
旧車レビューも今や1年に1本のペース(笑)
そしてキッカケは宮古島でレンタルしたから
↑なんだけどかつては所有もしたのでネタ化w
当社的にこのNOTEは
ノートじゃなくて
のてと呼んでますた(笑)
はい…その
"のて"E12型の総合レビューです
そもそもE12型NOTEは2代目モデルとして2012年 - 2020年にかけて製造されました
基本的にはHR12系1.2L直列3気筒DOHC4バルブエンジンを搭載する
Bセグメントクラスのコンパクトカーで日本のみならず欧米ならびにアジアでも
販売される世界戦略車でもあるわけです
なにしろ3年連続コンパクトクラス売上№1のみならず年間ベストセラーも記録
2016年のe-POWER追加後だけでも80万台 それ以前のモデルも加えれば
ミリオンセラーという何かと不振と言われてるNISSANの屋台骨を支える孝行息子
それがE12型NOTEで当社も2016年MMC直前モデルのガソリンNISMOを所有しますた
さらに言うと…レンタカーで借りたのも今回のみならずでして
2018年には北海道で初期型
2020年には宮古島で中期型
そして今回借りた後期型
レンタカー向けでもあるベーシックグレードでエンジンも過給がなく
アンダパワーなHR12DE搭載のSを通してみると如何に進化してきたか?
そしてモデル全体でどんなブラッシュアップを繰り返して成熟させてきたか?
これが見えてくるという話ではありますがE12型NOTEに関しては
熟成の仕方が半端なく上手かった
それに尽きるのではないかと思います
汚すぎてゴメンナサイなエンジンルーム(笑)
↑でホントウに申し訳ないのですがお約束ショットなので許して下さいですね
みんカラ公式レビューで当社は↓な内容を書きました
後期型ではCVTのセッティング変えた?
いやね…相変わらずアンダーパワーなんですけど後期型では確信犯つーか
初期型・中期型は過去にレンタルしていてるから言えるのですが
とにかく加速しないし登坂が大の苦手
↑な印象だったし燃費対策なのか早めに変速比で回らないようにする感じから
後期型個体ではなるべく引っ張るセッティングへの変更を強く感じました
まったく同じことがSuperChager装備のHR12DDR搭載車にも言えるわけで
SuperChagerがOFF状態のままでは眠れる獅子の如くだったわけなのですが
HR12DE搭載車もこの辺の制御系をそのまま踏襲していたのではないか?
それが後期型で見直されたという感じではあります
ただ…JATCO製のCVTも先代E11型ならびにC11型TIIDAへの搭載モデルに
比較すると耐久性などの点でも大幅に改善はされていることも追記しておきます

尤もそれなりの動力性能を求めるならHR16DE+MTを搭載するNISMO S
もしくは2016年に追加されたシリーズハイブリッドのe-POWERが必須
↑言い切ってしまいますけどモデル末期まで通常のガソリン仕様ならば
100万円台での入手が可能だった
これが非常に大きなファクターだったと思います
企画開発プロジェクトリーダーにNISSAN初の女性(水口美絵)を起用したことからも
コケるわけにはいかないし今まで以上に女性目線でのデザインや扱いやすさの
アピールは必須だったのがE12型であったことから細かなブラッシュアップは
欠かせなかったという感じでしてそれは外観からも感じ取れます
◆初期型(2012年9月 - 2014年10月)◆

フロントグリルが横格子調にしてあるのが特徴である
◆中期型(2014年10月 - 2016年11月)◆

NISMO追加によるMMCでグリルをクロスパターンに変更ならびに
フロントサイドのウィンカーをフェンダーからドアミラーに移設
◆後期型(2016年11月 - 2020年11月)◆

e-POWER追加によるMMCでグリルがVモーショングリルに変更
さらにe-POWER車はVメッキ部分のブルーの縁取りを追加
またインテリアではステアリング形状を変更
↑だけでも進化はわかるんだけど初期型と後期型を並べると↓な感じかな?

