
CLUB SのSって…
Sport?
Special?
Sadistic?
Satisfaction?
どれを正解にしてもいいような気がする
はい…
C33型ローレルメダリストから乗り換えたのがこのC35型
より正しくはRB25DE型エンジンを搭載するGC35型でグレードは25CLUB S
正直なところ買い換えるつもりはなかったのですが…

試乗会で乗ってしまったのが運の尽き
足回りや吸排気系統にモディファイを加えリファインした
RB20DE型搭載のC33型ローレルを軽く凌いじゃったつーかそこは
ワークスだからの完成度
プライベートなんて足元にも及ばないことを痛感させられてしまったこと
さらには↓な営業の甘いセールストーク
実は…
発注途中でターボモデルへアップグレードされたお客様がおりまして
RB25DE搭載のCLUB Sにキャンセル車がございます
これならば納期も短くお値引を多少勉強させていただけますが…
いや~完全にロックオンされたわけです(笑)
というわけで人生初めてのオーバー2Lカーでもあるこれにサインしちゃいました
いやね…
オーナーの方には申し訳ないのですが
これがC34型だったらサインしなかったと思います
C34型は
スッキリがいいをキャッチコピーにしたのですが
スッキリさせ過ぎちゃってハイオーナカーらしさがなくなちゃった(笑)
そんな感じがしてたのですよ
実際セールスにもそれは反映されていてC33型から登録数が半減の約17万台
日産ってこういう時の振子のふり幅が大き過ぎるのもお約束
なのでCピラーの傾斜角も大きくし躍動感を強調
さらにはメダリスト系とCLUB S系では外装を大幅に変えてきたのが特徴です
◆メダリスト系◆
◆CLUB S系◆
まったく同アングルで撮影された日産公式画像ですが随分と雰囲気が違うでしょ?
CLUB Sの不良オヤジ感がタマラナイ(笑)
さらに…
当初は↓もセレクトするには充分な要素がありました
☆RB25DE NEO6エンジン☆
従来型からリファインして最高出力を200psまでアップさせたVersion
内部のパーツもイグニッションコイル等を含み従来型と互換性なし
究極の直6を目指して日産が徹底的に手を入れたストレート6です
元々RB20DE型エンジン搭載車に乗っていたので多少不満の有った
低速トルクの改善も含めて非常にありがたいモノでしたが…
燃費的にはチョット納得できない都内5 - 6㎞/L 長距離でも13㎞/Lがいいところ
実際のドライバビリティでも低速域で燃料を噴き過ぎてる感が強く
マフラーのアウトプットにも結構なカーボン汚れが見え隠れ
後に所有したER34型スカイライン25GT-XもRB25DE NEOは
ここまで燃費悪くなかったことも含めて考えると
正式に発表されてないECUの改善があったのは間違いないと思います
しかし…CLUB S最大の美点は
絶妙なサスセッティング
CLUB S系はユーロチューンというスポーツサスが搭載されてました
これが結構絶妙な味付というか高速走行を前提にしてるんでしょうね
アッパーミドル基準でみると確かに硬いんですけど
突き上げがキツイとか乗り心地がわるいとかは皆無
むしろ粘り腰で高速域では路面に吸い付くようなスタビリティ
そこに完全ノックアウトされてしまったのがサインしてしまった一番の理由です
たぶんですが…
あくまでも当社の推測という前提ですが↓を下敷きつーか参考にしたのかと?
◆BMW 5シリーズ(E39)◆
多くを語るつもりはございません
排気量2.5L直列6気筒エンジンを搭載する525こそビンゴじゃないかな?
わずかに5ナンバーを超えるサイズやコンセプトからして
アウトバーンを疾走するアッパーミドルそのものかと?
いや…実際の乗り比べに当社自身が体験してたことも言い切る理由です
◆BMW 525i(E34)◆
当時の同僚が所有してた最終1995年モデル
最末期フルモデルチェンジ直前の最終型こそ熟成された最良モデルという持論で
彼が購入したのが↑で何度か横に乗せてもらったほか運転もさせてもらいました
それで体感してたこともありますが目指す方向性が同じと感じたわけです
トルクフルなエンジンと卓越した足回り
これこそが当社の求めていたアッパーミドルだったわけです
でも決してプアマンズ5シリーズではないのがC35ローレル
確かに525の半分近いコストで導入できますけど
↑のように日産も志を持った上でのフルモデルチェンジだったのではないか?
結果としてメーカーとユーザーのベクトルが同じだったということです
ただ…
財政的には結構ヤバイ時期だった日産のこと
コストダウンの嵐は避けられません

一見豪華なインパネ周辺ですけど…
木目はあくまでも木目調=フェイクです
さらに同クラスとパーツ共通化の嵐っていうのが如何にも日産でしょ?
それと…
キャンセル車を格安契約してしまったこともあり
一番のウリだったメーカOPのHIDをあきらめざるを得なかったのが悔やまれます
さらにタイヤも205/60-15に鉄っちんホイール
尤もこちらはC33末期に導入した社外16インチへ納車時交換
ついでにディラーOPでリヤ3面をフィルム装着してもらったくらいでしたね
そして初めてナビを装着したのもこのクルマでした
KENWOOD製のCD-Rナビ
まだ詳細マップがデータ容量的にROM内収納を仕切れない時代で
エリアごとの詳細ROMが別売されていたのが懐かしいですよ
そういえば…
C35型ローレルにはY33型セドリック&グロリアやWC34型ステージアと
共通オプションに↓なモノが設定されてました

日本ワシマイヤー(当時)に製造委託していた16インチ鍛造ホイール
掃除がし難そう
BBSブランドのオプション設定はこれ以前にもありましたが
あえて完全純正にしちゃったくらい日産は鍛造が好きですから(笑)

ほぼ同時期に基本はシーマ用に設定されていたオプションのBBSですが
当社的にはこちらの方が好みです
尤もどっちにしろ30万円弱の価格設定でしたから
当時の当社には手が届かなかったのも事実ですけど(笑)
またNA車とターボ車はリヤから見るとエンブレム無でもイッパツで見分け可能
これがC35型ローレルの特徴でもあります

マフラーのアウトプットはRB20DE/RB25DE車はシングルなのに対し
RB25DET車はデュアルである点が違います
尤もこれも社外品に交換しちゃうとわからなくなってしまうますけど(笑)
それにしてもC35型
このカテゴリーが人気薄になっていたこともあり先代C34型以上に売れてない
モデル途中で村山工場閉鎖に伴い栃木工場に移管したものの2003年に
総計11万台弱で生産終了 ローレルそのものも廃ブランドとなってしまいました
設計思想にヨーロッパを志ながらも4ドアHTのため法規問題から
対欧輸出ができなかったのはある意味で悲劇というか皮肉なんだよなあ
約1/11万でオーナーに慣れたのは当社の誇りですけど
如何せん生産台数が少な過ぎることも多くて生産終了から約20年経過もあり
中古市場で見かけることも少なくなりました
チョイ悪オヤジからチョイ悪ジジイへ時が流れたわけですが
偶に見かけても多くはドリフト仕様でAT→MT改の換装車が主です

↑は換装車
メーターパネル内にATポジションインジゲーターがその名残

↑はネットでの拾い物です
一見ノーマルを保ってるようですがエンブレム外しとホイール&マフラーは社外
こうなるとほぼノーマルで残っている個体がどれだけあるのか?
結構気になります
ライバルだったJZX100系ツアラーは意外と見かけるのが対照的に多いのですよ
結論としてC35型ローレルは…
ワシントン条約なみの絶滅危惧種ということです