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国立自動車総研のブログ一覧

2022年07月22日 イイね!

【おじさん的昔車レビュー外伝 Type M】TE37って言っても軽量鍛造ホイールじゃねぇぞ!【TE37型カローラLEVIN】

【おじさん的昔車レビュー外伝 Type M】TE37って言っても軽量鍛造ホイールじゃねぇぞ!【TE37型カローラLEVIN】前回ホイールをネタにしたのですが…
そこからの派生ネタを考えていたのですが
軽量ホイールの傑作VOLK RACING TE37は
どうしても外せないなあというところで
そういえば型式がズバリなTE37
←なクルマがあったなと思い出したわけです
そう型式名TE37は↓


☆TE37 COROLLA LEVIN☆
3代目カローラHTのボディに2T-G型DOHCエンジンを搭載したスポーツモデル
1974年4月の3代目(通称30カローラ)へのフルモデルチェンジと同時に発売
LEVINとしては先代2代目20系に追加のTE27から承継された2代目に該当するが
昭和50年排出ガス規制をクリアすることができず1975年11月で製造終了

トレノも含めてレビン最大の魅力は本来初代セリカ/カリーナに搭載されていた
1,588ccの2T-G型DOHCエンジンをひと回り小さいカローラ/スプリンターに
搭載していたわけですからこれが走らないわけがないわけでハイオク仕様で
最高出力:115ps/6,400rpm 最大トルク:14.5㎏-m/5,200rpm
(レギュラー仕様は最高出力:110ps/6,000rpm 最大トルク:14.0㎏-m/4,800rpm)
燃料供給はソレックスツインって如何にも昭和のスポーツエンジンです

ただ…
製造期間的には追加バリエーションだったことから2年1ヶ月間と短く
オーバーフェンダーが特徴の先代TE27型程売れなかったという現実があります


その最大の理由はまず車重にありました
ボディが先代よりひとまわり大きくなったことで車重も大幅増
930㎏と現代のレベルでは1㌧を切ってる時点で充分に軽量ですけど
855㎏のTE27に比較すると+75㎏の逆シェイプアップでしたからね(笑)

そして次にネックになったのが価格
TE27では手持ちの資料で818,000円と記載されてましたが
TE37では1,010,000円とホンの数年で25%アップですからね

さらに…
敵は身内にいますた

☆TE47 SPRINTER TRUENO☆
姉妹車スプリンタートレノではレビンと異なり2ドアクーペとされました
差別化からかなのですけどやはりスポーツクーペという点で人気はこちらに集中
価格的には標準車のトレノが102万円 豪華仕様のトレノGTが108万円と
さらに高価だったのにも関わらずレビンは売れなかったのですよ

当時日本で一番売れていたクルマの1グレードにも関わらず1年7か月の期間で
製造台数は僅か256台

4ヶ月で197台のみの製造だったKPGC110型スカイラインGT-R
↑との比較ではないけど結果は似たモノという証明になっちゃいませんか?

尤もスカイラインはストックされていたS20型エンジンの放出
↑な目的もあったのですけどTE37型の場合はチョット違うかな
むしろ↓に近い気がします

☆SB-1型 CIVIC RS☆
1974年初代シビックに追加されたスポーツ仕様
そもそもこのRSをリリースした背景には
迫りくる排ガス規制やオイルショックなどの社会的事情から
スポーツモデルが認可されにくくなるだろうとHONDAが予見して
イタチの最後っ屁的要素からリリースしたグレードである

ええ…↑が確信です

天下のTOYOTAが排ガス規制についてわかってないわけないでしょ(笑)
つーかギリギリまでラインナップさせてますという姿勢も見せてたわけで
1977年1月に昭和51年排出ガス規制では燃料供給をEFIでクリアさせた
TE51型レビン/TE61型トレノを復活させてくるのです
ただ…
TOYOTAのことを当社は三河商人と呼ぶのですけど
正に売れるだけの修整をしてくるのですよ

TE51型レビンはクーペボディ
チャンとTE37型の失敗とTE47型の人気に寄せてくるあたりはサスガです
尤も3代目30 -60系で2ドアHT設定はカローラのみでスプリンターにはない
ただワイドバリエーション展開を大きく進展させたモデルで途中追加となった
LIFT BACKにも2T-G搭載のGTを追加してくるのも抜かりない(笑)

使い勝手とかを考えると当社的にはコッチもアリですねえ
これがキッカケになって70系ではスプリンターにも2ドアHT追加
さらに4ドアセダンも含めた全ボディに2T-GE搭載モデルを設定という
見事なまでの商人ぶりを発揮しておりました(笑)

で…
↑だけで終わっちゃうと単なる歴史の復習で終わっちゃう(笑)
チョットしたエピソードというかスゴク貴重な体験をさせてもらっているので
ここで公表しちゃいますよ
未対策TE37型レビン
51年対策済TE61型トレノ

↑の比較試乗させてもらってます

方やソレックスキャブレター2連装
方やコンピュータ制御のインジェクション
どちらも最高出力は110ps(グロス)とスペック的には同じですが…
圧倒的にTE37の方がファンタスティック
どちらもスポーツエンジンを搭載しているという点では共通で
マネジメントを電子制御で行っているEFIの方が扱いやすいのは当然ですが
何か人工的なモノが引っかかる違和感
ファインチューンは施工済なんだんだけど
触媒で詰まるような感じで本来エンジンが持ってる味を殺しちゃうみたいな
と同時にこれが当時ボロクソ言われて新車なんて買うもんじゃないとまで
酷評された50年&51年対策というのだろうと感じましたね

それにしても256台だけって月産換算で約13台
そこまでの不人気だったのか…
むしろオーナーだった方は胸を張ってもいいと思いますよ
主流派の中のマイノリティ
そういうセグメントがいないと企業も文化も成長しませんから


↑の如何にも70'sなインパネも味だけど…
3代目カローラ&スプリンターの中でHTボディのTE37レビンって
知っている人が少ないつーか半分黒歴史化されていて
レビンじゃなくてフビン(不憫)だ!

そう思ってネタにしちゃった当社を誰も責めはしないと考えたいですわ(笑)
Posted at 2022/07/22 01:25:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧車レビュー外伝 | クルマ

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