RC 30 RC 45
世代によって違うが
俺らの原点といえばコレ!
750 キラーと呼ばれた
YAMAHA の 350
なんて相手になんなかったな
AMA 三連覇
デイトナも 三年連続
輸出名 インターセプター
勿論、ライダーは
天才 フレディースペンサー
借りて乗った後
CB750F 買ったの
死ぬほど後悔したぜっ!
by デブ巨摩 所長
Reservoir Cats 52 ヤビツ峠 2
服部の運転で
S2000 はヤビツ峠表
246 から秦野清川線へ
「なんか 田舎っぽくなってきたやん」
所々に集落がある
景色を見て豚子がいう
「オマエ、マジで知らなかったのか?」
言いながら
服部は2速〜3速へ
「全く知らんかった」
「大山とかキャンプに来なかったか?」
丹沢湧水の
看板を見て服部がいう
「ないす」
「豚美は 毎年来てるぞ」
「ガビーン、一度も誘われてないす」
━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━
「連休とかは、難民キャンプの状態だけどな」
東が、大山で
西が、塔の岳と鍋割山
ヤビツ峠は 二つの山に挟まれ
泳げるような
綺麗な川が、幾つも流れている
勾配がつき始め
コーナーが出てきた
ブォーン!
服部は2速にシフトダウン
スッとハンドルを切る
ブン!ブォーン
豚子は上手い!と思った
ブレーキキング シフトダウン
簡単そうに曲がったが
今のは 簡単に曲がれる
コーナーではない
豚子は 服部の運転を
観察しだしたのだが
驚くことに
服部も豊子と同じように
殆ど 片手 すなわち
右手だけでハンドルを握っている
左コーナーは
左手だが 片手で引くように捌く
服部は KH がついて
来てるのを確認すると
ブォーン
また3速にあげる
豊子なら VTECにブチ込み
加速するとこだが
服部は ギリギリ入れないで
綺麗に曲がって行く
「こーいう、VTECとかターボ車ってよ、効かせる前が肝心なんだよ」
豚子が
メーターを覗き込んでるのに気付き
服部が言った
「そうなん?」
「特に 日産やトヨタのターボな、効きゃ速いの当たり前だろ」
「うん、うん」
「効く前の エンジンそのものな、低速の低回転、上まで回るのも大事だけど、下がしっかりしてないと、上もクソもねーだろ」
「なるほど」
「やっぱり、凄ぇな ホンダ」
また、VTECの手前の六千回転で
ワザとシフトアップする
豚子には
何が凄いのか
さっぱり分からなかったが
小さな橋が出てきて
運転席側にある
寺のような門を通りこす
「お寺さんあるんやね」
「こっからが表ヤビツ」
登りになってきた
「おっ、付いてきてんな」
服部は バックミラーで
カネゴンのKHを見ていった
パンッ!パ~ン ♪
一方のカネゴンは
S2000の後を走っていたが
意外にも 服部は
飛ばさずに 淡々と走るので
一安心していた
宝蓮寺の仁王門を過ぎ
「こっから表ヤビツか」
メットの中で呟いた
少し S2000 のスピードが上がった
でも、ついていける
綺麗に曲る
無駄な動きが 一切見られない
それが、服部の運転の第一印象
飛ばすというより
レールの上を走ってるかのように
アンソン達のように
これ見よがしに
ターボな加速もしない
右は アウト アウト アウト
左は、タイヤ一本分だけ少しアウトで
アウト イン アウト
コーナーを曲るにつれ
登りがキツくなってくる
S2000 のテールと
ウイングが徐々に遠ざかっていく
「マジか!」
菜の花展望台の
ヘアピンで完全に離された
というか、
知らない間に 差が離れていた
ヘアピンをクリアし
ステアリングヘッドを抑えつけ
目一杯、立ち上がりで
アクセルを捻るが
もう、S2000 は完全に
視界にから消えていた
バス停のUターン
手前までくると
ブォーン
ブン!ブォーン
VTEC の 甲高い音を響かせて
すれ違い下ってきた
えっ(; ̄O ̄)
「バス停で待っててくれないのおぉー」
━(;´༎ຶД༎ຶ`)━(;´༎ຶД༎ຶ`)━
てっきり、
待っててくれると
思っていたのに
すれ違いに
抜かれてたので
カネゴンは
メットの下で悲鳴をあげる
ブン!ブォーン ♪
豊子の助手席で
裕也を 待ち伏せ した時は
死ぬほど 怖かったが
服部の助手席は
速いけど怖くない
コーナーも豊子の方が
鬼突っ込みだが
服部は 普通にノーズを
クリッピングに向ける
ギンギラギンにさりげない
「バイクの人って、みんな片手ハンドルですの?」
豚子は 下りながら
ハンドルを握る 服部に聞いてみた
「高速じゃ無理だけど、この程度じゃな」
「この 程度って 峠なんですけど〜」
豚子が返すが
服部はシカトして淡々と下る
「ウチも、豊子や 服部さん の真似して みたんやけど」
「左は左で ひかなきゃ無理だぞ」
一瞬滑るが
シュルッと 何事もなかったように
服部はアクセルを踏む
「コーナーの遠心力は どのタイヤに負担がかかる?」
「外側でっしゃろ?」
「ハンドルは 押すより引いた方が、荷重が分かりやすいだろ」
「あっ!なるほどやねー」
スッと引いて
スパッと ズリ~っつと
曲がるのが豊子なら
服部のは
スッと引いて
何事もなかったように
スルーと曲がっていく
それでいて
カネゴンをドンドン引き離す
「ガムテープで縛ったり、右手だけってのは、マンガだけだぞ」
「理解っす」
そう言いながら
菜の花展望台のヘアピン
今度は下りの左コーナー
「豊子だとこんな感じか?」
服部は左手で
スパッと引くように切る
いきなり
S2000 が真横を向き
ブォーブォー
豚子の景色が
アセコラやアニメの世界
に変わったが
服部は何事も無かったように
クリアして淡々と下る
「デフはオッケーだな」
「今のは、クラッチ蹴ったん?」
服部が サイドを引かなかったので
豚子は質問してみた
「一瞬な」
「サイド引くのと、どっちかエエの?」
「ようはケツを出したいだけだから、手元の動作は少ない方がイイだろ」
「そっか、左コーナーやと左手やしね」
「サイドターンだと、右の方がやりやすいって理屈だろ」
キキー!
服部は仁王門の手前で
サイドをひき
Uターして
再び、ヤビツを登る
パ〜ン!パンッ パーン!
セパハンに変えてから
下りは得意になったが
もう完全に
S2000を見失なった
諦めたカネゴン
今度は待っててくれるはず、と思い
展望台のヘアピン
その後の
連続するS字を走り抜けると
ブォーブォーン!
S2000が再び登ってきて
パッシング
ガビーン!待っててくれないだー
しかも確実に さっきより
速度が上がってるのが
すれ違い様に
ハッキリと分かった
気を取り直して シフトダウン
KHを加速させる
「あの人達の、カル〜クを鵜呑みにした、自分が馬鹿だった」
カネゴンは
デスマッチと化した
ヤビツ峠を
死ぬほど 後悔しながら
ケッチのアクセルを捻った
続きま~す
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Reservoir Cats | 日記
Posted at
2024/09/14 22:21:00