
初めてエントリーした全日本マスターズ技術選2025。
公開練習やワンポイントレッスン会などを含めると3日間にわたる大きな大会で、年々参加者が増えているそうです。5回目となる今年のエントリー数は341名で昨年より100名多いそう。
スキーブームの時代に生きたシニアにとってはあこがれの大会なのかもしれません。
参加資格は40歳以上でSAJ1級所持者ならだれでも参加できます。
ジャム吉からしたら40代なんてシニアではなくヤングだと思いますが。笑
◇
1月31日、白馬岩岳スキー場に10:40ごろ到着。受付をします。
私の出る60‐64歳クラスの参加者を見ると61名。結構な数ですね。
ここで目標を半分より上の30番台と定めました。
ところが、
参加者たちの公開練習を見て愕然‥(◎-◎;)ガクゼン
ゼッケン3桁の滑りなんぞ全日本本選??と思うようなレベル。
2桁でもめっちゃうまい。(※ゼッケンは年齢順に1番から。ジャム吉は96番)
こりゃーちょっと場違いやぞ。
目標設定をすぐに修正して、
ビリけつにならない。としました。 コノキモチ、ホントノホント
◇
【大会1日目】
天気は薄日の差すまままあの感じ。気温は-2℃で白馬としては温かいぐらい。
コースはしっかりピステンがかかっていました。 アタリマエカ
それでは高齢恒例?
リアルタイムの感じで、ジャム吉の心の様子とともに、競技に入りましょ♪
最初の種目は「小回りリズム変化」
そんな種目、やったことなぁ~い。とは言ってられません。
現役デモや特別参加の渡辺三郎さんらの前走があり、9:15競技開始。
全部で18班あり、Bコートは1班1番からのスタートで私は5班(69番ー99番)の後ろの方。
競技開始からすでに40分は過ぎていました。
10:05 いよいよ順番が回って来ました。 ヤッパキンチョースルワ
(最初に中回り3回して中央でギルランデ、そのあと小回り3回して‥)
(重心低くしっかりリズム変化をするべし)
スタート!
(止めるエッジングしすぎか‥)ゴール! (ふぅーなんとかこけずに済んだ)
ジャッジ5名 83 83 84 83 82 (得点:249点) ※5審3採用
順位:49位/61名 (※2人棄権したから59人)
順位は競技終了後にしか分からないのですが、ほとんどの選手が250点以上を出していたので
こりゃヤバイぞ。ビリに近いかも、と思ってました。まだ後ろに10人はいて安堵。ホッ!
とにかく待ち時間が結構つらい。
1種目は50分程度の待ちでしたが、2種目はBコートで逆ローテになっており
およそ1時間半待ちました。
11:30 2種目目「大回り」スタート
(スピードに負けて体が遅れないように)
(しっかり外足荷重を見せよう)
スタート!
(いまいちエッジがかまんなぁ)
(おっとちょっと体が浮いてもた)
ゴール!(250以上出てくれっ)
ギリギリの250点かぁ・・ よしとしよう。
後で確認してみるとー
ジャッジ 83 80 83 84 84 (得点:250点)
順位:44位/59名
だれやねん、80点と低い点数つけるのは‥
ネットでジャッジする審判員の名前が出ているので競技後、見てみるとー
大回りのジャッジBだから・・
さぶちゃんやないけーっ!
知ってる方もおられるかと思いますが、渡辺三郎さんは、あのヒット作「私をスキーに連れてって」の三上博役の滑るシーンでの吹き替え人物なのです。
大好きだったあの映画ですが、
さぶちゃんに私の滑りは低い評価だったようです _| ̄|○ チーン
1日目の中間発表で47位。
だいぶまだ後ろに選手がいたのでよしとするか‥
よし、明日は7番以上順位を上げて40位以内を目指すぞ!
◇
【大会2日目】
日差しが差し、薄っすら新雪のある良いコンデション。
待ち時間が長いが、気持ちを切らさず行こうと心がけました。
10:00 3種目目「総合滑降」スタート
(大き目の左ターンから右ターンに入って途中ミドルを入れて‥)
(スピードに負けないよう重心を低くして突っ走ろう)
スタート!
(ほぼ無心状態)
ゴール!
ジャッジ 83 82 84 83 83 (得点:249点)
またまた250点に届かず。 48位/59名
最後の種目「小回り」はとても迷いが出ました。
というのもー
うまいなぁ~今の人。 えっ!あれで250点いかんのか‥
スピードはあるけどけっこうがちゃがちゃした滑りやなぁ‥ えっあれで253点出るのかぁ
急斜面小回りで速度が遅いと点が出ないことに気づかされました。
でも速度アップの練習してないし、気を抜くと暴走に繋がる‥
どうしよう‥ マヨイニマヨッタ‥
少し速度を意識して滑ってみるか‥
11:10 小回りスタート!
(この感じの速さなら・・)
(なんか後半流しておわったような・・ でも250点以上は出るやろ)
・
・
・
チーン _| ̄|○
ちょっとぐらい速度があっても、しっかりと雪面を捉えた重みのある滑りをしないと
点が出ないことを痛感しました。
ジャッジ 83 82 83 83 83 (得点:249点) 50位/59人
最終結果は帰路の途中、ネットで見ました。
総合順位 51位/59人
あちゃ~50番台とは・・
どの種目でも51番なんて順位取ってないのに合計でそうなるの? トホホ(* ̄ρ ̄)
ドンケツを免れたいという思いから、競技が進むと少しでも上に行きたい気持ちが勝って
なんか、最後はとても悲しい気持ちになりました。
来年出るかって?
