1958年
小型オートバイ(モペット)
C100型 をスーパーカブとして発売
1959年
アメリカ ホンダ モーター
AHM 設立
通称 アメホン
雑誌 LIFEでの
大々的な広告戦略があたり
スーパーカブが大ヒットし
25万台を日本に発注する
1965年
トライアンフ 650cc
ボンネビル T120 の性能上回る
ドリーム CB450 を発売
輸出仕様 360 °クランク
国内仕様 180° クランク
11,000rpmのタコメーター
0→400m/13.9秒
最高速度 181.96km/hをマーク
200km/hまで
表示可能なスピードメーター
「初心者にはお勧め出来ません」
のキャッチフレーズで販売するが
ターゲットのアメリカでは
スーパーカブのイメージが
定着してしまい
一向に売れず
アメホンは窮地に
1968年
1月30日
ベトナム戦争にて
旧正月を狙った
テト攻勢で戦況は激化
ベトナム駐在の米軍重要で
スーパーカブの在庫を
何とか切り抜ける
2月
大塚食品から
ボンカレー発売
6月
ロバート ケネディーが
パレード中に狙撃され死去
10月
SONYから
トリニトロンカラーTVが発売
東京モーターショーで
ドリーム CB 750 FOUR
発表
12月10日 雨
東京都、府中刑務所前で
東芝社員の冬のボーナスを
積んだ現金輸送車から
偽の白バイ警官により
三億円が強奪される
・・・キリトリ・・・
六月に
スイスの公園で遊んでいたら
白バイがやって来た
ボコって降りて
俺が カブを扱うみたいに
その白バイを
邪魔にならない場所に
チョコンと置いた
なんだ、白バイのくせに
小っこいの乗ってきたな
このバイクは
お巡りさんに相応しくねえな
そう思って
白バイを見たら
トライアンフの 750 だった
アメリカ人が
日本に来る度に
大きいバイクを
作れ 作れ!
アメホンが
4シリンダーの
750を 作れ 作れって!
催促する
意味が ようやく理解できた
世界は 狭い狭い
と、いうけど広いよ
まぁ、しかし安心して下さい
機種呼称 CB 750
類別 No 300
これは売れるから
儲かるから
1968年 12月12日
ホンダ社報 124号より
Dream Riders 4
豚猫モータースに
クラブマンを預けて
その足で
JR川崎駅から 東京駅まで乗り
東京駅から
東京メトロ千代田線に乗り換えて
東大前駅で降りた
初めて来る神社なので
電車に揺られながら
根津神社のHPをみたが
待ち合わせ場所の
橋の西側には
100 種 3,000 株の
つつじが植えられており
4月になると
大層賑わいを見せるそうで
駒込稲荷も敷地内にあり
千本鳥居など
想定していたより
遥かに大きな神社だった
九月になったとはいえ
まだ、昼間は真夏のように暑い
時計の針は 5時10分 前
表参道から 鳥居をくぐり
待ち合わせ場所に指定された
橋は直ぐに分かった
相変わらずだ
絶対に 待ち合わせには
早く着いて待っている
その時点で
遅れて来た、いや遅れては、いないのだが
相手に待たせた
気持ちにさせ主導権を取る
トレードマークのサングラスに
タック入りの
白いロングパンツに
両手を突っ込んでいるのも
昔のまま
私の姿を 確認すると
彼女は 軽く右手を挙げた
「お久しぶりぶり、小柳ルミ子」
「なんだ、その挨拶は」
「バイク屋の女、似てたやろ」
「ああ、そうか!お姉さんのことか、美人だった」
「銭形のとっつあん、白内障ちゃうの?」
「何を言ってる!大型自動二輪免許とったんだぞ」
「大型バイク買う前に、免許返納してやー」
「それよりだな、こんなとこに、本当にバイク屋なんかあるのか?」
文京区ってのは
江戸城〜現在の皇居
の東側にあって
外堀通り 神田川を渡り
東京ドームを 超えると
坂のように傾斜してて
皇居を見下ろすような
土地になってる
上野の山も
コレに繋がっているワケで
東大の裏手にある
根津神社は
上野の山と文京区の境目ぐらい
江戸城の上手にある土地だから
昔から武家屋敷が多く
新興住宅の世田谷なんかより
由緒ある、歴史ある御屋敷が
路地に入ると、突如と現れる
護国寺 巣鴨のとげぬき地蔵
小石川植物園 六義園
などが、有名である
本当に、こんなとこに
バイク屋なんかあるのだろうか?
疑心暗鬼になっていると
「ほな、行きましょか〜」
彼女はそう言って
スタスタと背筋を伸ばし
モデルの様に歩き出したので
急いで付いていく
私服だと
彼女は 余計に目立つ
身長は同じだが
彼女の方が 姿勢がイイので
ローヒールでも 私より大きく見える
同じぐらいの 初老の男が
彼女を振り返り見て
私と比べる
現役の時も 一緒に歩いてると
何度か経験した
同性からの羨む視線
委託なら、まだ働けるかな?
そんな気持ちに なりかけたが
夏を名残惜しむ
セミがけたゝましく 鳴き出した
おいていかれないように
彼女の後を追いかけ
渡って来た橋を戻り
鳥居をくぐり神社からでる
一方通行の路地に入り
さらに左折して、階段を登る
「おい!こんなとこにバイク屋なんかないだろ、何処に連れてくつもりだ」
「短気はボケの前兆やでー」
階段を 登る足を止めずに
彼女は叫び返す
「焼き鳥屋だったら、一銭も出さんからな」
「バイク屋やったら、銀座で奢ってもらいますわ」
「なっ、なにを」
「とっつあん、ザギンでシースやで」
彼女は
階段を登る足を止め 振り向き
サングラスを晒した
二重の目で得意気に笑う
「ちょっ、ちょっと待て」
階段を登り切る途中で
左折して路地に入ると
20M先は突き当たりになっていて
ドンツキの場所に
瓦屋根の庇の上に
輪極堂
と色褪せた
明朝体の看板が目に入った
「ほら、ここやで」
「なっ、何屋なんだ?」
骨董屋とも 古本屋にしか 見えない
その古ボケた、店舗の前に立ち尽くし
「この店の何処が、バイク屋なんだ!」
彼女を問い詰めるが
「ま〜た、開けっぱやで」
彼女は 私を無視して
ガラス扉を カラカラ ♪
と、鳴らして
勝手に入って行くので
慌てて続く
店内には、木製で出来た
本棚に本がギッシリ
「古本屋なのか?」
「ようー見てみぃ」
狭い店内を見回し訊ね
彼女に言われたとおり
本棚の本をよく見ると
全て 車とバイクに関係する
本ばかりと分かった
「おらんのけー!」
住居に繋がってるであろう
番頭台から覗きこみ
彼女が叫ぶと
「はーい!」
彼女とは 別な女性の
返事が聞こえ
ドタバタ と足音を鳴らして
一人の女性が 番頭台に現れた
「ほれ、連れて来たで」
彼女は 番頭台から
現れた女性に 自分を指していう
「銭形様ですね、お待ちしてました、豊丸子と申します」
蓬莱姉妹とは
全く別のタイプの
髪をアップにした
丸顔の和服美人が
私を見て 番頭台に指をつき
深々とお辞儀した
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輪極堂 | 日記
Posted at
2024/10/12 12:45:10