2012年05月25日
工具とは・・・オトコのロマンだ
「ええかげんにせい」と怒られそうな長文です(汗)
いつもの素人オヤジのウンチクですが
工具にロマンを感じる方(笑) 興味をお持ちの方は
気合を入れて一読してください(笑)
退室は厳禁です。
飲み物はビール1本、殿はバーボン1杯までとします(笑)
“工具はオトコのロマン”
という程でもありませんが
工具が大好きで、ちょっとオタクです(笑)
オタクですがコレクターではなく
必要な工具、できるだけ良い工具を入手しています。
工具に求めるものは人それぞれ・・・
しかし、車好きなら誰でも「良い工具」を望みますが
何をもって良いとするかは使い方や考え方によると思います。
自分にとって満足できるものが「良い工具」になると思いますが
プロに尋ねたり、エキスパートに尋ねたりすると、その選定が見えてきます。
僕にとっての「良い工具」とは・・・
強く、精度よく、使いやすく、ボルト類を壊さず、カッコ良く・・・
信頼できてガシガシと遠慮なく使い倒せるものになります。
かなり贅沢な要求であり
そうなるとおおむね高くなるところが欠点ではあります(笑)
ですから工具屋でピカピカと光り輝く工具達を手にとりながら
店員さんの意見やアドバイスを元に、1本のスパナでも慎重に選びます。
はたまた
プロ向け工具展示会に潜入して・・・
中古工具屋で物色して・・・
バンセールスの半端モノ爆安情報を入手して・・・
あの手この手で工具を買い揃えます。
僕はプロではありませんから
手に入れるまでも楽しみ
お気に入りの工具を手にして整備する「上質な時間」を過ごせることも重要としています。
激安工具から始まって30年以上・・・
壊したり無くしたりして買い替えながら今に至っていますが
所持したものや使った事のある各メーカーの感想を素人ながら挙げてみたいと思います。
・Snap on(スナップオン) アメリカ
ソケットレンチ全般、メガネレンチ、ロングメガネ、フレアナットレンチ、スピンナなどを使っています。
知名度はご存知の通りで、頑強な作りが気に入っています。
ヘビーな作業こそコイツ達の出番であり
Eg系、足回りシャシー系など相当固く締まったボルトもほぼこれらで脱着します。
特にロングスピンナ+ラチェットアダプタ+ボックスは50kg・m以上のトルクをかけてもまだまだいける強靭さで
数々のピンチは全てクリアしています。
蹴り、プラハンで叩くなど相当乱暴に扱っているためボロばかりですが
いつも頑張ってくれるかわいい工具達です。
(Snap onさんすみません)
ソケットレンチやメガネなどは非常に優れていると思いますが
スパナに関してはフランクドライブがあまり好みではなく
スタビレーのスパナの方が精度や使いやすさが上と感じました。
最大のネックは高額な事です。
それと、このメーカーの工具全てが良いとは思えないため
プロなどの意見を聞いて確実なものを選ぶことがコツであると思っています。
もう少し安いといいんですけどね(笑)
・STAHLWILLE(スタビレー) ドイツ
ソケットレンチ、メガネレンチ、オフセットメガネ、スパナなどを使っています。
デザインが地味でスナップオンのような華やかさはなく
この渋さがオジサン好みです。
一番素晴らしいと感じるのはスパナ
梨地の地味な仕上がりは滑りにくく、握り心地が良く、薄めの造りが使いやすく精度が良いと思います。
薄めながら頑強でもあり 驚くばかり。
設計、材質が良いのでしょう。
スパナ作業はスタビレーでやらないと不安になるくらいです。
メガネ類も同様に使いやすく、ディープオフセットメガネも重宝します。
残念なのはソケットレンチ
頑丈で性能は申し分ないのですがボックスが外しにくいなど どうも使いづらくて失敗かな?と思っています。
このメーカーは全般的に使いやすく精度も良く頑丈ですが
スナップオン並みに高額なところが最大のネックになります。
・PB(ピービー) スイス
ドライバー、六角レンチを使っています。
職場で使ってその良さを知り購入しました。
ドライバーは先端精度が良くて丈夫、握りやすく力も入りやすいと思います。
六角レンチも使いやすさが抜群で減りにくく強いところが良いと思います。
意外なところではプラスチックハンマー
何故か使い心地が良くて、いつもこればかり使っています。
値段はやはり高めですね。
・KNIPEX(クニペックス) ドイツ
プライヤーなどで有名なようです。
ポンププライヤーとプライヤーレンチを使っていますが
脇役のような使い方が多いです。
作りは良くて丈夫、使いやすい名脇役です。
・BARCO(バーコ) スウェーデン
モンキー、ペンチ、プライヤーなどを職場で使っています。
モンキーは丈夫で使いやすく地味ながら優れものだと思います。
ペンチも力が入りやすく丈夫です。
意外にもスパナなどもあり
スタビレーに似たような薄めのオーソドックスな作りは好感が持てます。
普通に使って問題は全く感じませんが
極限的場面では精度と強度は劣るような感触がありました。
いずれも職場の工具なので、肝心の値段がよくわかりません。
・WERA(ヴェラ) ドイツ
工具オタクに+ドライバーを借りて感動しました。
PBより食付きが良く、握り心地と力の入れやすさもPBより上に感じます。
PBが駄目になったらWERAにしたいと思います。
デザインは賛否あると思いますが性能は素晴らしいと思います。
ボックスも少々使っていますが
独特の形状がボルトを傷めにくくしているようで良好な感触
ドライバーが注目されがちですが、こちらもなかなかの性能であると思います。
・SIGNET(シグネット) カナダ
90年代創業の後発メーカーのようで
他社にはない魅力を感じるメーカーだと思います。
その魅力とは「コストパフォーマンス」
値段の割りに性能は程々で美しい造りがサンデーメカニックにウケているようです。
その中でも秀逸と思うのはギヤレンチ
ギヤレンチを造っているメーカーが比較的少ないように思いますが
シグネットはかなり力を入れているように思います。
ギヤ部の遊びは殆ど無く
ラチェットの感触が良くてしっかりとした剛性も感じます。
シグネットを見かけたら一度は手にとって見てください。
なかなか良いメーカーであると思います。
・Koken(山下コーケン) 日本
日本でソケットレンチと言えばコーケンが一番と思っています。
カタログを見ると、どうもソケットレンチ関係に絞っているようであり
性能と値段のバランスが良く、細かい配慮が伺えて使い勝手が素晴らしいと思います。
個人的にはKTCのソケットやラチェットを買うくらいならコーケンを勧めます。
問題は販売している所が少ない事です。
僕はファクトリーギヤで現物を見ながら選んでいます。
・KTC(京都ツール) 日本
国内で最も有名な総合工具メーカーではないでしょうか?
