
当初予定していた もしくは考えていた
↑に裏切られた時の喪失感の中
想像を超えた新たな出会いに遭遇したら…
今回は正に↑なお話
それも漁業と観光に依存する地方の中小都市で
チョットしたタイムスリップをさせてもらいますた
北海道逃亡でこの街程イレギュラーでオーバーナイトしたというか
そもそもここはスルーするして北上する予定だったのが↓
北海道紋別市
オホーツク総合振興局に所属 面積830.67㎢ 人口20,803人(2022.08.31時点)
座標軸:N44°21'23" / E143°21'16"に所在 1954.07.01市制施行
人口密度はわずか25.1人/㎢と北海道夕張市の9.0人/㎢
北海道芦別市の14.0人/㎢秋田県仙北市の21.9人/㎢についで
全国で4番目に低い市であることでも知られる
(全国1,741市区町村では1,484位)
また公共交通面で鉄道が赤字経営のため廃止対象路線となり
国鉄時代に湧網線が JR化後に名寄本戦のいずれもが1980年代に全廃
これ以降は基本的に北紋バスが市内路線を中心に都市間連絡バスでは
北海道北見バス・道北バス・北海道中央バス・JR北海道バスと共同運行
航空路は紋別空港⇔羽田空港間でANAが1往復/日を運航する
かつては郊外の山間地で鴻之舞鉱山(金)・竜昇殿鉱山(水銀)も抱え
いずれも東洋一の産出量を誇っていたが1970年代までに資源枯渇で閉山
現在では畑作ならびに酪農のよる農業・林業・特に毛ガニとホタテによる漁業
さらに観光が主産業で厳冬期の流氷は最大の観光産業となる
正直いってかなりの過疎というか田舎町であることはわかると思う
しかし当初目指していた北の最果て宗谷岬に向うにも地震の問題が…
そこに翌日の移動で大雨が予想されていたこと
さらに朝バイキングでホタテの刺身食べ放題なホテルの存在を知ってしまった(笑)
如何にも妥協と餌に釣られやすい当社らしい判断でこの地にやってきたのである
そして紋別市でオーバーナイトする
同時に晩飯はこの地で…
当然と言えば当然なわけですが渡道数日前から中華を食ってなかった
ふと思い出してこの規模の街ならないわけないだろう
どう考えても
♪MONEY/浜田省吾じゃないけど
メインストリートは数百mだろうと勝手に推測
ホテルのコンシェルジュに聞けば2軒程あると想定の範囲内
そうしたら↓がオススメと如何にも厨二病な当社向けの店名に心躍る(笑)

ところがだ
お盆休みで休業
エッ?どうしよう…
さらにもう一軒も営業している気配はない
仕方ない
セイコーマートでコンビニ飯でもと思った時
↓な看板が目に入りました
※夜だったので意図的に電飾活かし&狙い過ぎな構図(笑)
この規模の街だから街角の洋食屋サンつーかカナリな家族経営的レストラン
そんなのを想定していたのですが これが大きな間違いですた
ドアを開け店内に入ってみると…
何?この重厚感
そしてカウンターサイドは↓

レンガ造りがシャレオツでしかも…

キッチンビューできる特等席
これは…
やっちまった感MAX!(笑)
どう見ても紋別の社交場つーか老舗レストランの香りがムンムン
当社みたいな貧乏ツーリストには場違い感もMAXなわけで
それはメニューを見たら見事的中
特撰和牛ステーキセット:7,800円
サーロインステーキセット:10,400円
ヒレステーキセット:10,600円
完全にやっちまった(笑)
ここまでのプライスを付けてくるということはA5ランク
それなりの肉を仕入れているという自身の表れでもあるわけですよ
そして当社的には↓からの二択
北海道産牛ステーキ定食:3,400円
ハンバーグステーキセット:2,400円
思い切って牛ステーキでもいいと考えたのだが
前日の昼飯に3,000円以上もかけてしまうという高カロリーかつ高エンゲル係数
サスガに2日連チャンでそれはどうだろうと思った上に
ステーキで結構上質な肉を使っているからハンバーグも期待できるだろうと
勝手に思考して後者を選択しサーブされたのが↓

まず最初にいただいたのが↓

こちらコーンポタージュではなく
クリームコーンスープ
コーンの甘さが主張する昨今のコーン系スープと異なり
コーンとクリームのダブル主演
どちらも互いに良さを引き出す独自の味わい
この時点でこの店の腕の良さというかシェフの拘りを感じるとともに
古き良き時代へタイムスリップの入口と誘うんだなあ
これぞ正に飲むデロリアン
↑か?(笑)
そして御本尊ハンバーグステーキは…

画質悪くてスンマセン
どう見てもビーフ100%で上質な肉を使っているのは↓からも明らか
それも流行の分厚いじゃなくて昔ながらの薄く広げたタイプ
これだけでもこの店のオリジナリティを感じるけど
外側はカリカリに焼き上げてるのに肉汁を充分に堪能できる
ということは仕上げにオーブン使っているのは高確率だろうな
そして付け合わせに目玉焼きというのも含めて昭和の匂いを高めてくれる
ウマイ…ウマ過ぎる
しかしだ
当社がこれだと思ったのはデミグラスソース
継ぎ足しかはわからないけれど丹念に調整しているのは明らか
ほぼ間違いなく上質なワインを使っているんだろうな
微かなんだけどフルーティーな後味が…
これも創業以来のモノならシェフの拘りでず~っと変わらぬ製法ではないかと?
はい絶品です
同時にスイッチ入りました
タイムサーキットに1.21ジゴワットが…(笑)
子供の頃食ったハンバーグ
これだったよな?
昭和の洋食屋のハンバーグ
絶品のごちそうだったんだ
もう枯れるだけ枯れ切っているオッサンを一瞬にして
前途洋々な消防・厨房にタイムスリップさせてくれる
あんどうのハンバーグステーキセット
2,200円で手に入るタイムマシンだと考えれば安い…安過ぎる
この投資は最高なエンタテインメントだった
満足度100% 心と胃袋のエネルギー充填120%でお会計
対応してくれた女将サンに昭和な洋食に感動したことを告げると↓答えた
当店は創業47年
(開業は1975年かあ…正に昭和やないか)
昔からのやり方を変えず
変えられない不器用な洋食屋です
これからもこの味でやっていきますし
それはオーナーシェフの拘りでもあります
どうぞまた足をお運びいただければ幸いです
嗚呼…行きますとも!
紋別に立ち寄れるチャンスがあれば必ずね
ちなみに…
肉以外では帆立クリームコロッケと地場野菜をふんだんに使ったナポリタン
↑もオススメつーか是非一度とのこと
いや~紋別でこんな体験できるとは思っていなかったし
最高の晩飯にありつけますた
なにしろ昭和へのタイムスリップが標準装備のレストランなんて
そう滅多にありはしませんからね(笑)
RESTAURANT あんどう
紋別市幸町5丁目1-24
◆営業時間◆
ランチ:1130 - 1430
ディナー:1730 - 2130(L.O:2100)
※日・祝は通し営業
※定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
※クレジットカード使用可