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とうふ@TW2のブログ一覧

2011年07月28日 イイね!

おもひで 凄い男がいたもんだ

おもひで 凄い男がいたもんだたまたまネット上で懐かしい写真を発見しました。
これからお話する人物の在りし日の雄姿です。
(本人は今も健在です)

・・・最近の僕は
「走り屋」から「語り屋」になってしまいましたが(笑)
身近な存在であった「激烈ラリー野郎」のお話を見てください。

いとこのA君
僕と同じ年齢で
幼少の時は本当によく遊び
いとこの中でも最も気の合う存在です。

聡明にして運動も得意で気のいいヤツ・・・
勉強も運動も駄目であった僕には憧れでした。

何故か趣味も共通して、単車までお互いにRZ250で
同じようにチューンして峠を特攻(笑)

やがて4輪の免許を取得しA君はラリーの世界へ、僕はダートラの世界へ・・・

A君の才能と根性は本物でした。
当時、学生自動車連盟の中で最大級の規模と言われていた
関東甲信越学生ラリー選手権で早々とチャンピオンを獲り
JAF公認ラリーに転向、敵は社会人ラリーストです。

学生ラリーでは充分な戦闘力のA175Aランサーターボ(FRです)も
ひとたび外へ出てみればもう時代遅れのマシン
既にファミリア4WD、コルディア4WD、レオーネRXなどの4WDターボが台頭し
資金も乏しく、非力なFRの旧型マシンでA君は苦戦を強いられます。
(後にセリカGT-Four、VR-4、レガシィ、SSS-Rなどが次々登場)

チューニングができない国内ラリーではベースマシンの能力が戦闘力に直結するため
FRが有利に思えるターマックラリー(舗装路)でさえアドバンテージはなく
グラベルラリー(未舗装路)では駆動力差も加わって絶望的になってしまいます。

それでも地方選シリーズで上位に食い込む恐るべき走りを披露し
激戦のJAF戦BC地区にランクアップしてエントリー。

国内ラリーに詳しい方ならば、80~90年代のJAF戦BC地区がどれほど厳しかったかご存じの事と思います。
関東甲信越及び東北を舞台にするこの地区では、多くの全日本ラリーストやWRCドライバーを輩出しており
この時期のBC地区での有名選手と言えばWRCの新井選手でしょう。
そのような全日本級ドライバーがゴロゴロエントリーしていたシリーズですから
よほどの実績がないとエントリーさえ受理されない程のレベルであり
学生のA君が出場できた事自体がめったにない出来事であったと思います。
(今でもそうかもしれません)

それまで潰したマシンで山ができるほど鍛錬を積んできた彼は
僅かなスポンサードとバイト代で続けていましたが・・・とうとう限界が来てしまいました。
(A君の大学の自動車部敷地に彼が潰した歴代マシンの山がありました)

A君最後のJAF戦・・・

中盤でミッショントラブルを抱えたまま
貧乏学生がドライブする非力でボロボロな2駆のランサーターボが
全日本クラスの4WDターボ勢を抑えて3位キープという、にわかには信じられない驚異的な走りを続けました。
この「事件」にラリー会場ではプレス(報道陣)も含めて騒然としたそうです。

しかし現実はあまりにも非情でした。

最終レグ最終SSのゴール数百m手前でブロー・・・

充分な修理、メンテが出来ないまま限界を超えて酷使され続けたマシンは
A君の意思に最後まで応えられずにあと少しのところで息絶えてしまいました。

リザルトに残ったのは「リタイヤ」のみ・・・

当時はネットも携帯もなかった時代ですから
僕は自宅で連絡を待ち続け、A君からその連絡を貰った時は涙しました。

それは悔しさというよりも
常人ならばやろう(勝とう)とは思わない事に挑戦する精神と
常識を覆す「離れ技」を演じた事の感動によるものでした。

A君の命を投げ出すかのような決死のドライブと
その走りに付いていけなかったマシンの現実・・・
マシンの不利、体制の不利、資金のハンデを背負いながらも
一切の文句も言わず、ただひたすら限界に挑戦し続けた男

