タイトルの文言で今回のネタがわかった方
そこそこの齢を重ねてますよ(笑)

はい…
私をスキーに連れてって
1987年公開 小学館/フジテレビジョン/ホイチョイプロダクション制作の娯楽大作
↑のシーン直後に交わされる佐藤真理子(原田貴和子)と
羽田ヒロコ(高橋ひとみ)で交わされたセリフですわ
※今じゃアウト軍団の一員でもある高橋ひとみサンの美貌もようござんす
で…
娯楽大作というだけに当のスキーは勿論のこと
アマチュア無線や発売され始めたばかりのフルタイム4WDなど
当時のトレンドを徹底的にテンコ盛りにしたわけでしてクルマ代表が
ST165セリカGT-FOURだったわけです
フルタイムスポーツ4WDとしてはBFMR型ファミリアに先を越されたけれど
この作品でスターダムにのし上がることになりますた
とりあえず…
◆ST165セリカGT-FOUR in 私スキ◆
セリカの見せ場炸裂(笑)
最後は屋根が潰れてスクラップと化してしまうというオチ
この映画はトヨタもスポンサード参加しており車両はすべてホンモノのST165
バブル期で金が有り余っていた時代だからこそ可能だった荒技ですが
これだけド派手なカーアクションも今じゃコンプライアンス云々で絶対に無理だろう
『私スキ症候群』という言葉も生まれたくらいの社会現象でもあったわけですから
当然セリカも大注目というかステッカーバリバリ車も続出
中には映画に出てきた架空ブランドのSALLOTステッカーを自作したり
無許可のパチモンまで市場に出回ったくらいでしたからね
で…
実をいうと当社もこの私スキ症候群の罹患者でありまして
前回お話をした
スプリンターカリブを購入する際に候補になりましたが
諸般の事情で諦めた1台でもありました
でもクルマの神様は見放していなかった
それは1990年のこと
転勤先の現地採用組で懇意にさせてもらったパイセンが
叶えたい夢のため海外へ行くと宣言して1年間休職することになりまして…
GT-FOURを1年間預かってくれない?
おじさんのところ2台置けるんでしょ
好きに乗ってイイから
最初は丁重にお断りしようと考えたのですが
クルマのコンディション維持にはそれなりに走らせないとイカンと言われ
保険関係もちゃんと切替までしたという用意周到ぶりを発揮されたら
断る理由はないつーか退路を断たせるまでのお願い
まあ自分も欲しかったクルマなのでそこを突かれたわけですから
最終的には快諾せざるを得ない状況がって…
パイセンってホント策士ですよ(笑)
で…ようやくインプレ
4WDは悪路用
前出のファミリアとともに↑を打ち破ったクルマですよ
3S-GTEの最高出力 185ps/6000rpm 最大トルク 24.5Kgm/4000rpmは
前から引っ張るでもなく後輪で蹴とばしていくとも違う感覚は
スポーツ4駆に何も異論はない
ただタイヤサイズが195/60-14というのが…
時代的な法規制などの問題もありますが完全に役不足だったなあ
これが最低でも205/55-16あたりならもう少し違ってたかも
むしろ当時は
デートカーモトイ!スペシャリティカーというカテゴリーで
プレリュードが独走態勢だったこともあり
元祖でもあったセリカには駆逐する役割もあったわけで
それまでのトップモデルであったFF車を凌ぐイメージリーダーも兼ねたことから
スポーツシートは一部を本革と電動調整機構まで装備というゴージャスぶり
いや~…これはこれでよかったすね
それとパイセンは冬タイヤも用意してくれていたわけですが…
スタッドレスはないけど
氷上の飛魚なヤツあるから
と言って置いていったのが
ポテンザ39Rフルピン仕様
どれほどのタイヤかは各自検索してもらえばわかるかと思います
ホント氷上では敵なし
逆に諸刃の剣というか雪のない乾燥路面では全くと言っていいくらいグリップしない
240本も手打ちされたマカロニピンが盛大にアスファルトを削ってしまうわけで
大花火大会絶賛開催中(笑)
ですから冬場は根雪になる時期しか乗れませんでしたがそこそこ楽しめました
しかもパイセンGT-FOURは前期モデルであったこと
そしてWRCウエポンでもあったことから
センターデフはペペルギアによる機械式
いざという時にはデフロックさせれば何とかなっちゃうのですよ

まあ一度だけ使いましたが これが後期に変更されたビスカスLEDだと
どうしても効きが弱くなってしまうことを考えると
自分的にはデフロックの方がいいかなとも思いましたがね
1年後パイセンは無事帰国してこのGT-FOURはお返ししましたが
トータルで7000㎞程楽しませていただきました
パイセンにシッカリとお礼もしたのですが
この人はタダモノではありません
とんでもないお土産まで持ってきやがった(笑)
この話はまた改めて…
☆追記☆
ST165に関してはもう1回手元に置けるチャンスがありました
15年程前ですが極上の後期モデルを買わないか?という話が…
一瞬手が出かけたのですがビスカスが既に粘性を失っているだろう
さらにパーツの一部欠品を知っていたので
維持することに自信が持てなかったことから見送りましたがね
で…
パイセンの個体ですが数年前に風の噂で聞いたレベルという注釈付ではありますが
ガレージ保管で雪のない時期にしか乗ってないとのこと
ある意味で変態つーかクルマ趣味ではアウト軍団レベルの人はパイセンの面目躍如
でもセリカ側から見れば幸せですなあとしか言いようがありません