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国立自動車総研のブログ一覧

2022年04月03日 イイね!

【おじさん的昔車レビュー13】時代 -バブル- のまんなかにいた チョイ悪アッパーミドルサルーン【C33型ローレル】

【おじさん的昔車レビュー13】時代 -バブル- のまんなかにいた チョイ悪アッパーミドルサルーン【C33型ローレル】今回のネタは…
昭和のローレルからの続編です
さらに…
U11型ブルーバードで発症
R10型プレセアで拗らせた
4ドアHT症候群
これらの集大成となった1台にスポットです

☆C33型ローレル☆
昭和の終焉間際の1988年12月発表 そして平成になった直後の1989年1月発売
通算6代目のアッパーミドルサルーンはRB20型6気筒ガソリンのほか
1.8L直4のCA18型とRD28型2.8L直6ディーゼルエンジン車をラインナップする

※画像は後期型15インチ純正AWならびにフロントリップ装着車
ほぼ同時期に発表となったA31型セフィーロ・R32型スカイラインと
シャシーや基本コンポーネンツを共用する姉妹車でもあります

スポーツに振ったスカイラインのみ4輪マルチリンクサスペンションでしたが
ローレルとセフィーロは前ストラット/後マルチリンク
4ドアのみ設定の↑2車はセフィーロがプレスドアのセダン
ローレルは日産最後の4ドアピラーレスHTを採用する

キャッチコピーを『くうねるあそぶ』とし最早伝説ネタとしても知られる
井上陽水をCMに起用したセフィーロは4ドアセダンでありながら
当時のDINKs層=20代から30代の男性を主なターゲットにした販売戦略を
取ったこともあり正統派アッパーミドルはローレルが担ったわけです

で 前置きが長くなりましたが…
C33ローレルずっと狙ってました
↑にも書いたように衝突安全基準の改正で製造不可となった4ドアピラーレスHT
それこそU11型ブルーバードで解放感を知ってしまったこともありますが
R10型プレセアでピラーがあるとそれが半減でどうしても欲求不満
予算が取れない中で緊急性を要して入手したPU11型ブルーバードマキシマから
代替する際には指名買いしてまで探したのがC33型ローレルで
その際には↓の条件で探してました
※塗装はイメージカラーのダークグリーン
※RB20系ならばE/DE/DETは問わない
※リヤのトランクスポイラーは譲れない
※欲を言えばボンネットフードマスコットのないHCC33=CLUB S希望


CLUB SはHICAS目当てではなくエクセーヌシート目当てだったのですよ

そしてトランクスポイラーはこれがないとノッペリしちゃうのが嫌だったから
◆スポイラー有◆


◆スポイラー無◆

若干遠近感が違うけど…
でしょ?(笑)
完全に形から入るチョイ悪感醸し出し作戦(笑)

↑なワガママ条件を出したのでそう簡単に見つからないだろうと思ったら
最も売れた2代目C130型と約5,000台差の344,000台売ったクルマですよ
モノの1週間しないうちにふらりと立ち寄った中古車店営業から
ご希望のおクルマ見つかりましたって電話が…(笑)

サスガにCLUB Sは折り合いが付く個体が見つからず走行5.2万㎞の
1990年式メダリストTWINCAM24(RB20DE)検2年付で55万円でどうでしょう?
名古屋ナンバーのワンオーナー車で現車確認したところリヤ3面にフィルム装着済
左Cピラーにタッチアップがある以外は問題なく無論修復歴なしなので契約
こうして当社はC33型ローレルのオーナーになったわけです

C33ローレルの良さというと…
やはりバブル期なので内装に金を掛けまくれたという点ですね

もうこれだけで買う価値ありですがインパネも豪勢ですよ

80年代までの日産車お約束な定規で引いたような絶壁からの離脱
そしてソフトパッドはファブリック装飾だし
デコレーションパネルはフェィクではない天然木を使用してます
また時計もあえてのアナログというあたりが逆に大人のプライドと拘りですよ

走りの面ですが当時901運動のおかげというと何なんですが
アッパミドルサルーンとしてはそこそこのハンドリングでしたね
ただ納車時に装着されてたタイヤがファルケンGRシリーズで205/60-15
これが今ひとつ粘り過ぎる感覚を与える性格だったのですが
偶々サイドウォールを傷つけてしまったこともあり
本来のサイズである195/65-15に戻した上でサルーン向けかつ静粛性重視で
セレクトしたのがYH AVSエクセリードV210というタイヤ
当時のレベルでレグノも凌ぐウエット性能という謳い文句でして
これはほぼ間違いないレベルで体感できましたね
もう四半世紀以上前のタイヤですが忘れられないブランドです