絶対出ません!(キッパリ)
◇
◆◇マスターズコミュニティ編◇◆
今回の大会で、参加者とリフトでお話をしたり、駐車場で声をかけられたりしてお話したのが
とても楽しかったです。
*2日目、秋田県の方とリフトが同じになりました。いやぁ~遠くから来てるねぇ。
45歳の方で(若い!) 10年前まで全日本の本選に参加していたそう。現在秋田県でブロック技術員をしておられて指導員を教えているとか。(こんな方が来てるんだしレベル高いはず)
「順位はトップ狙ってるんですか」と聞くと、「ちょっと失敗して初日7位です」とのこと。彼曰く、
「この大会、全日本で決勝に残ったことのある選手も出てますね」だって(* ̄ρ ̄)知らんし。爆
・全種目が終わって駐車場で帰りの支度をしていると、
「競技出らたんですか?」とがっちりとした方に声をかけられました。その方も車中泊で私のとなりにずっと止めていたそうです。私が60代クラスで出て、レベルが高くてちょっと場違いだった気がします、なんてことを話すと、その方は茨木出身の56歳で、「私は茨木で県デモしてたんですよ。この大会初めてなんですが、初日の練習会を見て、こりゃあかん・・すごいわみんな」と思ったらしく、練習するのをやめて車の中で酒を飲んでいたそう。爆
「こんなに飲んでるんじゃだめやのぉ」と軽ワゴンからウイスキーのボトルを見せてくれました♪
「スキーはショート1本しか持って来てないし、やっぱ大回りではたたかれましたわ。順位は聞かんといてね。笑」と明るい方で、とても話が盛り上がりました。(ちなみにジャムも板1本ですけど。ロングの板持ってません。笑)
軽ワゴンの車の中を見せてもらいましたが、うまく車中泊できるようにしてありました。狭いけどすごいなぁ。リッター8キロしか走らないと言ってたのがまたまた笑いまくりました。o(^O^*=*^O^)o
彼から順位は聞かないで、と言っていましたが、帰ってからリザルトを見てみました。
55-59歳の部 調べてみると、30位/56名でした。
(元県デモでこの順位かぁ~とちょっと複雑・・。 酒のせいか。笑)
・大会中、一緒に写真を撮ってもらった方がいます。
今回ジャッジをしていた元全日本女子チャンプで岩岳の女王山崎操さん
ではありませんw
このゼッケン1番の方です。

この方、今回の大会の最高齢の選手です。
年齢は84歳でした。
すごくないですかぁヾ( ̄o ̄;)
男性の平均寿命(81.1歳)より上の方が競技に参加してるなんて、もうびっくりで。
レストハウスで少しお話をさせていただきました。滋賀県からお越しで、福井にはゆかりがあるらしく(この方のお父さんが福井県鯖江市出身とのこと)なんか、すごくうれしくなりました。
「今でもスキーの練習とかされてるんですか?」と聞いて見ると、
「いやいや、練習するとかの意識はないですよ。スキーが今でも大好きで、白馬は五竜でよく滑ります。リフト代が80歳以上はただなんですよ。きれいな朝のバーンを1時間半ぐらい滑って終わります」と笑顔でお話しされました。
縁というものはあるようで、現役時代の仕事は学校の先生をしていたとのこと。ジャムに孫が3人いることを伝えたら、孫はもう社会人になってる、とのこと・・ やっぱりなんかすごい!
こういった現地での交流がとても楽しかったです。
◇
【マスターズ技術選のまとめ】
最後に、今回の大会の感想をまとめてみます。
・ゼッケン3桁(59歳以下)の成績上位選手の滑りは、速い速度の中でもしっかりとした雪面コンタクトを見せ、キレのあるエッジングはブラボーとしかいいようのない滑りでした。
特に急斜面小回りで、あの速度でカービング要素の強い高いエッジングの質は、どんなに練習しても身に付くものではなく、競技あがりか、持って生まれた天性のようなものを感じました。全く次元の違う滑りでした。
・マスターズというシニア大会であっても、その技術は本物で、しっかりとした今のスキー技術をアピールする場であり、過去に現役選手だった本選あがりの方や元N&Sデモにとっては、かっこうのモチベーションを上げる大会になっていると感じました。
・私がこの大会を出てみようと思ったのは、徳竹デモのお父さん(としじぃ)がyou-tubeで、2年前のこの大会の初参加の様子が出ており、当時65歳以上のクラスしかない場で、72歳で優勝したのを見たのがきっかけです。今回、74歳になって70歳以上の部では断トツ1位でした。動画で見るより何倍もうまく感じました。ほんとフォームがめっちゃ美しく、スピードもありました。
◇
ちょっと長めのブログになってしまいましたが、いかがだったでしょうか。
ジャム吉より若いあなたの感想をお待ちしておりますm(__)m
(高齢者もOKです!笑)
最後にもう一度繰り返します。
来年は絶対出ません!
3年後、65歳になって今よりスキーがうまくなったと感じた場合、
出るかもしれません。
ただ、足首、膝、股関節すべてが健康に機能していることが、何よりも参加する最低条件かと。笑
これでようやくレジャースキーに入れます(*^_^*)
ではまた(*^^)//
62歳でがんばっていると自負していた自信のようなものは、
音を立てて崩れていきましたとさ。 ~ END ~
※イイネOK