豚子・５５１のブログ一覧

先ずは、いままでの復習してみましょ


「はい！」「ういーす」


倒立フォークとは

オフ車の悪路や激しいジャンプに

耐える為に開発されたものである





縦14m
横 7m の8の字


しっかり加速


減速しながら体重移動

外足と外玉でしっかりホールド

インステップは厳禁！

リリースと共に 車体をバンク

膝を張らずに セルフステア で
前輪がインに切れ込む




「二人とも、ここ感じてるわよね？」



「はい！」「理解」


旋回中


イン側の肩は パイロンを見る意識


インステップは厳禁！

抜重する

旋回方向に タンクを外足とタマで押し込む



出口が見えかけたら



ジョジョに アクセルで車体を沈ませ


アウトステップで バンク角を維持


「タイヤを潰す」


手綱をとるように

ハンドル操作しながら
アクセルで加速



「抜重ありきの荷重を忘れずに！」



「はい！」「ういーす」




軌道は逸脱してないか？

排気音は乱れてないか？

減速が終わるまでに
体重移動は終えてるか？

セルフステアは感じているか？

タイヤを潰すのを感じてるか？


以上に気を配り 練習はじめ！



「はい！」「おっしゃー！」




豚子のZ 650RS、銭形のCB1100の二台は 勢いよく 廃墟駐車場のコースにはしりだした



ブオォーブオォー
ブォーン♪



豊丸子は別で

クラブハウスの前で

ウイリーしたり二輪ドリフト


ブオォーブオォー

キキキー！




豚子と銭形が 夢中になって 練習していると




「はい、今日は終了〜！」




インカムから
豊丸子の声が響き

二人が戻ると

豊丸子がコンビニの袋から
スポーツドリンクを二人に渡し



「日が暮れると寒くなるから、今日は終わりにしましょ」


「メッチャ熱いねん」


豚子は オニューのジャケットを脱ぎ

豊子からスポーツドリンクを受け取り

ガブガブ飲みだした


















「運動と同じですね、私も背中に汗が」



「どうでした？」


豊丸子は 銭形にも 渡しながら訊ねた




「あっ、頂きます。いや楽しかったし 大変勉強になりました」



「そう言って頂けると、私も嬉しいです」



「散々、ジジィ呼ばわりして、なにが私もや」笑


「煩いわね！」


「せやけど、今日は リアブレーキだけ やったけど、前ブレーキは？」



「ホントは 前ブレーキもなんだけど この短い距離だし、次回、直線伸ばした時ね」





「なんなん？」




「前ブレーキってね、減速しながら体重移動が完了できない人と、ステップの秘密を知らない人に　教えても　無理無意味 なのよ」




「なるほど〜」



「どおりで、雑誌やらよんでも 出来んわけやね〜」



「だから、二人ともそれまでに、減速しながら、外足と外玉ホールドを無意識に完璧に」




「承知しました」


「了解す」


「豚子、二気筒の、バックトルクには慣れた？」


「やっと慣れたきたわ〜」



「今日の乗り方をマスターしてしまえば、公道じゃ、エンブレとリアだけで充分なんだけどね」



「それは、アカン！」



「なんで？」


「ウチの最終目標は、ハリウッド映画のスタントや！」


「お前はバカなのか？」


「銭形さん、相手にしない方がイイですよ」


銭形が呆れると、豊丸子が追い討ち



「せやったら、とっあんの 目標ゆーてみいや！」



「えっ（;￣O￣）



「オラッ！なんで、豊子に教わったかゆーてみぃ」



豚子は 銭形に詰め寄った



「いや、私は北海道に行く前に、ちゃんとバイクを乗りこなしたいから」



「そんなん、ワザワザ豊子に教わらんでもエエやろ？心の中の 最終目標正直にゆ～たらんかい！」




「ちょっと、ヤメなさいよ！」


豊丸子が割って入るが





「ワイルド7 の飛場ちゃん」



銭形は CBを 差して小さく呟いた






















「はぁ〜そこは、ルパン3世やろ」



「人を名前で判断するんじゃない！」


銭形が 豚子に怒鳴ると








「格好イイじゃないですか！」












豊丸子は目をキラキラさせる






「まぁ、子供の頃からですけど、それで警察に入ったようなもんで、あとは16の時に見放された 大型免許 だけだったんですよ」







「いい事じゃないですか！」



「定年して、年金もろーとる 飛場ちゃんやけどな」



豚子が笑い飛ばす




「年金は払ったものを、返してもらってるだけだ！」





「まあ、まあ、警部 落ち着いてください」




豊丸子が銭形を宥めると

銭形は改まって、豊丸子に向き直り





「昨日より、またバイクが好きになりました、本当に大型免許とって、このバイク買って 良かったと思います 豊丸子さんありがとうござました」






「まだまだ、これからですよ〜」



豊丸子が笑い





「ウチラに 感謝しとるんや？」














豚子は銭形に訊ねる







「してるって」





「ほな、帰り道は 鰻でもよばれよか～」



「えっ（;￣O￣）






「そっか、この辺って、鰻が有名だった！」




豊丸子が スッポンのように食いついた





「三島より、安いよって、ビビんなや」



「三島って、そそそんな」




産で死んだが 三島のおせん

おせん ばかりが女子じゃないよ

京都は 極楽寺坂の門前で

かの有名な 小野小町が

三日三晩 飲まず食わずに

野垂れ死んだのが 三十三 ！





「三島の鰻と、お前に奢るのなんの関係があるんだ！」



いきなり、啖呵をまくし立てた
豚子に銭形がキレる




「銭形さん、落ち着いて」


豊丸子が宥める



「豊丸子さんには、お礼に・・・」



豊丸子なら、まだしも
豚子には奢りたくない銭形は
豊丸子を見つめ訴えると





「とかく 三という数字はあやが悪い、三三六歩で引け目がない。といいますでしょ～」















豊丸子が 豚子の啖呵を見事に〆たので















途方に暮れる 銭形





「授業料ってことやね〜」



「善は急げ！行きましょ♪」



「小野小町みたいに 野垂れ死ぬで～」



「豚子、小野小町は男だぞおおお！」









銭形のトレビアを無視して

二人は走り出し

豚子と豊丸子の排気音に続き

銭形の悲しいエキゾーストが


チバラギの山奥に響いた











































では、また 🐷