
どういうことかと言うと…
殆どの運航会社に言えるのですが
エマージェンシー用予備船がない
つまり…飛行機や鉄道では当該にアクシデント
↑が発生した時のため車両基地や空港に
予備の車両や機材がスタンバイされてますが
フェリーの場合は留置港のスペースや
回航に時間がかかることを考えると…
↑の問題があるのも理由ですが何かあると
すぐ欠航になっちゃいますよ
ほぼ毎日運航とも言えるのですが会社によって運航スケジュールを見ると
チョットばかりウマイことをやってたりするんです
◆新日本海フェリーの場合◆

とりあえず通常期で冬期ドックインがない10月の配船表を見てましょう
舞鶴 - 小樽線は第1週を除き原則日曜発
敦賀 - 苫小牧線は月1回
新潟 - 小樽線は小樽発日曜/新潟発月曜
それぞれ運休日になっています
新潟 - 小樽線を例に説明しますと…
月曜日の小樽発からの運航を起点にすると日曜に新潟1泊で月曜新潟発に充当
そして今度は日曜朝の小樽着で1泊し月曜日の小樽発に戻る運用で
らべんだあ/あざりあ2隻体制なので運休日にメンテナンスをやるんでしょうか?
新日本海フェリーで運用的に面白いのは敦賀 - 新潟 - 秋田 - 苫小牧東の寄港便
らいらっく/ゆうかりの運用ですかね

寄港便ゆえですが敦賀 - 新潟間は週1便のみの運航でございまして
その際にダイヤ的には新潟発/苫小牧東発とも見かけ上運休となります
尤もこの便は新潟発着日は折返し間合いを7時間も確保しており
新潟 - 小樽線も小樽港ではリターンに12時間以上と驚きの時間ですな
とはいえ何処で何が起こるかはわからないものでして
記憶に新しいところでは↑の寄港便に充当されていた"ゆうかり"が
超繁忙期突入直前の2023.07.28にエンジントラブルで戦線離脱
修復に手間取り復帰までに半年要し2024.01.26まで"らいらっく"だけで
隔日のみ就航という片肺運航を強いられたのも記憶に新しいところです
↑こそが予備船のないフェリーでの対応そのものでもありますし
同時に昨年夏の温泉療養では↑の騒動の余波をモロ被ってしまい
往復の船確保で四苦八苦している人も多かったのを目の当たりにしましたからね
とにかく需要の一番高まる8月なんかはこの運休日をどれだけ減らすか?
これは配船スケジュールを見れば一目瞭然ですよ
それと対照的なのが冬場のドックイン時期の配船です

いわゆるドックダイヤということで繁忙期の半分程度の就航ですが
これも夏場のかき入れ時を考慮したスケジュールなんでしょうね
確かにこの時期にフェリーで北海道とは思えないし…(笑)
◆太平洋フェリーの場合◆

これも通常期の配船を見てみましょう

2024.08 - 11の配船です
片道40時間の名古屋 - 仙台 - 苫小牧西線には"いしかり"と"きそ"が隔日交互運航
"きたかみ"が仙台 - 苫小牧西専従で母港の名古屋に戻れない運用で
天候異常なので運休がない限りは船に休みがない状況です
ところがこれも冬期のドックインダイヤになると…

3隻を交互にドックインさせるために普段は見られない"きたかみ"の
名古屋 - 仙台間就航が見られるんですよね

この辺がサービス第一ありきの太平洋フェリーっぽいところですね
◆シルバーフェリーの場合◆

この会社の場合スゴクわかりやすいというか4隻の船を上手く運用してます

片道7時間15分 - 8時間30分なので折返し間合いで12時間とみれば
1往復で24時間を効率的に使える設定なのですよね
したがってひとつの船が毎日同じダイヤで運航なわけで
ドックインの際には充当便がそのまま運休になる仕組みです

で…7月にやっちまった時の対応は↓ですた
事故当該シルバーブリーズが充当される八戸発夜便/苫小牧発朝便は
運休かつ予約停止中措置を7月25日まで継続
それまで4往復/日→3往復/日でと思いきやシルバーエイトが7月11日まで
定期ドックインで八戸発深夜便/苫小牧発夜便が運休中で2往復/日状態
要は減便した分の時刻調整を
一切やらないんですよ(笑)

まあわかりやすっちゃわかりやすいんですけどね
ただ突貫修復が7月中に終わったのが救いでした
それにしても船会社ごとでこの辺のカラーが違うのも面白いですな
後は欠航と時化がないことだけを願っておりますよw
Posted at 2024/09/08 19:10:36 | |
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