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2018年01月12日

工具とは・・・オトコのロマンだ(其の伍・・・The Snap-on)


工具とは・・・オトコのロマンだ(其の肆・・・宝探し)

工具オタクの皆様、工具フェチの皆様
ロマン求めて工具とディープなお付き合いしていますか?・・・え?・・・していない?
それはいけませんねぇ・・・

工具はロマンです、愛です
2018年もロマンと愛で、この泥沼ワールドをディープに堪能しましょう(笑)

今回は工具の主役ラチェットハンドルについて 「ラチェットといえばSnap-on」 な私が
最近流行しているマルチギア(多ギア)と、少しディープなお付き合いをしてみましたので
その報告と、素人の独りよがりなロマンを書き連ねてみようと思います

ところで、何をもって「マルチギア(多ギア)」としているのか?
実は私よくわかっておりません、どなたか詳しい方教えてください


お題は「The Snap-on」・・・
工具の王様の、王様たる所以を、私情をたっぷりと込めて報告いたします





事の発端はコレ・・・
約30年前に鉄道忘れ物市のカゴから見つけたSTAHLWILLEのラチェット1/4sq 22ギア
これを手に入れてからの30年間、シブイチ(1/4sq)はこれ1本で使っていましたが
カミさんの車がプリウスに替わると苦戦しはじめ、マルチギアの必要性を感じてしまいました
はいっ、そこのアナタ笑わない・・・ど~せ私はすぐモノに頼るヘタレな工具オタクですよ(笑)





ラチェットと言えば私情たっぷりのSnap-on
そのマルチギアとの出会いを求めて旅(情報収集)に出たわけですが
たいへんお値打ちなTR72、TF72に巡り会いました
はいっ、そこのアナタ笑わない・・・ど~せ私はボンビーな工具オタクですよ(笑)





工具屋さんに長く居た売れ残り・・・マルチとはいえ今や当たり前の72ギア
小さくて、地味で、ともすれば3/8より高額なシブイチのSnap-onなど見向きもされないのでしょう
旅は道連れ 工具は情け・・・よしよし、不憫なSnap-onたちよ、私がまとめて面倒みてあげよう
はいっ、そこのアナタ笑わない・・・ど~せ私は浪花節(なにわぶし)な工具オタクですよ(笑)





TR72でマルチギアを味わってみます・・・あれっ?Snap-onの豪快サウンドが・・・ない(当たり前)
ラチェットフィーリングや音が細やかで 「Snap-onを使ってるぞ!」感がありません
大丈夫かいな?・・・と、心細くなりましたが、暫く使うと慣れてきて、これはこれでたいへん良い
はいっ、そこのアナタ 「今さらマルチギアに感動かよ」 などと笑わない
ど~せ私はアナクロ(時代錯誤)な工具オタクですよ(涙目)





ラチェッティングでON-OFFレバーが震動しません・・・てことはパウルとレバーは別体なのかな?
パウルとレバーが一体のものは、激しいラチェッティングでレバーがプルプル動き
何かの拍子に逆方向に切り替わる・・・というハプニングが時々起こりますが
コイツはそのようなことがなさそうです
フィーリングは上品になりましたが、気兼ねなくガシガシいける 「The Snap-on」 です





手に入れてすぐ使い倒したのでキズだらけになってしまいました(笑)
おやっ?・・・ボディに僅かな鍛造の肉ひけがあります・・・日本製ではまずないと思いますが・・・
「問題ない、コレでやっとけ」と言わんばかりで、おおらかなアメリカン気質を感じます(笑)
ん?・・・今は製造がアジアなのかもしれませんが、いいんです
些細な問題を笑い飛ばせるのも 「The Snap-on」です





さてTF72です・・・気持ちはおおらかです(笑)
フレックスラチェットは首を振って狭小部にアクセスできることがよく挙げられますが
私は、標準ラチェットではボルトに対して合わせにくい時に、ちょっと首を振って合わせる・・・
という使い方を主目的にしてのチョイス・・・自転車にもシブイチは良いですね
そしてコイツもマルチギアなので、TR72と同様・・・それまでの苦戦を忘れさせてくれます





