↑タイトルが長い!(笑)
今回は先日執筆した
どのCXやねんロックンロールショー
↑からの派生ネタでありましてそこで引用した↓からさらにススメタ話です
Revenge of Hong Kong ホングコングの逆襲
1979.07.21発売 タイトルこそ『キングコングの逆襲』のパロディだけど
全編香港レコーディングを敢行をウリにした所ジョージさんの5th Album
普通のアーティストで海外レコーディングと言えば
アメリカ大陸ならウエストコースト
ヨーロッパならロンドン
↑が定番なんだけどそこが香港というのが所さんらしいところ(笑)
と同時にこのアルバムだったらホントに香港まで行かなくてもつーか
ジャケットを見ても日本で撮れそうな1枚なので
リアルに香港レコーディングなのか?
そう思わせちゃうんですよ
で…
その辺りはアーティストサイドも心得ているというか裏ジャケットを見ると…

オフショットも含めて香港であることを証明する念の入れよう
なんでも中国風サウンドを活かしたいためにわざわざ行ったようです
まあそういうわけではないのですが…
このアルバムは所さんのアルバムでは結構な傑作だと当社は思います
たとえば…
盟友で一時は共同生活をしていた坂崎幸之助が全面アレンジ
後にシングルカットされたピアニシモとフォルテシモの共存を実践した名曲
♪寿司屋 -生鮮魚介類小片付握飯量販店-
演奏時間わずか5秒強 トラックタイムも8秒という史上最短ナンバー
♪スブタ -酢豚-
役者としての所さんも開眼させた山本晋也監督が作詞を担当した
♪ブンメイ -文明-
↑はホンのご紹介なんだけど全24曲48分間の所ワールド全開の傑作揃い
ホント飽きないつーかコミックソングはこうあるべきを随所で展開してくれます
で…
リアル香港レコーディングなのはとにかくわかったのですが
ホントは日本だったんじゃないかと疑った最大の理由
それはジャケット右側のクルマ
↑に注目して下さい
一番手前にはギャランとしては3代目 Σのペットネームが附帯した1976年発売の↓
その後にはバンパーとヘッドライトでしか認識できそうにないけど
間違いなく初期のナロートレッドだった時期のA20系セリカ
さらに後方にはくの字ボディが特徴的だったM10系ライトエース
なんだ?
70年代の日本車オンパレード(笑)
これが日本で撮影して加工したんじゃないのと思わせた最大の要因
ただ…よく見ると当時日本では解禁以前だったドアミラー仕様でもあり
所謂CGが存在しなかった時代にそこまでやるか?という点も含めて
この時代に香港への日本車輸出は
それなりにあった証ではないか?
チョットしたお勉強をさせてくれる1枚になっていることに気が付いたわけです
と同時にアーティスト所ジョージとしての遊び心つーか
パロディ大好きな所サンの拘りも見せてくれています
多くの方はお気付きだと思いますが↑のジャケットは
The Beatlesの言わずと知れた1969年リリース12thアルバムのパロディーです
※どこぞのクルマにそのものズバリなアビィロードというグレードもありましたな
↑のジャケット左側に写っているのがVW TypeⅠ即ちビートル
当時メンバー間の軋轢から解散危機とまで噂されていたビートルズに
合わせたシャレという意味でわざわざ後ろ向きで止めていたというネタか?
まあ単なる偶然という説もありましたがどっちにしろ結構な狙いです(笑)
尤もAbbey Roadのジャケットからしてカナリの伝説をあるんですけどね
実は所サンもその辺は重々承知だったと考えると…
ジャケットそのもののパロディをやるならここまでやらなきゃという姿勢かな?
ジャケ帯をとるとその解答つーか拘りがあります
左手前にVWビートル
それも前向き(笑)
ロケ地が一方通行だったことも含めて明らかに狙ったと考える方が自然だろうな
だってボディカラーが同じ白系統だもん
これで単なる偶然で片付けるには逆に無理っぽいというのが道理でしょう
さ~らによく見ると…
その後ろには初代シビックもしくはアコードと思われる個体も写ってますねえ
まあ 何となくではありますけど当時のHONG KONG自動車事情の欠片を
垣間見せてくれたんだなというお話でありました