やっぱり
後期型の方がスタイリッシュに感じるかな?
それとブラッシュアップでいうとリヤビューがもっと如実でして
初期/中期型が共通で後期型で初めて手が入った箇所でNISMOで比較してみます
◆初期/中期型◆
◆後期型◆

※リヤコンビネーションのデザイン変更に伴いリフレクターをバンパーに新設
※リヤフォグランプ周囲の加飾をボディならびにバンパーと同色化
↑の2つが目立つ変更点ですがもうひとつの大きな違いとして
中期型ではNOTEと対称位置に貼り付けられていたNISMOエンブレムは
ハッチゲート左下に移植となり対称位置はHV車のみe-POWERエンブレム固定
NISMOに限らすMEDALISTなどの上級エンブレムも同様の扱いを受けました
↑が外装についてですが内装はむしろグレード間でより上級が欲しくなる
そんなセレクトをしているのですよ
たとえば…メーター

ベースグレードのSと5速MTを搭載するNISMO Sではスピード・タコを主とした
2眼式なアナログメーターを搭載しているのですが これがX以上のグレードだと…

↑のようなデジアナハイブリッドなメーターになるわけです
そしてe-POWERでは↓な感じになります

ちゃんと上級モデルが欲しくなると言っては何ですが
金かけてます感がわかります(笑)
これはエアコンでもまったく同じでして…

ロアーグレードではマニュアルエアコンでパネルもプラスティック丸出し(笑)
これがアッパーグレードになるとフルオートエアコンになるだけではなく…

いやいやいや…ピアノブラック調化粧パネルを追加して高級感を演出
如何に下級グレードが安っぽく作ったかをわかりやすくしてますた(笑)
しかしE12型NOTEの美点としてはナビを含めたヘッドユニットの選択肢が
非常に大きく設定されていた点にあると考えます

センターコンソール上部に2DINサイズの搭載スペース
ここにディラーOPの純正指定社外品やブランド品を入れることができた

↑が非常にありがたかったかなあ?
まだ大型ディスプレイ搭載が前提でタブレットPCと同等機能な現代式標準と違い
選択肢を多数残しておく設定こそメーカーとしての良心かと考えますが
HDDナビを使っていた頃からは最早隔世ですがね(笑)
むしろです
E12型NOTEの美点としてはロアグレード内装がチープである点を除けば
比較的満足度が高い
さらに後席のフットスペースの広さも結構なまでに確保していたことも含めて
↑ではないかと国立自動車総研は分析します
要はパワートレインもアンダーなHR12DE搭載モデルをベースに
モアを欲するならばHR12DRRやe-POWERを求めればいいわけで
これもユーザーフレンドリーな一面ではないでしょうか?
またサス設定や操安性もNISSANらしい硬めなセッティングではありますが
決して酷で悲鳴を上げるようなモノではないという万人向け
世代的にE13型と比較してしまうと繊細さが欠けるつーかボロが見え隠れするものの
先代という開発時期を10年近く遡らせている以上は仕方ないでしょうな
つまりNISSANがバリエーションで売っていたことは間違いないわけで
迷わず買えよ 買えばわかるさ
アントニオ猪木の"道"ではないけれど言い方を変えれば…
買っちゃえNISSAN
↑だったということでだからこそベストセラーコンパクトだったかと

ええ…ハッキリ言ってしまえばこれはリヤのカーゴスペースと同じです
間口が広い(笑)
それが言いたかっただけなのかい?えええ
そして国立自動車総研として言いたいのは↑だけではなく
もうひとつNISSANならではのこだわりをNOTEに感じます
これは初代E11型/現行E13型にも言えることなのですが…
リヤクォーターウィンド
別になくてもいいJラインともいえるサイドウィンドウです
これはNOTEのアイデンティティとも言っているようなモノでして
当社的にこれは↓に辿り着くんじゃないかと思っています
E10型Cherry X1-R
別にセダンタイプな普通のX1でもよかったけどどうせならオーバーフェンダーを
装備するX1-Rの方がカッコイイという理由で画像を拾ってきますた(笑)
初代Cherryは1970年にリリースされたNISSAN初のFF車ですた
ただし開発そのものはNISSAN本体ではなく吸収合併前のPRINCE自動車
即ち荻窪で行われていたクルマであることは間違いないわけで
あの櫻井眞一郎氏率いる櫻井学校の門下生が関係してたりもするほか
後にN10系以降のPULSARへのFMCされた後に発売されたK10型初代MARCHの
設計統括がプリンス出身の伊藤修令氏であることも含めると
NISSAN FFの祖はプリンス自動車
↑だと思うのですよ
だからこそCherryの独特なリヤサイドウィンドウラインをNOTEが踏襲するのは
FFとしてのアイデンティティでもあると思うのですよ
まあ決定的な証拠がNISSANの場合初代モデルの型式は下一桁0から始まるのに
初代NOTEではE11としたのは
初代CherryのE10と重複を避け
さらに直系の血筋だと宣言した
↑もあると思うんですがどうですかね?

そういう意味でも
やっちゃえNISSANな1台だと思います(笑)
10年ひと昔とは言いますがよくデキタクルマとだけ言っておきます
※しかし1年に1回のレビューは構成が甘過ぎるような? 筆力落ちたを実感してます(苦笑)