孫娘のゆづがTF72を弄りながらニンマリしています
小さな子も喜ぶ 「The Snap-on」・・・お子様へのプレゼントにも最適です(笑)





Z-EALのクイックスピンナを付けると・・・ラチェットヘッドより小さくて回せません(笑)
そして、なかなか外せません・・・ヘッドが少し大きいので当たり前と言えば当たり前ですが
そんなわかりきったこともついつい試してしまうおバカです(笑)
Z-EALのラチェットにZ-EALのクイックスピンナは問題ないのですが・・・





仕方ないな(ホントは嬉しい)・・・工具のためなら遠い道のりもなんのその
Snap-on Ratchet Spinner TMS70AをFG豊橋で入手・・・
安いものですが、そこいらに売っていないのがたまにキズです
左:Z-EAL 2756Z 右:Snap-on TMS70A





TMS70Aを付けてクルクルと・・・おぉ、回しやすく、脱着も楽・・・バッチグーです(笑) 





弄っていると、孫娘のゆづが膝元に入ってきて、またまたオモチャになってしまいました
ピカピカしているのが気に入っているようで、両手に持って弄くり倒しています(笑)
綺麗な工具が好きなようで、工具旅のお目付け役として付き合ってくれる良き相棒です





久し振りのSnap-onに気をよくしてお手入れを忘れていました・・・
長く店頭に並び、弄くり倒されたものなので、バラし、チェック、給油など基本整備を・・・
という大義名分のもと、禁断の扉を開くべくSnap-onマルチギアの秘密を暴いてみましょう
今日は週末・・・Blue Fridayを聴きながら、ひっそりと破壊活動に臨みます・・・





Snap-on デュアル80を暴く・・・
パウルと言えば良いのか・・・従来とは異なり、2つになっていて、剛性は十分ありそうです
これが「デュアル80」の意味なのかな??
TR72、TF72ともに72ギアですが、この構造を「デュアル80」としているようです
パウル同士はスプリングで繋がれて、互いを押しあっています





ON-OFFレバーを動かすとミッキーマウスの下のカム(と言うのかな?)が動いてパウルを切り替え
回転方向が変わります
上にあるミッキーマウスは、カム、ボール、スプリングのホルダーの役割のようです





パウルを外すと、ミッキーマウスの下のカムの具合が見えてきました
予想通りパウルとON-OFFレバーは別体で、パウルのみ簡単に外せます





ミッキーマウスを外すと、カムが見えました・・・いや、カムというよりカメムシですね(笑)
ミッキーは簡単に外せますが、バネ、ボール紛失注意です・・・
私がミッキーを外した時は、バネがミッキーに付き、ボールはカメムシに残りました
カメムシはON-OFFレバーと一体になっています
「カメムシを略してカム・・・うむ、お見事!ザブトン一枚・・・」と、呟きながら・・・おバカです(笑)





カメムシも簡単に外せます・・・ボール紛失注意です・・・
これで私の大好きなドンガラです、整備性は向上しており簡単にバラせました
曲はBlue Spring Shuffleになりました・・・ここまでで、だいたい5分ほどです





私は分解~組立までマグネットシートの上で行います、小さな部品が転がらないのです
マグシート上で、全てのパーツを並べて観察・・・
秘密らしいものは特に見当たらず、シンプルで、精密なパーツで構成されているだけ・・・
加工精度を高めたことがマルチギアの本質のように思え、それが秘密なのかな?
基本的な構造を大きく変えることなく、精度を上げ、性能を上げ、整備性を向上・・・うむ、凄い・・・





全て清掃し、指定のSuper Lubeを塗布
Super Lubeはネットで手配できます・・・私は71160を使っています
レーシングカーや航空機にも使える超高性能グリスです
グリス塗布後 カメムシ→ミッキーマウス→ボール→バネ→パウル→主ギア
の順に組立てていきますが、特に難しいところもなく、あっけないものです





ガツンとねじを締め付けて完了・・・トルクスはT8です
そして動作確認・・・上品になったSnap-onサウンドが・・・う~ん、マンダム(古っ)
このような手入れをすることで性能を長く維持させ、愛着が深まると思っています