「俺が挑戦した事で若いドライバーが続いてくれれば満足だよ」
そう言ってA君は競技の世界から降りて行きました。

そのプレッシャーとハンデをはねかえす驚異の走りと強靭な精神は今でも僕の目標であり
「少々不利なマシンであろうとも戦う」ことへの原動力になっています。

今、A君は数年に渡って重い病と闘っていますが
持ち前の驚異的な精神力でそれを克服しつつあります。

僕にとっての「凄い男」
A君への応援は今でも続いています。


【参考】ランサーターボ前期型特徴(記憶につき間違いがあるかもしれません)
名称:ランサーEX1800GTターボ(A175A)
年代:1981年~1983年
Eg:G62B型 直4 SOHC 1800cc 135ps(グロス)
ボディ:4ドアセダン
駆動:FR 5MT
サスペンション:(前)ストラット (後)4リンク式
車重:約950kg

ラリー界の無敵艦隊TE71の牙城を崩した三菱の名機
「ランタボ」の愛称で呼ばれ
飾り気がない内外装、直線基調のデザイン、荒い乗り味から
「硬派のマシン」と言われていた
GTはエアコン含む快適装備、化粧部品が廃された軽量な競技ベース車
出力特性はドッカンターボ
操縦性は大味ながら素直でボディやサスペンション構成には定評があった
AE86と熾烈な戦いを繰り広げ「ハチロクvsランタボ」の一時代を築き
80年代後半4WDターボ時代の幕開けとともに競技車の役目を終えてゆく
Posted at 2011/07/28 00:03:29 | コメント(7) | トラックバック(0) | おもひで | 日記
2011年07月21日 イイね!

とうふ流カーライフ!

とうふ流カーライフ!僕:「ちょっとマシンのアタリ付けをしてくるよ」
妻:「あら?ナラシ?行ってらっしゃい KM1にも寄るんだよね?」
僕:「そうだね 夕食は済ませて帰るよ」





愛するマシンの儀式のために
お気に入りのジャケットと時計を身に纏う

今回はブラックメタルのみの組上げ
ハイレスポンス、フラットトルク、高回転の性能をそのままに
最高の状態を維持し続けるために欲しかったコアな部分を鍛えるのみにとどめる

贅沢と言えば贅沢な話・・・ではある
僕の全てを注ぎ込んだ人生最後のチューンド 最後の贅沢・・・・

既に山々は緑が色濃く
脳天を射すような日差しや、陽炎ゆらめく路に夏の訪れを感じる

季節の移ろいを楽しみながら
カチリとした組付の精度やセッティングの妙に満足を覚えつつ
その鼓動や乾いたチタンサウンドを味わいながらゆったりと走る

目に付く風景にニコンを構えては、その出来栄えに一人悦に浸り
自然が織り成す造形と愛するマシンを眺めながら紫煙を楽しむ

木漏れ日落ちる峠道を少しだけハイテンポで駆け抜けて 切れ味鋭いレスポンスを味わう

きっちりと、丁寧に組上げられた「それ」に問題や不安は一切ない
ないとわかっていながら駐車の度に わざわざボンネットを開けてみる

こんな穏やかな時にも楽しませてくれるし
ひとたび踏込めば狂喜したかのようにタコメーターが跳ね上がり
瞬く間に非日常の世界まで運んでくれる

こんなEgはそう多くない
そしてこの稀有な性能を与えてくださった緒方社長に深謝する

ぶらりと立ち寄った街道沿いの店で
地元なまりの言葉に耳を傾けては相槌を打ち
勧められるままに土地のものを味わいながら喧騒に紛れ込む

カップル、家族連れ、地元のおじいちゃん、ライダー・・・
行き交う人々と古風な建物を交互に眺めながら
ゆったりと過ぎてゆく時を楽しむ

駐車場に戻ると数人の若者が僕のマシンを覗き込んでいる
物珍しいのか・・・? 走り好きなのか・・・? いや、きっと妙なのだろう(笑)

それにはおよそ不似合いな僕が近付くと
若者が驚きの表情とともに道を開ける

「ちょっ・・・オッサンじゃん???」

・・・小さな声だが確かに聞こえたぞ!諸君(笑)

