冬を前にヴィヴィオのバッテリーをメンテナンスしてみました
まずは名曲を楽しみながら読んでいただくのがよろしいかと思います(笑)
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ある程度の年数、距離を経過するとバッテリーが弱ってきます
朝の始動でセルモーターが弱く感じたり、信号待ちでヘッドライトが暗くなったり・・・
写真は私のヴィヴィオに搭載している電圧計
セルが少し弱く、以前よりバッテリーが弱ってきたのかな?という状態に思えました
(ACC電圧なので、バッテリー電圧よりも低目に表示されています)
とうふ流の点検開始・・・バッテリーはパナソニックCAOS 60B19Lです
年式不明の、恐らく5年は経過しているものですから
見かけ上のインジケーターは良好ですが、少し怪しい気がします
夏は温度が高くて活性が進むので過放電でヒーヒー状態に・・・
冬になると活性化が弱まって放電しにくいところを無理に絞り出して・・・
一年中痛めつけられるカーバッテリーは過酷です
車載状態で電圧測定・・・12.3V台
朝なので電圧は低目になりますが、やはり少し弱り始めているようです
(正確な判断は専用テスターを使うか、プロショップでの診断をお勧めします)
エンジンを始動してみると「キュキュキュキュキュ・・・ブオォ~」
電圧が良い時は「キュキュキュ ブオン!」くらいですから、始動性が少し落ちており
電圧以上にCCA(コールド・クランキング・アンペア)が下がっている感じがします
エンジンONで電圧は14.4V・・・ちょっと低目なので、オルタネーターも簡易チェックします
(本来ならオルタのB端子-アースで測ります)
ブロア全開、エアコン、ハイビーム、他電装品ON、ステレオボリュームを上げて・・・
高負荷をかけて電圧電流を測ると、14.0~14.2V 20~22A・・・
オルタはヴィヴィオ純正40A仕様のショボいものですが、問題はないようで一安心
LED化、プリウス電動ファン、不要電装品簡素化、レストアなど省エネ化しているので
最大負荷時でも電圧が高く、電流値が低いエコな仕様です(笑)
高負荷時の電圧、電流は変わりないので、オルタは正常と判断して一安心・・・
やはりバッテリーの弱り始めなのでしょう
メンテナンスその1
まずは新品バッテリーCAOS 60B19Lに載せ替えます
「な~んだ・・・バッテリー交換かよ!」とガッカリしないでください(笑)
素人にはこれが一番確実なメンテナンスであり、王道と言えると思います
端子、取付をしっかりしておきます
新バッテリー車載状態の電圧は12.9V・・・よろしい
次にオルタネーター、ベルト、アイドラーをチェックして・・・
「キュキュキュ ブオン!」始動性良好、電圧は14.6~14.7V・・・いいですね~
一応バイブル(整備解説書)を見てECUの初期セッティングと時計を合わせて・・・
そして翌日のツーリングはゴキゲンです
オルタの負担が減ったようで、エンジンが少し軽快になり
高速道路&山岳ツーリングで約25km/Lの好燃費をマークしました
続いて外したバッテリーを点検します
メンテフリーのCAOSですが、補水、充電で蘇ることがあるからです
youtubeに解説も挙げられています
お昼に測ったのでバッテリーは朝よりは暖かい状態です
電圧は12.47V・・・まだ何とか生きているようですが・・・
シールを剥がして、キャップを外して・・・
水の量を見てみると・・・減っています
内部の極板が出るほどではありませんが、けっこう水位が低いです
極板は劣化が少なくて綺麗なので、補水、充電で蘇るかもしれません
ちなみに、水位が下がり過ぎて極板が露出すると・・・
極板過熱発火→内部硫化水素ガスに引火→バッテリー爆発→車破壊(マジです)
過去に数件のバッテリー爆発を見てきましたが、100%コレでした・・・
写真はネットから頂いたものですが、かなり悲惨な状態です
ちょっとビビらせてしまい、申し訳ありませんが・・・