どれを買っても性能にハズレはないと思うのですが・・・
特筆する性能も感じられず、面白味を感じられないので魅力が少ない印象です。
仕事用でしたらKTCで申し分ないと思います。
ネプロスも美しいのですが、ただ綺麗に造ってあるだけのように感じてしまい
スナップオンの頑強さや、タフで精密なスタビレーのような魅力を感じません。
(ネプロスファンの皆様すみません)
20年以上前にKTCを少し使い始めましたが
ラチェットを2個壊して以来、どうも好きになれなくて殆ど使わなくなってしまいました。
・Deen(ディーン) ??
ファクトリーギヤオリジナル工具のようです。
これが出た時には殆どの工具が揃っており
ラチェットとボックス数個くらいしか買っていませんが
値段の割りに使い勝手は良好で
後発メーカーゆえ他社の良いところをよく研究していると思います。
ラチェットは買ってすぐ壊れましたが運悪くハズレだったようで
無償で交換してもらえました。
それ以降約2年問題なく使えています。
買い易い値段設定の割りに性能もソコソコな工具であり、悪くないと思います。
エントリー工具として手を出しやすいと思いますが
ファクトリーギヤにしか置いていないようです。
・TONE(トネ、前田金属) 日本
ホームセンターなどでよく見かける工具ですが
全体的に値段と性能のバランスは良いと思います。
デザインは地味でどちらかと言えばプロがガンガン使う、お父さんが日曜大工で使う
などを前提に考えられていると思います。
職場に来る設備屋の工具箱を覗くと多くのTONEが入っており
全般的に無難に使える性能と値段のバランスがウケているのだと思います。
スパナ、メガネ、ラチェットなど一通り使いましたが使いやすさ、精度、強度など
可もなく不可もなく手軽に使えました。
入手しやすく値段も性能もソコソコ
休日に整備するには充分な性能の工具だと思います。
・VESSEL(ベッセル) 日本
このメーカーはドライバー関係を主としてホームセンターでよく見かけます。
TONEと同様値段と性能のバランスが良く、若い時にはよくお世話になりました。
今でもサブ的にドライバーやプラハンなどを使っており性能に不満はありません。
ドライバービットなどは職場でも大活躍しており
あまり話題にならないかもしれませんが
価格も性能も程よく、入手しやすくて、良いメーカーだと思います。
・SEK(セスイーケー スエカゲツール) 日本
カーショップに陳列されているPro-Autoもこのメーカーであり
ホームセンターではSEKブランドが並んでいます。
高校の頃にたまたま購入したラチェットRH301は今でも使うことが出来
丈夫さはKTCより好印象です。
ワンウェイクラッチ内臓と思われるSilence Ratchet(無段階ラチェット)は僅かしか回せないスペースで
その威力を存分に発揮し、今でも手放せない工具となっています。
これは他社では見た事がないアイデアものと思っています。
値段と性能のバランスがとれている 地味ながら良いメーカーだと思います。
・TSUBOSAN(ツボサン) 日本
ヤスリ関係のメーカーです。
ブライト900の組ヤスリを借りた事がありますが
これが使いやすく、びっくりするほどよく削れます。
スナップオンのOEMとしても有名ですね。
今は安物で買い揃えていますが、これらが駄目になったら順次ツボサンにしたいと思います。
値段は高めですがヤスリの概念を変えてくれる凄いヤツです。
・FUJIYA(フジ矢) 日本
ペンチ、ニッパーなどを主体としたメーカーです。
職場で使う電工ニッパーの切れの良さに感心し
僕の電気系工具箱にも常備するようになりました。
ペンチ、ラジオペンチなども非常に使いやすく、隠れた存在の素晴らしいメーカーと思います。
・ASTRO(アストロ) ??
メーカーと言えるのかよくわかりませんが、工具の駆け込み寺のような存在であると思っています。
通常のハンドツールを買った事はありませんが
時々しか使わないがどうしても必要なものが発生した時に
とりあえず店舗に行ってみる という事が多いです。
残念なのはアルミフロアジャッキが1年経たずに壊れた事です。
値段は全般的にお得であり
特殊な部類の工具や小道具が入手しやすくたいへん重宝しています。
以上記憶の限りで知っている工具メーカーを挙げてみましたが
世の中にはまだ大変多くのメーカーが存在し
コスト、性能の優れたものが数多く存在すると思います。
僕がここに書いたものはあくまでも素人の感想になります。
工具はエキスパートの意見を聞いて、現物を手にとって吟味し
納得して購入する事が大事だと思います。
納得し、信頼できる工具を使って整備をすることで
楽しいカーライフを送りたいと思います。
ブログ一覧 |
工具 | 日記
Posted at
2012/05/25 22:33:17
今、あなたにおすすめ