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2008年02月28日

レンタルカートとレーシングカートの違い(其の壱/コーナリング編)

レンタルカートとレーシングカートの違い(其の壱/コーナリング編)  今回は私の勝手な「思い込み」を書き綴っていきたいと思います。(くれぐれも100%信用しないように!笑)

 基本的に安全上の観点からもレーシングカートをレンタルさせてくれるカート場は少ないと思うので(大村湾を除く・・・笑)、50ccクラスを一般的な「レンタルカート」、100ccクラスをより競技指向の強い「レーシングカート」と想定して、私なりに「違う」と思う部分を分析してみました。

 この2つの違いを大きく区分すると3つに分けられます。1つは言わずもがな・・・ですが排気量の違いによる「パワー」ですね。
 100ccクラスのエンジンは、ラフなアクセル操作は立ち上がりでパワースライドを発生させ即スピンに繋がる程の圧倒的な加速を見せ付けてくれます。50ccクラスは・・・一度100ccを体験してしまうと、時間の流れに余裕を感じるくらい、速度領域の違いを体感できます。この辺は詳しく説明するまでもないのでこれにて終了。

 問題は残る2つの「コーナリング」と「ブレーキング」の違いです。「コーナリング」の違い・・・これが最大の違いだと思うので、まずは「コーナリング」の違いから・・・。

 極論を言うと、レンタルカートはオーバーステア。レーシングカートはアンダーステアに設定されています。(あくまで僕の思い込みです!・・・笑)

 レンタルカートは誰もが楽しめる汎用性が求められるので、簡単にテールスライド(ドリフト)してしまう車体を上手くコントロールする楽しさを狙ったセッティング(味付け)になっていると考えるべきでしょう。
 一方のレーシングカートは基本的にはタイムを狙う事に特化したセッティングで完全武装しています。レンタルカートに比べるとアンダーステアが強い点は、タイヤをしっかりと使い切る事を狙っているからです。

 何故にレーシングカートはここまでアンダーステアが強いのか?・・・・秘密はボディとタイヤにありました。

 一般的なレンタルカートのフレームは耐久性のコストパフォーマンスを優先して、太くて頑丈にできています。スピンしようがグラベルに脱輪しようが接触しようが、びくともせずにコース復帰できてしまう頑丈さがレンタルカートの強みです。
 一方のレーシングカートはタイムを徹底的に追求した結果、フレームの径は細く、全体でもしなやかさを持たせた構造になっています。
 つまりカートはボディ自体が車のサスペンションの役割を果たしているのです。この例えで挙げるとレンタルカートはハイレートのサスペンションであり、レーシングカートはローレイトのサスペンションという事になります。

 硬いサスのように頑丈なレンタルカートのボディは、ちょっとしたステアリング操作やペダル操作でも過重が瞬間的にタイヤへ移る為に、タイヤが限界を迎える事(スライド)が多く、一方の柔らかいサスのようにしなやかなレーシングカートのボディは、過重移動はボディをロールさせながらゆっくりタイヤへ伝わります。
 勿論タイヤの違いもあり、耐久性重視で硬いレンタル用と、グリップ重視で柔らかい(空気圧も低い)レーシング用のタイヤでは、タイヤのたわむ量も大きく違います。(ちなみにカートは未だに剛性の低いバイアスタイヤを採用してます)
 それだけにレーシングカートはボディからタイヤまで含めた車全体で確実にグリップ走行の幅(領域)を広める点を狙って造られています。

 一方のレンタルカートは全体的に固めている為にピーキーでグリップ走行するには非常に神経質な車輌という事になります。

 もっと具体例を上げるならば、高速コーナーの1コーナー進入で例えると、ステアリングの切り始めから、コーナリングフォースが最大に発生するポイントまでボディとタイヤがしなりながらグリップ状態を維持しつづけるレーシングカートに対して、ステアリングの切り始めで、リアが滑り出して、すぐにカウンターステアなのでスライドコントロールを要するレンタルカート・・・この違いはアクセル量に繋がり、立ち上がりの加速に繋がり、最終的に大きなタイム差を発生させるのだと思います。
 
 また、ボディのしなやかさにはスタビライザー的な役割も果たしています。ボディが歪むことで可能となる「インリフト」と呼ばれる3輪走行(後イン側のタイヤが浮いた状態でのコーナリング)は、コーナリングフォースの長時間続くスプーンの様なコーナーでも、アウト側のタイヤを最大限に活用できるテクニックの一つです。これは硬いボディのレンタルカートではまずできないテクニックだと思われます。

 でもレンタルカートの楽しさも決して捨て難いと思ってます。タイヤの限界も低くて直にリアが出る分、進入で向きを変えるのが楽~♪ですが、一方のレーシングカートは何処までもグリップ走行(タイヤが踏ん張ってくれる分)なので、横Gが全部ドライバーに来ます!正直、体力勝負な要素がこれほど大きいとは思いませんでした・・・(汗)。

 レンタルカートはFR車で、レーシングカートは4WD車・・・・今の私のイメージではそんな感じですね。
(※カートに限っての話なのでハイレートよりローレイトの方がグリップが良いと断言している訳ではありませんよ!)

 (其の弐/ブレ-キング編に続く)
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Posted at 2008/02/28 00:49:45

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