TF72も分解組立の基本は同じです





TF72の首がちょっとシブいのでバラしてSuper Lube、そして調整・・・トルクスはT15です





最新版カタログで補修パーツを確認
見てヨシ、使ってヨシ、カスタムもヨシ・・・多くの魅力を持つSnap-onですが
パーツ供給があり、私のような素人でもオーバーホールできるところも魅力のひとつです
私は概ね10年ごとにカタログを入手しています





ちなみに右は1995年発行のカタログですが
F723A、F734A、F748、FM70A、S67Aなどレトロなものは、これを見て補修パーツを手配しています
レトロでも部品が手に入るところもSnap-onの魅力・・・こうして一生使っていけるのでしょう
・・・嗚呼、ロマンです





左:FM70A(3/8 20ギア) 右:TR72(1/4 72ギア)
産まれた年代は親子の差・・・その間に連綿と改良を続けられ、その内容は進化していますが
FM70AをはじめとしたレトロなSnap-on全ては、未だにガシガシ使っている現役です





35年ほど前のこと、当時18歳の私が行きつけの単車屋で初めて目にしたSnap-on・・・
美しく、逞しく、精巧でムダのない機能美溢れる造りに溜息し、その酷なまでの価格に驚愕し・・・

ネットも携帯もなく、海外工具の情報や流通も無きに等しい時代に
口伝えで知った幻の工具との出会いは、小僧の私に強烈な世界観(工具観)を植えつけ
「いつかはSnap-on」の存在になりました

それから10年以上の時を経て手にできた時、時代は変わっていてもSnap-onはSnap-onのまま
少年だった息子達も「ウチの道具」として使い、家族で使う「我が家のスタンダード」になり・・・
そして現在では為替も流通もよく、その気になれば手に入れられる 「現実の工具」 になりました

しかしその一方で 「今はアジア製造となり、性能や品質など突出したものはない」 と評され
海外他社、国産に追われ、追い越されようとしています・・・

それでも私はSnap-on

世の期待に応える先駆者として進化を遂げながら世界をリードする一方で
老いたものを過去に葬ることをせず、いつも、そしていつまでも私に応えてくれる・・・
古いものから最新のものまで・・・そのどれもが色褪せることのない現役であり続け
その性能や味わいは35年前と変わることなく「工具の王様」として私の心に君臨し続けています

The Snap-on・・・久し振りに新しいSnap-onを手にして、改めてその魅力を考えさせてくれました
・・・・なんて、ちょっとカッコつけ過ぎですね(笑)
ブログ一覧 | 工具 | 日記
Posted at 2018/01/12 19:04:28

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この記事へのコメント

2018年1月12日 20:20
こんばんは〜

新年早々こんなイってしまうようなブログをありがとうございました!笑
おかげさまで今すぐにファクトリーギアに行きたいです笑笑

去年新たにラチェットオタクとして覚醒し、工具屋さんに行く度にラチェットを買ってしまう僕にとってはもう失禁物の内容でしたw

今年はもっとディープでハァハァするような工具に出会いたいですw
コメントへの返答
2018年1月19日 17:17
こんばんは。

KOUTAさんまたイってしまいましたか?
若いっていいですね(笑)

工具は気を付けてくださいね
ついつい買ってしまいますから恐いです(笑)

ディープでハァハァ・・・
またそんな工具ロマンを挙げますね(笑)
2018年1月14日 22:57
こんばんは。
スナップオン、古いものでも補修部品が今でも手に入るのが流石です。
工具箱、綺麗に整理整頓されてますね
私も見習わなければ・・・(汗)
コメントへの返答
2018年1月19日 17:18
こんばんは。

スナップオンに限りませんが
できるだけアフターパーツがある工具機材を選ぶようにしています。
40年以上工具を使ってみて
結果その方が安くつくことがわかりました。

その点で、相当古くてもパーツが入るスナップオンが一番よいと考えています。

工具箱は・・・撮影のためにちょっと綺麗にしました
いつもはグチャグチャです(笑)

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