妻のご両親から誘われた久々の温泉旅行。
しかも、そこら辺の旅館ではなく超豪華旅館。
調べてはいませんが、おそらく1人4万~5万じゃないでしょうか。
場所は仙台、秋保温泉でございます。
1週間ほど前に観光をどうするか?という作戦会議が行われました。
何も知らない私ですが、どうやら初日にワイナリーに行って、翌日に娘が行きたいと言っていた伊達政宗などの伊達家三藩主の霊屋「瑞鳳殿」に行くとのこと。
せっかく仙台まで行くのにワイナリー?
正直、嫌なんですけど!!
と思いつつ、お母さまが行きたいのかな?と思ってグッとこらえました。
その後になんでワイナリーなの?と妻に聞くと、どうやら妻が行きたいらしい。
ここまで色々と調べた結果ワイナリーに決まったんだと思いますが、せっかく行くなら日本三景の松島に行ってみたい私。
私はお酒は好きですが、これまで飲んだワイナリーのワインが特別美味しい印象がなく、むしろスーパーで売っている安い辛口のBRUTの方が美味しい。
何も調べてない人から横やりを挟まれて腹立つだろうとは思いますが、せっかくの仙台、私も楽しみたいですからね。
私の意見を尊重してくれて、松島に行くことが決まりました。
初日に娘の行きたがってた「瑞鳳殿」、二日目に「松島」ということに決定。
当初はお父様が私に対して気を遣ってくれて、運転は疲れるだろうから観光タクシーで回ろうと言ってくれてました。
ただ、タクシーだと運転手+5人となると大きいタクシーじゃないと乗れないので、最悪は2台体制になります。
私は予定を変更させている身ですから、レンタカーを借りて私が運転。
ということで、朝9:00に出発。
足の調子が悪いお父様とお母様・娘はタクシーで駅まで。
妻と私は地元の駅から上野駅に向かいます。
もう、とにかく暑い・・・。
汗がダラダラと垂れてきます。
電車に乗って上野駅に到着。
上野駅でご両親の到着を待ちつつ飲み物を調達。
妻に飲み物を渡した直後、急に眩暈というか、立ち眩みをして立ってられなくなりました。
あ、これやばいやつかも・・・。
頑張ってドリンクを飲もうとするわけですが、ドリンクを飲むために顔を上を向けただけで再びクラクラ・・・。
妻がお父様用に持ってきていた携帯用の椅子を私が使うことに・・・。
なんだか吐き気もして、一人で嗚咽。
上野駅は屋根はあるもののエアコンは効いてないので暑いはずですが、このときには暑さは感じない。むしろ冷える感じでした。
妻がNEWDAYSでスポーツドリンクやらを買ってくれて、とりあえずゆっくりさせてもらいました。
タクシーで到着したお父様お母様・娘にも心配される始末。
娘も心配して気を遣って冷やしたりしてくれましたが、話すのもしんどい状態。
出発から何しとんねん!
新幹線の時間よりもだいぶ早くに到着していたので、本当に良かった。
ちょっと楽になってきたので新幹線乗り場に向かいます。
新幹線乗り場に向かう際にも、いつもなら一目散に喫煙所に行くわけですが、体が危険信号を出しているのか、全然タバコを吸いたい感じではない。
こんなことは珍しい。
「タバコ吸ってくる!」と妻に言い、喫煙所の手前にあった待合室に入って、一人で静かにさせてもらいました。
妻からメール。
「ホームに降りてる」
と連絡があり、待合室を出てホームへ。
このときにはだいぶ回復し、いつも通り会話できるまでになりました。
いや~、マジで熱中症って怖いですね。
エアコンが効いてないとはいえ、屋根のある駅だから良かったものの、なんちゃらフェスみたいな屋外でのイベントだったら本当にやばかったと思います。
キャンプでも熱中症になりかけたり、私の体も弱くなったものです。
私は運転があるので新幹線でもお酒を飲まなかったのですが、例え運転がなくても飲む気になれなかった状態でした。
飲んでたらさらにやばかったでしょうね・・・。
新幹線(はやぶさ)だと上野から1時間半で仙台に到着。
信じられます?
