
例のナロー本、さあっと目を通しました。
ポルシェアーカイブ公式写真収録というだけあって、とにかく、写真がイイですねぇ。
古いクリストフォーラス(クリストフォルス)の写真がこんなに素晴らしいものだったとは・・・
そうそう、このクリストフォーラスの語源は、セント・クリストファー、キリストを運んだとされる、旅の守護聖人にしてドイツのバーデン地方、つまりシュツットガルトのシンボルなのだそうな。
いやはや、勉強になりましたよ。
んでもって、巻末には諸データが掲載されています。
オイラの場合、普通はここは読み飛ばすのですが(何せ変○じゃないからねぇ)、たまたまパラパラと見ていて目に留まったのがモデルイヤーごとの911と912の生産台数。
1965年モデルは911が3,390台で912はゼロ。
1966年モデルは911が1,709台で912が11,130台。
1967年モデルは911が4,141台で912が7,249台
1968年モデルは911が6,954台で912が7,242台。
1969年モデルは911が10,118台で912が4,679台。
1970年モデルは911が14,466台で912がゼロ。
以前も書いたのですが、1964年に製造が開始され、9月にドイツで1965年型として発売された最初の生産型911は、世界的な人気モデルであったため、発売初期にはポディが不足する事態となり、しばらくはディーラーからの需要に対し、供給が全く追い付けなかったのだそうで、その結果、911ボディに水平対向4気筒エンジンを搭載した廉価版モデルの912の発表が延期されることになったのだとか。
確かに1965年モデルは912がありませんねぇ。
でも・・・翌1966年モデルを見ると、912は911の6倍以上も多く生産されているではありませんか。
本当に911は最初から人気があったのでしょうか?
人気のため911のボディが不足しているのに、どうしてかくも大量の912が製造されているのでしょうか?
数字を見る限り、高価な911を買い求める人はまだまだ少なく、多くの人は安価な912方を選んだように見えるのですが・・・
そうこうしているうちに、顧客に911の良さが浸透していくにつれて、圧倒的なシェアを占めていた912の製造台数も次第に減っていき、1969年には完全に台数が逆転、役目を終えた912は1970年にはラインナップから外された・・・
こんな感じに読めるのですが、どんなものでしょう。
それはそうと、912って、911以上にたくさん作られていたのですね。
どうしてあまり見かけないんだろう・・・
あと、様々な本に書かれている、初期型911に発生した操縦性の問題を解決するために、フロントバンパーの左右にそれぞれ11キロの補強材が積まれたというエピソードが、この本には出てこないと書いたのですが・・・
良く見たら、ありました。
1965年モデルを紹介するページに、「1965年型は、フロントの走行安定性が改善され、全体的なギア比の見直しが実施されるなど、いくつかの改良がおこなわれた・・・」
これだけです。
しかも、どのような点が改善が必要だったのかについての記述は見当たりません。
この本はポルシェアーカイブ公式写真収録なのだそうな。
つまり、雑誌の記事やブログなどとは違って、クリストフォーラスのようなもので、言わば公式の刊行物。
「公式発表」となると、ネガティブな内容は皆このような扱いになってしまうのか・・・
大本営発表も原発事故の発表もそうですが、伝えたいことと知りたいことが常に一致するとは限らないと言うことなんですかねぇ(笑)
ああ、やっぱり読書感想文は苦手です。
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Posted at
2011/05/15 01:12:06