「ど~も」(スマイル)と言いながらレイバンをかけると
独特のややラフなアイドルから硬質な音を残して走り去る

若い頃は険のある空気を発していたのだが
うん・・・どうやら心に少し余裕が持てるようになったらしい

帰りの高速をゆるりと走れば、これまた楽しい
普通と呼べないマシンであるが故 様々な表情に出会える

不思議そうに覗き込み、眼が合った途端に逃げるように走り去るお父さん
嫌なものを見たかのような苦々しい表情の紳士
信じられないものを見たかのように、ぽかんと口を開けているフォレスターのお父さん(笑)
はしゃいで手を振るチビッコ・・・一発芸で返す僕(笑)
一旦並走し、グッドラックのサインを出して加速していく走り屋・・・僕も親指を出して応える

土産の酒を片手にガレージに顔を出す
Egを眺め、その出来栄えに社長も僕も満面の笑みを浮かべ、そして語り合う・・・


良き相棒と会話するひととき

ただただ相棒を信じて床まで踏込む非日常の瞬間

走りの楽しみを共有し、語り合い
コース上では火を噴くように競い合える仲間(ライバル)達・・・

いつも笑顔で迎えてくれる信頼できるショップ

「しょうがないねぇ」と言いながらも送り出してくれる家内(笑)


『世の中の 人は何とも云えばいへ
    わがなすことは われのみぞ知る』 (坂本竜馬)


いわゆる普通の人には到底理解できないだろうし
理解してもらおうとは思わない

でも

その素晴らしい世界が僕には・・・ある


Posted at 2011/07/22 01:03:26 | コメント(13) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2011年07月10日 イイね!

ヤンチャ坊主と会話する

ヤンチャ坊主と会話する2009年11月末
EJ205チューンド完成の時は「1日+α」で
1000kmの電撃ナラシを行いました。







以下がその急いだ理由ですが・・・
・ナラシ後センサー類、燃料系、他補器類交換及びECUセットという長い後工程があった
・モタモタしているとシーズンを逃す恐れがあった
・走っても走っても目標タイムにとどかなかった時期なので焦っていた
・涼しい時期のため1000kmの長距離も楽だった
・高速1000円でどこまでも走れた
・とにかく早く踏んでチューンに対する考えが正しかったのか試したかった
・半年後に控えたレースには細かい問題点も潰して完全な状態で臨みたかった
などなどによりナラシを強行しました。

それに対して・・・・今回はいたってノンビリとナラシを行っています。

何故? 

09年のように急ぐ必要が無く
ゆっくりじっくりと会話してやろうという気持ちもあり
往復20kmの通勤でナラシ走行を行っています。

日中にエアコンレス車で長時間走る勇気もありません(笑)
涼しい深夜のナラシ走行を行おうと思うものの
この歳になるとそれもなかなか面倒です(笑)

気が向いた時、ちょっと距離を走ろうと思っていますが・・・

それに・・・

今までのようにマシンに対して、走りに対して頑張り過ぎなくてもいいかな?
何かマシンセットすると強迫観念に駆られるように己にムチを打ち
特攻隊よろしく即出撃・・・これは、もういいかな?

走り始めて以来ずっと張り詰めていた肩肘を緩めて
ゆっくりとマシンと向き合い
コースに出た時にしっかり走ればいいじゃないか・・・

最後と決めたEgが完成した安心感?達成感?

もうあとは走るだけ、と考えた時に感じる寂しさ?

実際に走って納得できなかった時、己に憤慨して
また激しくやり続ける事になる怖さ?

修行の身でありながらこんな事を考える自分の弱さ
いつもならそれを押し殺して立ち向かっていましたが・・・

「このオヤジ日和ったな!?」
・・・そう思って頂いて結構です(笑)
多分一過性の「憂ひ」なんでしょう。


Egそのものはメタル交換をしたにもかかわらず思いのほかスムーズに回り
日常の回転域において以前と何ら変わらない印象です。

変化らしきものと言えば
ナラシ用オイルがやや低粘度のため油温90℃を超えると油圧が低目になる程度。
日記代わりに毎日の記録を表に書き込んでいます。

現在の走行はEg組み上げ後 300km強であり
段階的に上限回転数を上げていますが
やや踏んだ3000rpm前後から「グワッ」と回りたがるところを抑える毎日。

Eg:「はよ踏まんかい!いつでもイケるぞ!」
僕:「おっ・おい ちょっと待った!!」

通勤でさえ心躍るマシン
・・・まるで逞しく育ってゆくヤンチャ坊主と会話しているような日々です(笑)
Posted at 2011/07/10 17:30:49 | コメント(10) | トラックバック(0) | Eg Tune | 日記
2011年07月02日 イイね!