車だったら渋滞が無いとしても休憩入れたら4時間はかかってしまいます。
12時に仙台駅に到着。
仙台駅にある牛タン通りでご飯を食べようと思いましたが長蛇の列。
レンタカー借りてどっかで食べよう!ということに。
レンタカー屋に向かう途中で娘がここ行きたい!!と。
駅ビルの中の「鼎泰豐(ディンタイフォン)」という小籠包のお店。
えーー!
仙台に来たのに東京にもあるお店に入るの!?
と、文句を言うも私もお腹が空いてきていたし、そもそも他のお店はなかなか入れない感じ。
しかも、ちょうどよく5人席が空いてるんですよね。
ここに決めました。
冷やし担々麺セット(小籠包が付いてくる)を注文。
あんなに文句を言ってましたが、冷やし担々麺も小籠包も激ウマでした(笑)
みんなも大満足な様子。
旅館でも牛タンは出る可能性がありますし、娘のナイス判断でした。
レンタカーはカローラツーリングワゴン。
さすがに5人で乗るのでそれなりの車を手配しました。
早速、「瑞鳳殿」に向かいます。
私は何の知識も無しに行先を設定しますが仙台駅からすぐ近くなんですね。
徒歩では無理ですが、たしかにタクシーでも良い距離ですね。
しかし、、、
「瑞鳳殿」の駐車場から見てもかなりきつい坂。
足の悪いお父様は車で待ってることになりました。
しかも急に雨が降ってきて傘をさして出発。
歴史とか全く興味を持てなかった私。
一方で、今回の旅行で伊達政宗の「瑞鳳殿」に行きたいと言った娘。
私が小学生の頃なんて体を動かすアトラクションしか興味が無かったし、ぶっちゃければ高校生のときに行った修学旅行の奈良・京都も全く興味を示さなかった私。
本当に自分の子か?と疑ってしまいます。(笑)
一通り見終わって駐車場に戻ると、車のエンジンが停まっていて、汗だくになっているお父様の姿が。
「え?エンジン切ったんですか?死にますよ!」と言ってしまいました。
後から聞いた話ですが、駐車場の警備員(60歳くらい?)に近所迷惑になるからエンジン停めてくれと注意されたらしい。
「俺は足が悪くて動けないから、エンジン切ってくれ」と言って警備員に切ってもらったらしい。(実際に歩くときは杖を使っています)
汗だくで耐えるお父様。
この警備員も切ってくれと言ってしまった手前、お父様の様子が気になる警備員。
チラチラとお父様の方を頻繁に見ていたらしい。
お父様(70歳)も警備員と顔を合わさないように、汗拭きタオルを頭に巻き、下を向いて暑さに耐える。
※お父様は意地っ張り・頑固なので、これで死んだらお前らのせいだと思わせたい一心で耐えていることを前提として読んで頂きたい。
終盤になり、お父様の様子を見て本気で心配になった警備員。
あまりにも心配すぎてエンジンかけてエアコンを付けて良いと言われたらしい。
でも、足が悪くて動けないからエンジンかけられない!
と汗だくで意地を張るお父様。
(お父様はエンジンのかけ方を知っている)
あまりにも心配になった警備員。
辛そうなお父様を見かねて警備員がエンジンをかけようとしたらしいが、警備員はエンジンの付け方が分からない(笑)
(お父様はエンジンのかけ方を知っている)
こんなやりとりがあったらしい。
いやいや、体を張り過ぎだって!!
半年前に心臓の手術までしてるんだから!!
暑いのを我慢してまで、注意してきた警備員に対抗するお父様の無駄な意地。
最初は、「こんな暑いのにエアコン切らせて待たせる気か!死んだらどうするんだ!!」と警備員の在り方に疑問を抱いたのですが、これが全てお父様の意地によるものと聞くと、逆に警備員がかわいそうに思えてしまいました。。。
駐車場を出るときに、お父様に「すみませんでした」と警備員が声をかけたようです。
この炎天下の中で、歩けなくて車で待っている老人に対してエンジンを切れというのも鬼だとは思いますが、この警備員さんも会社から言われてやっているわけですからね・・・。
ということで、ここから秋保温泉まで向かうことになりますが、長くなったのでまずはここまで。