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2021年11月25日

【おじさん的昔車レビュー2】劣等生 上級生に乗る【1985年式カローラFX】

前回からのつづき

とにかく兄貴と共有のガゼールは使えなくなってしまったから
自分専用車が必要だと思ったこと
80年代の20sはクルマありきだったから
思い切って新車で買っちゃったのが↓ですた

1985年式カローラFX-GT(AE82)
全長×全幅×全高:3970×1635×1435mm
車両重量:930Kg(5MT)
エンジン:4A-GELU型直4DOHC 1587cc
燃料供給装置:電子制御燃料噴射装置(EFI-D)
最高出力:130PS/6600rpm(グロス)
最大トルク15.2kgm/5200rpm(グロス)
タイヤサイズ:175/70-13or185/60-14
サスペンション前/後:ストラット/ストラット
ブレーキ前/後:Vディスク/ディスク
東京地区標準価格:146万4千円

※画像は知人が所有していた個体でホイールは社外品に交換済

80年代になった途端マツダがBD系FFファミリアをリリース
これの最上級モデルサンルーフ付3ドアXGがバカ売れ
経営危機に直面していたマツダを救ったばかりか
丘サーファーという社会現象まで巻き起こしてしまったことから
完全に1.5Lクラスの2BOX車って市民権を得てしまったわけなんですよ

で…
こうなるとライバルメーカーもこのクラスに力を入れ始め
トヨタも1982年にAL20系カローラⅡ/ターセル/コルサという
見事なまでのパクリじゃなかった…
FFなのにエンジンを縦置きにしてトルクステア対策を施した
お得意の後出しジャンケンを出してきたわけです(笑)

すると…
1983年に今度はホンダがいわゆるワンダーシビックをリリース
こちらはMM(マン・マキシマム・メカ・ミニマム)思想を採り入れて
それまで台形っぽいデザインから一転してロングルーフな2BOXで
COTYを受賞しちゃった

そうなると…
次なる差別化は如何にしてハイパワー化
つまりはボーイズレーサーと呼ばれるモデルで若年層を惹き付けるか?
日産はお得意のターボで正にGNP=がんばれ日産パルサーしました(笑)
一方ホンダは1984年にロングストローク4バルブDOHCのZCエンジンを搭載した
シビックSiをリリースしてパワーウォーズに一石を投じたわけでしてね

さあどうする三河?
いやいやいやいやいやどうして?
満を持してというか如何にも用意していました
↑な感じでリリースされたのがカローラFX
むしろ用意ではなく1983年のE80系発表と同時に存在してたのですよ
早い話がE80系では2BOXハッチバックモデルは
海外輸出専用モデルだったわけです

正に真打登場
究極の後出しジャンケンということでAE86レビン&トレノで定評のあった
4A-Gまで搭載させちゃったわけでしてキャッチコピーも
2BOX上級生とカナリ強気でした

個人的にはZCを搭載したシビックSiの方に興味があったのですが
友人がこれを怒涛の72回ローンで買っちゃったので
同じなのも面白くないと思い自分は
まだ『Fun To Drive』だった頃というか
本気で面白いクルマを作ろうとしていた頃の
三河が本気で出したボーイズレーサー(死語)を買っちゃったわけです

なのでインプレは今回に関してはデザインから入ります
元々は日本車離れというかデザインもカナリ冒険していたんだよなあ
まあ海外輸出専売モデルだったことから
時代的に見てもリヤは結構挑戦的ですね

※画像は海外向輸出仕様車
まあCMもやはりリヤを活かした映像で締めくくる演出で…

※最後にAE92のCM1本入っているのはご愛嬌(笑)
バッサリと台形フォルムに切り落としたあたりなんかは
和製ルノーサンクつーかインスパイアされてるんじゃあないかと?
確かに独逸よりもフランスの匂いがするクルマですたな
だからCMも本来ならエンジンの強みを強調して
走りを見せてもいいのにわざわざオサレ路線だったしね
なにしろ『2BOX上級生』というキャッチコピーあってで
CMもイメージ戦略採ったのが見え見えw

さらにGTのオーダーの8割がスーパーホワイトで
かつその殆どがサイドスカートを装着し
バンパー/サイドモール/ルーフスポイラーが黒からボディ同色となる
フルカラースポーツパッケージだったというから
トヨタの策は思惑通りだったとは思います

それにしてもつーかやはりつーか…
努力性能的には1㌧を切る車重にグロスとはいえ130PS
走らないわけがないと期待しちゃいます
しかしパワーユニットは第1期4A-Gですからねえ
吹き上がりの速さとピークパワー追求な上に
ショートストロークでしたから!
補完のために吸気可変システムをつけても
低速トルクがなさ過ぎというか
なぜか売れてしまったこのクルマのAT仕様では
ホント発進はトロかった(^^;
その点ではロングストロークで低速もシッカリあって
上までホンダミュージックを奏でるシビックの方が扱いやすかったです

さらにトヨタの80点主義そのものだなと思ったのが↓
低速の弱さをカバーすることからMTでは100㎞/h5速3400rpm
対策はされていてもワイヤーコントロール方式の
セレクタのデキが最悪で素早い操作をしようとすると
不自然なフィーリングとひっかかりが凄くて…w

また当時のトヨタっていうのは保守路線ではあったけど
ようやく横置エンジンのFF車に手を染め出した時期で
ほぼ同時デビューしたEP71スターレットもFF化したばかり
まだドライブシャフトも不等長でして
ちょっとエンジン回転高めで発進させようとすると
バタツキとトルクステアでどこに向かっていくかわからない
さらにサスのセッティングのノウハウも持ってないから
とにかくアンダーステアを消そうとして
前を硬くして後ろを柔くするサスだったんですわ
おかげでタックインもカナリ有効に使えるんだけど
柔なリヤサスが持ちこたえられなくなって
テールスライドしてカウンターあてるという代物でした

おかげで↑の長短含めて乗ってみると面白い1台だったんですけど
ただひとつ失敗したことが…
当時ラインオプションだったパワーステアリングを装着しなかったこと
普通に走っている分にはダイレクト感とスパッと決まるのはよかったけど
車庫入れや切り返しでは超オモステで…(笑)
これはもう
『Fun To Drive』と書いて
『奮闘ドライブ』と読む!
そんな1台だったですわw

尤も上級生というわけではないですが
同じエンジンを積むAE86よりも駆動ロスや車体サイズの関係から速く
一時はレースやラリーでも結構もてはやされた歴史もあります
そのくせエコランしてなくても長距離の田舎道を
走ると20㎞/Lという高燃費を叩き出す
不思議な経済車でもあったりしたんですけどね

そんわけで2年間で5万㎞も乗ってしまいました
まだまだ乗り続けたかったのですけど
突然の事故で買換することになり手離してしまいました
つまり自分的には上級生どころが劣等生が中退という感じでTHE END
チョット不完全燃焼な終わり方だったところに悔いが残りました
ブログ一覧 | 旧車レビュー | クルマ
Posted at 2021/11/25 23:08:37

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