桐島 逃亡やめるってよ!

不謹慎だとは思いますがあえて↑のタイトル
末期胃癌から偽名で入院治療中だった男が自分は
2024.01.25に1970年代の新左翼過激派である
東アジア反日武装戦線メンバーで指名手配かつ逃亡中の容疑者
桐島聡(70)だと言いだしたからさあ大変
"最期くらい本名で迎えたい"
↑供述した桐島と見られる男に警視庁公安部は任意聴取や
DNA鑑定など裏取を行ったが結果が出る前の29日朝に病死
これで真相は藪の中つーか墓の中に持っていかれた

はいはい…ニュースつーか報道を簡単に整理すると↑なわけで
基本的には自分の本名をゲロっちゃったことで逃亡もうやめたとも取れるから
タイトル的にはこれでやっちまえとしただけのことですが
そもそもこの騒動をネタにすることからして国立自動車総研的にも珍しいけれど
いろいろ引っかかるんですよね

で…まずはお馴染みの指名手配画像を作って桐島聡容疑者のプロフィール

桐島 聡 -1954.01,09 - 2024.01.29-
広島県深安郡神辺町(現･福山市)出身 1972年4月に明治学院大学法学部へ入学
在学中に東アジア反日武装戦線"さそり班"へ参加し複数のテロ事件に関与した
1975.05.19に東アジア反日武装戦線主要メンバー7人が逮捕されたのを機に逃亡
警視庁公安部から爆発物取締罰則違反で指名手配された

当社がこの件を最初に聴いた時の印象は…
正直なんで今になって?
これに尽きるんですよ
それもこの男が入院していた病院は…

徳洲会 湘南鎌倉総合病院
救急車搬送患者受入数が2,2000人/年と全国トップクラスの高度急性期病院

↑に搬送した時点で既に末期で本人も死期を悟っていたのではと思われますが
最後の最後にネタばらし
秘密は墓の中に持って行く
最初はこのどちらかと当社は考えてしまったわけですが
テロリストとしての生き様であるならば墓の中までをして欲しかったのですよ

むしろですよ
まったく違う見方をしたらというとまた炎上の素になり兼ねないのですが
桐島聡を隠して生きる
↑が当初の想定より長期になってしまった上での選択という気もするのですよ

桐島聡としての罪状は↓なんですよね
韓国産業経済研究所爆破事件への関与
↑による爆発物取締罰則違反での指名手配
1975.04.18に発生した↑事件に関与したということですがこのほかにも
鹿島建設爆破事件(1974.12.23)
間組本社ビル大宮工場同時爆破事件(1975.02.28)
間組江戸川作業所爆破事件(1975.04.27)
間組京成江戸川橋工事現場爆破事件(1975.05.04)
↑への関与共謀実行が裏付けられています

そして1975.05.19に東アジア反日武装戦線主要メンバー7人が逮捕されましたが
逃亡した桐島容疑者はこの後半世紀近い逃亡をするとは夢にも思っていなかった
最初はそんなレベルではなかったかという感じです

というのは↑の関与共謀実行で逮捕されたメンバーの宇賀神寿一が懲役18年で
獄中生活を送ったことも踏まえて考えると上級幹部でなはなかった桐島容疑者が
逮捕→送検→裁判となっても似たような実刑で済んで既に娑婆へ戻れてた
そんな状態ではないかとも読み取れるのですよ

さらに桐島容疑者にとって不幸だったのは↓の事件です

ダッカJL472便ハイジャック事件
1977.09.28に日本赤軍5人により起こしたハイジャック事件
犯人グループは人質の身代金と日本で服役もしくは拘留中9名の釈放を要求
当時の福田赳夫首相は超法規的措置による釈放を行った

↑はその釈放犯を乗せて行った特別機の羽田スタンバイ時の画像
DC-8が現役なほか後にANAのB727-281やL-1011がいるのもまた時代ですよ

話がズレてしまいましたが…↑の件で日本赤軍が釈放要求してきた人物に
拘留中の大道寺あや子･浴田由紀子 東アジア反日武装戦線メンバーが含まれており
この他にも1975年8月に拘留中だった佐々木規夫がクアラルンプール事件で
釈放され日本赤軍に合流したこともあるが2024年1月時点で共犯のうち
佐々木･大道寺の2名が海外逃亡続行中
このため刑事訴訟法254条2項により共犯者の公判が継続中という扱いで
桐島容疑者の公訴時効が停止中である

そもそも爆発物取締罰則違反の時効は15年でしたが
2005年の刑事訴訟法改正で25年に延長はされていますが本来ならば
21世紀には時効成立されていた
そんなんだったわけです

盗人にも三分の理もしくは五分の魂
↑な諺もありますが桐島容疑者目線に立ってみれば
ほぼ一生逃亡生活をせざるを得ないというのが頭にあったと思います
実際に神奈川県藤沢市の工務店で住み込み従業員として30年もしくはそれ以上
内田洋(ウチダ･ヒロシ)という偽名で
息を潜めて生きていたということなのですよ
それで今更な死期を悟った上で逮捕拘留→送検→裁判まで命が持たないだろう
↑な状態で自分は桐島だったというのは卑怯だというセグメントもいますが
逃亡者としての生き方に目線を変えると彼なりに導き出した
最後の回答であり桐島なりのベストアンサーでもあるとも考えられるんです

まあ善良な市民を演じていても銀行口座は作れないし免許類もダメ
さらには健康保険も加入できないわけなので給料は現金払いだったそうですし
今回の入院も100%自費治療だったのですから逃亡も緩くないわけではないかと?

それでも誰も疑わなかったつーか気にしなかったというのもスゴイ話ですが
逆にこの男の行方を追い切れなかった公安部もなんだかなあという感じですよ
だからこそ↓な判断もできるわけですよ

俺は逃げ切ったからな
だから正体をバラした
これで最後に逃げ切った存在証明を残したのと捜査への終止符を打つ
と同時に命の期限があったからこその警察組織へ対するアンサーではないか?
言ってみれば同時にウチダ ヒロシ→桐島聡
戻るために避けて通れなかった道でもあるということなんですがね

これまた不謹慎と言われそうですが賢明な皆様はもうおわかりかと思います
そんなヒロシに騙されて
市民も警察も↑だったということを言いたいわけで
このオチのために書いたようなネタですよ(笑)
まあ↑ですから燃料には事欠かないのが国立自動車総研なんですけどね(爆)