
そりゃあコロナ禍の最中だもん
3年も現場から離れてたら
誰しもタイトルの件は否定できん
←なナンバー見た瞬間に当社もそれですた
こんなんあったっけ?
今回の長野&南関東から一番近い日本海への逃亡で一番の驚き
飯山市からR292で新潟県に入ったわけですが
偶々前を走っていたクルマのナンバーを見て
??????
※画像はネットからの拾い物かつイメージです(笑)
ん?…上越ナンバー??
あれ?
こんなんあった?
装着して公道を走っている以上はキチンと認可されているんだから
あったもないも説得力ゼロつーかオマエは知らんのか?
それしかないんですけど…(笑)
まったくもって見覚えも記憶もなかったものですからねえ(汗)
で…調べてみると↓な話ですた
☆上越ナンバー☆
北陸信越運輸局長岡運輸支局(所謂ひとつの長岡陸事)管轄エリアのうち
上越市・妙高市・糸魚川市で登録する車両に装着されるご当地ナンバー
2020年5月11日以降の登録・再発給で導入された
えっ?
2020年5月?
コロナ禍で最初の緊急事態宣言の最中じゃん
そりゃあ知らんかった
つーか上越ナンバーエリアをコロナ禍前に訪れたのが2019年6月
今回ほぼ3年振りのことなのですよ
で…
そもそも分割ご当地化した理由なのですが…
新潟県は行政的に上越・中越・下越と呼ばれるエリアと佐渡島の4地域に
分類することができまして従来自動車ナンバーは↓に分かれていました
◆新潟ナンバー:下越エリア+佐渡島
◆長岡ナンバー:中越・上越エリア
ところが長岡ナンバーエリアがあまりにも広大すぎることから
上越エリアと呼ばれる上越市・妙高市・糸魚川市をご当地ナンバーという形で
分割したというのが上越ナンバーを生み出した経緯です
↑が2020年5月以降の新潟県のナンバー分布マップです
当社が初見となった言い訳になりますが…
実はこのエリアの
登録台数が少な過ぎるんですよね
3市合わせての人口が25.4万で対象車両数が11.3万台
これを東京都内の高級住宅地(笑)ご当地ナンバーの世田谷と比較すると…
◆世田谷ナンバーエリア:人口約94万/対象車両数約3.8万台
世田谷の場合は一家に一台高級外車(笑)
まあ公共交通機関が発達しているから
ステータス的な意味での3ナンバーでも全然事足りるのですが
上越ナンバーエリアは田舎ですから父ちゃん・母ちゃんと子息がそれぞれ1台
さらには買物とか農作業や爺さん&婆さんの足用も含め軽がやたら多い
そんなことから都会にまで乗っていくというのが少ないという分析もできます
で…
好都合というか話が出木杉というか…
当社には上越市在住の知人がおりますので昨日電話して聴いてみたら開口一番
2年前のこと知らんかったの?
でも知らなかったのもわかるな
妙に納得されてしまいますたつーか当方の推測も満更間違いでないとのこと
かつ問題点もあったりするというのですよ
そのひとつはナンバーが分割されたとはいえ車検や事務処理は
従来どおり長岡の陸事でやることには代わりない
たとえばユーザーや認証工場での車検は長岡まで持ち込まなくてはいけなく
上越市からでも片道70㎞以上で1日仕事になってしまうのが問題
特に冬場に車検なクルマは雪による影響もあるから
上越陸事を開設して正規ナンバーにして欲しかったとのこと
そしてもうひとつは…
エリアわかりにくいんだよなあ
新潟県人や新潟をよく知っている人ならば上越地方と言われれば
このエリアだということは認識できるのです
それこそ古来からの習わしで京都に近いほうから上越・中越・下越と
呼んでいたことに由来しています
ところが多くの都会人は上越と聴くと…
上越線沿線と誤認してしまう
そう!越後中里から湯沢・石打・十日町・小出・越後川口・小千谷と言った
スキー&米どころで知られる
魚沼エリア一帯です
↑と勘違いされるんだよ!(半怒)
この話はゴモットモですよ
上越エリア:上越後の略
上越線:上州(群馬)と越後(新潟)を結ぶ鉄道
