
万年筆やボールペンって、クルマと違って文字を書く以外にこれといった機能がありません。
万年筆ならペン先によって極細から極太まで文字の太さが分かれているけれど、エンジンの馬力があるのとは違うし、ボールペンに至っては、外装をどう豪華に飾り立てようと、結局文字を書くのは汎用的なボールペンの芯に過ぎないのであって・・・
マイナス50℃に耐えるとか、50気圧に耐えるとか言ったところで、万年筆でそんなことができても仕方ないしねぇ。
ゾウが踏んでも壊れないとか、100人載っても大丈夫とか言っても・・・ねぇ。
RSとかGTと言った極めて魅力的な記号にしても、これを筆記具に付けたところで、別にパワーアップするわけじゃないし・・・ね。
クルマよりも人との距離が近い筆記具・・・
いかに気に入ってもらって、お金を支払ってもらうか・・・
改めて見てみると、筆記具って、素材に凝ったものもそうですが、高価な限定版が実に多い・・・
所詮は小さな道具ですから、純金で作ったりすれば別ですが、多少希少な材料を使おうと、そんなに原価に跳ね返ってくるとは思えないのですが、汎用品とは違う、職人の手作業の手間賃は仕方ないとしても、まあ、色々とあるものですねぇ。
彫金に象嵌に蒔絵・・・
機能自体には全く影響ないと言うのに、文字を書く以外にはなんにもできないと言うのに、中にはクルマが買えそうなものまで・・・
いやいや、別にそれをどうこう言っているのではないのですが、そのせいなんですかねぇ。
記念モデルや限定モデルが実に多い。
著名な作家や音楽家の名前を冠したものとか、イタリア統一○周年とか・・・
でも、その作家や音楽家が実際に使っていたのならともかく、縁もゆかりもないし、ほとんど勝手に作っているとしか思えない・・・
これを買っちゃうと言うのはどうかなぁ・・・
な~んて思いつつも、一方で「おっ、これなら手が届くかなぁ」な~んて考える自分がいて・・・
趣味の世界は不思議で楽しい。
理屈なんてない。
この点、クルマはちょっと節制が効いているような気がします。
縁もゆかりもないような記念モデルは出ませんからね。
911の50周年記念モデルは出ても、ドイツ統一○周年のメルセデスやリヒャルト・ワーグナーに敬意を表したアウディとかが出たすることはありませんからね。
やはりクルマは、側より中身で勝負なのでしょうか。
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モノ語り | クルマ
Posted at
2016/11/27 11:57:47