソフト側(ハード側から12/20段もどし)で試走した。
→ストリートユーズでのフィーリング最適化(ガツンと来ないがしっかりしていることを目標)のための備忘録として記載。
※随時更新
・・・フロント12段、リア10段戻し・・・
・理想に近づいた。入力の角が取れ、ソフトな乗り心地に変化。2クリックの変更でここまでの変化があることに驚いた。
・~80km/hではあらゆるシチュエーションでとくに気になる点はないが、より高速走行となると減衰力の不足を感じることがある(縦揺れ)。
・減衰調整をソフトにした分、ハンドリングはしっとりフィールとなり、ピーキーな動きはさらに抑制できる。路面なりのロール量とサスペンション伸縮が心地よい。
・リアの方をソフトにするのが一般的だが、このサスペンション&現在の車両状態ではリア側をハードとして伸び側減衰を強調する方が収まりが良い。ほんらい吸収しきれない入力は、ラテラルリンク化したことで、代替的に吸収できている。
(路面追随の一端を、ラテラルリンクに委ねる)
★後日追記。
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