爆発の予兆がありますので、知っておくと役立つかもしれません
走行時などにタマゴの腐ったような臭いがしてきたら・・・硫化水素発生です
酸素と混合すると引火爆発しやすい危険なガスであるうえに、毒性が強い厄介者ですが
臭いがきついので気づきやすいと思います、ここで即座にエンジンを止めてください
充電が止まって、過熱やガスの発生も止まります
ボディなどに触れて静電気を除去します、火気厳禁です
ボンネットを優しく開いてガスを逃がしつつバッテリーを触ると熱いはずです
これが爆発前の状態(聞いた話ですが・・・)だそう・・・ここで救援を呼びましょう
間違っても再始動して走らないこと、死は確実です(笑)
そして、そうなる前に液量や、インジケーターを定期的に点検することで
この恐ろしいトラブルは殆ど回避できるそうです
新しいバッテリーに替えても、早期に液が減る場合は過充電の可能性がありますので
オルタネーター、充電系統の点検、修理をしましょう
もうひとつバッテリーで恐ろしいのは「突然死」というやつで、最近の車でよく耳にします
最近の車は燃費向上のための充電制御やアイドリングストップがあるので
頻繁に充放電を繰り返してバッテリーの負担がケタ違いに大きいそう・・・
それが原因で寿命が短く、突然死する、と聞いていますが
エンジン停止、計器ダウン、電動パワステ、電子制御ブレーキ、セフティデバイスダウン
という恐ろしいもので、予兆が無く来てしまうことがあります
友人の車(充電制御、アイドリングストップ)は人里離れた場所で突然死してしまい
本当に大変な思いをしたそうで
「もう、こんなエコカーはイヤだ~」とボヤいていました
ちなみにアイドリングストップはデメリットが多いためか、廃止の方向に進んでいます
逆にヴィヴィオなど古い車は充電制御やアイドリングストップがないので
バッテリーに優しいうえに
徐々に弱るので気付きやすく、少々弱っても突然死は殆どないようです・・・
早期に弱る場合は・・・
オルタネーター及び充電系統の点検と修理が要りますね
蛇足ですが・・・
充電制御やアイドリングストップはなくても燃費改善はできます
バッテリーを容量アップすることで捨てられる電気を少しでも回収し、余裕を持たせます
ヴィヴィオなら40B19L→60B19Lという具合ですね
容量アップによる「オルタ負担増大」はほぼありません、都市伝説です(笑)
バッテリーの容量アップだけでは燃費改善は僅かですが
電装品の省エネ化とレストアをすることでオルタネーターの負担を軽減し
エコタイヤとの合わせ技で、私のRX-Rの最高燃費は約28km/Lを達成
今時の軽スポーツと同等のレベルにまで燃費改善を図ることができました
古い車に充電制御を付ける方もみえますが、私には必要ありませんね
60B19LなどJISのバッテリー表記について・・・
60・・・性能ランク=数字が大きいほどエンジン始動性能と容量が大きい
B・・・短側面のサイズ、端子サイズ
19・・・長側面のサイズ
L・・・+ -端子の極性位置
図を見て頂ければお分かりかと思いますが
容量アップは先頭の数字だけを大きいものにするのが一般的です
随分話がそれてしまいましたが、話をメンテナンスに戻します
補充液を追加します・・・250cc入りました
MF(メンテナンスフリー)バッテリーでも液は減るのですが
補充ができるMFバッテリーであることもCAOSを選ぶ理由のひとつなのです
4時間の補充電を行い、一週間ほど寝かせて落ち着かせると、電圧は12.9V
CCAはわかりませんが、実用できると思いますので
緊急用及び電装品のテスト電源に使っていきます
ムダに液を蒸発させたくないので、シールは戻しておきます
素人の駄文に長々とお付き合い頂きありがとうございました
バッテリーが弱くなったかな?と思った時は診断を受けてメンテナンスまたは交換・・・
これで真冬も安心で、安全、快適に過ごせると思います
心当たりのある方は実践されてみてはいかがでしょう?