偶々省略しちゃうと読みも字も一致しちゃう罠
尤も発音は鉄道の方が平板読みなのに対して
エリアの方は『じょう』の部分にアクセントが来るので
聴いている限りは判別可能ですが基本的な違いを把握してないと
この誤認は確実に起こるものでしょうねえ
現に↓な話があります
☆北陸新幹線 上越妙高駅☆
上越市大和2丁目にある北陸新幹線・えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの駅
ここはJR東日本と西日本の境界でもあるのですが
北陸新幹線開業前は脇野田というローカル駅に過ぎなかったのです
新幹線開業によって信越本線→えちごトキめき鉄道への三セク転換を含めた
乗換駅に昇格したのですがこの際に脇野田じゃわからないだろうとの判断から
当初は
上越駅(仮)への改称を考えていたのですが…
上越駅は上越新幹線にあるんだろう
↑な誤認誤乗する輩が続発するだろうというリスク回避から
駅名を隣接する妙高市も含めたモノにしすれば
妙高=長野県北部エリアの延長という認識もあるからいいだろうと
ややこしいとも思える思考から命名された経緯があります
なので…知人は駅名と同じの
上越妙高ナンバーでよかったんじゃない?(笑)
これ当社もまったくの同意です
ナンバーってどこを管轄するのか
見て誰もがイッパツで認識の必要がある
ちなみに…
上越ナンバーが発給開始となった2020年5月には
↓のご当地ナンバーも同時に導入されています

関東エリアはそこそこ見るので特別何かはないのですけど
今…話題の知床もあるけど需要的にはどうかな?
苫小牧&弘前なんて前からあってもおかしくないような?
※それぞれ室蘭・青森からの分割です
伊勢志摩・出雲は観光要素満載感ですなあ
四日市は伊勢志摩と鈴鹿に対する対抗意識マンマン(笑)
それにしても飛鳥ってどこよ?わかりにくいなあ
↑が当社の第一印象ですけど…
ご当地ナンバーはどうもあまりにも細分化し過ぎてる気がします
で…
新潟県エリア初のご当地ナンバーとなった上越ですが
実はボツというか採用取り止めで幻となったご当地ナンバーが存在します
雪国魚沼ナンバー
上述長岡ナンバーエリアのうち十日町市・南魚沼市・魚沼市・津南町・湯沢町が
2020年5月導入を目指していたご当地ナンバー
5市町村首長・商工会・農協・観光協会・青年会議所・商工会議所・自治組織連絡協議会
↑の代表者による新ナンバープレート導入推進協議会が賛成多数で決定した
全国初の形容詞付ナンバー誕生か?とも報道されましたが
住民アンケートから恥しい・わざわざ雪国を付ける意味が分からない
雪=ネガティブな印象・だったら長岡ナンバーのままでいいと導入反対が続出
否定的意見が3/4以上となった結果2018年に導入断念となった
当初の案として他に魚沼・うおぬま・妻有魚沼・湯沢・越後魚沼が候補にあったとか?
この時点で住民アンケートを取っていればよかったと言っても後の祭り
この手の協議会って住民意識とズレてるのはザラですからねえ(笑)
多分現場のノリとか観光需要を起こせるとかスケベ心もあったと思いますよ
つまり住民置いてけぼり協議会フライング状態がすべてブチ壊したのかと?
他にも規定数不足や住民投票・アンケートで断念とか保留のご当地ナンバーには
三陸・軽井沢・佐久・渡良瀬・日光・秩父・横須賀・鎌倉・燕三条・博多…
結構な数があったりもするのでこの手の問題は結構シビアなのも実状
富士山ナンバーが山梨・静岡の県跨ぎになることから
決定するまで何度か見送りになった例もありますので
一筋縄でいかないケースも散見できたりするんですよね
それに登録地が細分化されすぎると所有者の個人情報にも繋がるわけで
その辺を嫌って訴訟も起きたりしているので増産するのもどうかと思いますね
それにしても魚沼なんだから…
米処魚沼の方がまだよかったんじゃない?
雪国ならまいたけだろ!(笑)
というわけで…新潟県ご当地ナンバーにまつわる四方山話ですた