チューンドEJ205 そこに生命が宿る

チューンドEJ205 そこに生命が宿るEgが無事に組上がり
マシンを受け取りました。








危惧していたメタルも含めて
Eg内部は全域に渡り良好
僕がチューニングを担当した部分も非常に良い状態であり
パワーと引換えにレスポンスとフラットトルクを狙ったセットは正解であった事を確認のうえ
ブラックメタル組込みを行っていただきました。

09年の春から約半年・・・
ひたすらにハイレスポンスとフラットトルクを求め
持てる知識と 時間と 精神の全てを注いで 
ただ精密に、精魂込めて加工を施し
笑ってしまうほど些細なムダも削ぎに削ぎ落とし
一切の不安もなく踏込める強靭なEgを求めました。

完成後のシェイクダウンで受けた手痛い洗礼
その後に発生した数々の問題と対策・・・

アドバイス、アイデア、応援を頂いた皆様
レースまでに対策パーツを考案、製作してくれた実弟はんぺんワークス
構想から今日まで2年以上に渡り、慎重で的確な対応とアドバイスをして頂いた緒方社長

自分一人ではとても歩いて行けません。
皆様から頂いたご指導ご協力のもと

目指していたEg
己の全てを注いだEg
自身最後のEgが完成しました。

何も足さず、何も引かず
そのカミソリの切れ味に磨きをかけ
穏やかな走行からフラットアウトまで一切の不安なく踏み抜ける強心臓

これから暫くのナラシ運転を経て、再びあのステージに戻ります。

未だ遠くに見え隠れする目標目指して

ゆっくりと
しかし確実に進化して行きます。

緒方社長、皆様 
ありがとうございました。
Posted at 2011/07/03 22:48:40 | コメント(11) | トラックバック(0) | Eg Tune | 日記
2011年07月02日 イイね!

ココロは錦

ココロは錦SUBARU Rexである。
ラテン語で「王様」の意味らしい。








20年以上前であろう年代モノは
けっこう哀愁が漂っていて
お年頃の僕とはよく気が合う(笑)

だがこれはKM1の車
主要部分はきちんとされている。


僕好みなレスポンスのキャブ車は
時々プラグがくすぶったりするけれど(笑)
サンマルヨンのニッパッパ(304°288°カム)メカフルチューン+SOLEX
に乗っていた当時を思えば、まあカワイイものである。

40馬力くらいしかないけれど
車体もハーレー並みに軽いので(どんな例えだ?)
意外と小気味よく走ってくれる。

しかしそこはキャブ車
今時のECUのように乱暴なアクセル操作は・・・いかん。

加速ポンプの吐出に合わせ
キャブが吸込む空気量と回転上昇に合わせ
Egの鼓動に合わせるようにスムーズに踏んでゆく。

それさえわかればECUはメじゃない面白さ
生命感を伴って街をスイスイと走ってくれる。

小癪にも4独式サスを装備して
見た目以上にしなやかな運動性を示してくれる。

パワステなしのダイレクトな感覚も懐かしく
免許取立ての頃に
借りたオンボログルマに喜んで乗っていた30年近く前を思い出しつつ
窓全開で腕を突き出し風流に街を走れば「心は錦」

アライメント?空燃比?ダンピング?
小難しい事は何も知らず、考えず、ただ車をコロがすだけで楽しかったあの頃・・・

そんな事を思い出させてくれる
ちょっぴり昭和の香りが漂う「カワイイヤツ」を楽しむ毎日。
Posted at 2011/07/02 13:21:04 | コメント(6) | トラックバック(0) | 日記 | 日記

プロフィール

「整備」
何シテル?   10/01 22:24
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