パワー的にも低速が不利と言われたRB20DEでしたが
それ以上に回りましたしパワーが欲しい時にはE-ATのモード切替で済みました
燃費は都内で7 - 8㎞/Lでしたけど東京→神戸の高速巡航で16㎞/Lという満タンで
航続1,000㎞という大台に乗せることもできる直6エンジンとしては
意外と少食だったことが記憶に残っています

ただ…
いいとこ尽くめだけじゃなくてダメなところもあります
まずは納車後1年しないうちに純正マフラーのサイレンサー溶接部から破断
尤も日産車の場合はマフラーが弱点だったりもして錆焼けとかも多いですし
一応ギリギリ販売会社保証期間内でしたが純正を再装着するつもりが
フジツボレガリスを装着した方が安く付くということでそちらをセレクト

※ちなみにこの頃のレガリスはアルスター素材でサイレンサーも真っ黒でした

↑でいい音だなぁ~~~も感じちゃったこと
さらには規制緩和で改造に対しても緩くなっちゃったので
調子に乗ってR32スカイライン用にリリースされていた
これまたフジツボ製ステンエキマニまで装着させてしまうという荒業を発動(笑)

定価だと当時のプライスでも20万近くしたのですが
マフラー交換を実施したショップさん(現在は閉店)がセカンドステージモノを
謎ルートで仕入れたことから半額以下で装着できました
ただ…完全ボルトオンではなく小加工が必要だったと記憶してますが
これで音が別物で以前よりも回るかつパワーアップを体感

そうなるともう止まりません(笑)
決してフニャフニャではなかったのですが動きがだらしなく感じた足回りを
車高の落ちないHS200スプリングとKYBのスーパーストリートで強化
さらにはブレーキパッドをエンドレスのNA-Yに
タイヤもAVSエクセリードV210が寿命を終えようとしたことから16インチ化
そして4ドアピラーレスHT故のボディ剛性の弱さを補完する目的から
タワーバーまで入れちゃってって…
目指したのはヨーロピアンスタイルだったというのは言い訳です(笑)

フェリーに載せて北海道の大地も走りましたし西は廣嶋まで遠征
気が付けば3年弱で72,000㎞乗って初めてのオド10万㎞越を経験
タイミングベルトも交換してまで育てたC33でしたが1997年6月のことです
何気に立ち寄ったC35ローレルの発表試乗会で25CLUB Sに試乗
当社が手掛けた以上のクオリティつーか目から鱗なヨーロピアンテイスト
プライベートとメーカーワークスの差をこれでもかと感じさせられ撃沈
気が付けば翌日契約書にサインしてました

ただ…
C33そのものというか素材としてはピカイチつーかR32が姉妹車であり
そこはプリンスの血が流れていた証の村山産だと思っています

※ブルーのコーションプレートとPLANT №5が村山工場製造の証です

まあバブル期だったからこそ金を掛けられたクルマですし
マフラーの腐り以外はトラブルらしいトラブルのなかった孝行息子
いや違うな…
素直なチョイ悪オヤジ(笑)
2022年の今では車齢的に多くは解体されているのが実状で
残存するモノもAT→MT換装でドリフト仕様化されたのが主です

ノーマル車も中古市場でも殆ど見かけなくなってます
もう売れてしまったようですが約1ヶ月前に紹介した徳島の奇跡
これなんてホントにレアモノ以外の何物でもなかったですから

最後に…
当社のHC33ローレルに装着したパーツ類でひとつだけ生き残っているモノが…
知人に譲渡したER34スカイラインに装着のBOSCHラリーストラーダ
C33→C35→R34(初代)→BNR34→FHP10→R34(2代)と6台も移植して
間もなく三十路に達するという当社の想像を超えた長寿パーツです

いやはや10年一昔といいますがネットも普及前の四半世紀前なのに
ハッキリ記憶していることとあらゆる手を尽くしてイジリー岡田と化した当社
クルマ馬鹿の情熱度がこの辺りから高くなったということです

また機会があれば乗ってみたい1台なので↑みたいな店頭販売されていたら…
財布のキケンがアブナイ状況に陥ってしまうのは間違いないです(笑)
Posted at 2022/04/03 18:38:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧車レビュー | クルマ

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