ジャダー・シミー現象

昭和の終わり頃にジャダー・シミー現象を経験したことがある。
2サイクルのスズキキャリイトラックで既に10年くらい経過していた車両。
原因はステアリングギヤの摩耗だった。
直進時にフラフラして常に修正舵が必要で、自車線内に収めるのがやっと。
それが何かの拍子で、ハンドルが異常振動（ガタガタと円周方向に10センチ近く動く高速で感じ。共振かな。）してまともに走れず、ブレーキ踏んで停車したものだ。
この異常振動は小さいものではなく、めちゃくちゃ大きかったよ。

カーブはまともに走れたので、ステアリングギヤのセンター付近が主に摩耗していたんだね。
一度、ハンドルが異常振動した時に両手でハンドルを抑え込んだら、今度は車体が異常振動して、こんなこともあるんだと同乗していた友達と大笑いしたこともあった。
これは車検ついでに修理してもらったので、それ以降は安心して走れる車になった。


そして先日、昭和頃のジムニーを見かけたが、前車輪が左右ともグラグラしながら走っていた。
運転していた女性は特に慌てる風でもなかったので、異常振動まではいってないのかもしれない。
ネット検索すると、ジムニーでヒットするし、動画もアップされていた。
型式により発生することがあるみたい。

さて新車時にシャープなハンドリングでも走行距離を重ねるとシャープさが薄れてきたりする。
原因はギヤの摩耗もあるだろうが、ホイールアライメントの狂い、ゴムブッシュ等の劣化もあるかな。
毎日乗っていれば身体が馴染んでるけど、新車時を思いだせばずいぶん変化したなあ、と思う。
まあそれも思い出のひとつなんだけどね。