
本当は山梨県の甲州とマスカットベーリーAの新酒が解禁になる11月3日に常宿を予約しようと、半年前の朝8時きっかりから電話をかけまくったのですが…
有名アーティストのコンサートじゃないけど、ずっと話し中が続いて、ようやくつながった時には3日は全て満室、辛うじて4日を押さえることができたので、出かけてきました。
ホテルにクルマを置いて、タクシーで勝沼の町内に繰り出します。
最初の目的地は、スタンバイOKの状態では初めての、MGVsワイナリーです。
今年が初リリースだと言うのに、アウディのイベントに使用されたり、雑誌やテレビで紹介されたりと、すっかり有名になりましたね。
ラインナップも充実してきましたね。
試飲カウンターも、勝沼ではお馴染みの古い建物を利用したものとは180度異なる、半導体工場らしい?不思議な空間です。
建物と言い設備と言い、アウディが目を付けたのも理解できると言うものです。
試飲は全て有料…
穂坂マスカットベーリーAをいただきました。
美味しいことは美味しいのですが…
三千円を超える価格に見合うだけの差が感じられるかどうかは…
?でした。
お次はメディアへの露出も高い、勝沼醸造…
数年前の新酒が抜群に美味しかったので、期待大です。
試飲はもちろん有料なのですが、面白いシステムに…
リゾナーレ八ヶ岳で見たものに似ていますよ。
まずは500円のカード代と1,000円のチャージの計1,500円を支払って、機械にカードを入れるて好みのボタンを押せば、定量のワインがグラスに注がれる仕組みです。
量は知れていますが、新酒など安いものは100円から楽しめます。
人気を呼んでいるアルガブランカ・イセハラが試飲できるのは嬉しいですね。
こちらは普通盛り300円、大盛り400円と表示されているように見えたので、迷わず大盛りを押したのですが、30ccと50ccですから、実際にはあんまり変わらないですね(笑)
きっちりお金も取るけど、高級品もちゃんと試飲させる…
んにしても、イセハラ…価格を倍に上げたので売れないのかな。
以前は品薄で試飲なんてなかったもんね。
ところで、手元に残ったカード、スイカみたいにカード代の返金はしてくれないのね…
こんなのどかな景色を見ながら試飲できるのは癒されますね~
通りを歩いていても、ふと道端の畑に目をやると、こんな風景が…
お次はイケダワイナリー…
こちらも小規模ながら実力派、メイン通りに移転した建物はまだ新しいので、トイレもきれいです。
これだけ試飲させてもらえます。
試飲は500円かかりますが、ワインを買えばワイン代に含めてくれます。
買えば試飲はタダと言うことね。
お値打ちでお気に入りの樽熟甲州を買うつもりでいたのですが、新酒のマスカットベーリーAが美味しかったので、方針変更…
ワインを下げてなおも歩きます。
勝沼の中心にある、老舗中の老舗ワイナリー、ホンジョーワインです。
こちらでも数種類試飲させていただきましたが、新酒はほとんど在庫がはけてしまったとのことで…
ぶどうの丘には出ているそうなので、そちらで飲むことにしましょう。
ホンジョーワインと言えばこれ…
甲州を5トン入る巨大な木樽で5年以上、長いと9年も寝かせたと言うホンジョーオールドが生産中止となるそうな。
少し紹興酒を感じさせるような、古酒ならではの独特の風味が他のワインと一線を画していたのですが、なくなってしまうとは少し残念です。
手間がかかるのに、昔からのものだからと値段はお手頃…
これからは時間をかけずに作ったワインを売るようになるのですかねぇ。
飲んだことのない方、なくなる前に一本どうぞ。
こちらはくらむぼんワイン…
シーズン最盛期だからでしょうか、何と、ここも試飲は有料に…
500円払って自由に試飲できる仕組みのようですが、与えられるグラスが小さくて、あれでは香りも何もあったもんじゃないのでは…
若い人が大勢試飲していますが、皆さん変にチビチビと、オッサン臭い飲み方になってしまいます。
有料にするのであれば、きちんとしたグラスを出してほしいなぁ…
道路脇のブドウ畑の幹の太いこと!
これが伝統なのだなぁ…
その後、ダイヤモンド酒造、蒼龍葡萄酒と回って、タクシーでホテルに戻り、チェックインして一息ついたところで…
出撃です!
1100円の金属製のお皿(タートヴァン)を購入すれば180種類前後が飲み放題、いや、試飲自由になるのですね。
今は新酒コーナーが特設されていましたよ。
皆さん、解禁の情報を掴んでいるのか、激混みです!
新酒…
これも新酒…
あと、マスカットベーリーAの新酒もあります。
これだけ試せれば文句ないですね。
こちらは普通の甲州…
ホンジョーオールドもありますね。
飲む時の体調によって味わいが違う不思議なワインです。
旨味成分を強く感じるシュールリー達ですね。
イケダワイナリーも健在!
小規模でもしっかりとぶどうの丘に出してくれて、好感が持てるワイナリーです。
お手頃なものもラインナップしてくれているところがイイですね~
やや甘口のコーナーにシャトージュンの甲州が…
この場所では際立ってきますよね~
残り僅かとなっていましたよ。
赤コーナーも混んでいますよ。
青い服を着た係りの人が、ポンポンと栓を抜いていきます。
ここに出すには、1ケースにつき1本の試飲を出すのが決まりなのだそうで。
よく覚えていないのですが、きっと美味しいと思ったのでしょう(笑)
シャトージュンのカベルネソーヴィニヨンは相変わらず美味しいです。
酔いを醒まそうと外に出てみれば、神の恩寵のようなレンブラント光線が甲府盆地に降り注ぎ…
黒い991が…
酔っぱらっていたせいなのか、思いの外コンパクトに感じましたよ。
まさに0系新幹線に対するN700みたいなものですね~
夕食はいつもの夜景のきれいなレストランへ。
最近はメニューも固定してきていまして…
たっぷりのサラダと…
赤ワインで煮込んだビーフシチューです。
試飲でかなりへべれけなので、お飲み物は「お水」で(笑)
翌朝はきれいに晴れて、気温も下がり、色付いたブドウ畑がきれいな甲府盆地です。
一宮方面…
甲府、石和方面…
対岸の山の中腹にフルーツパーク、ほったらかし温泉もこっちの方ですね。
塩山、牧丘方面…こっちにも優秀なワイナリーがありますね。
気温は低くても、日差しが出て暖かくなりましたよ。
そして、今回の戦利品…
左2本は、甲州とマスカットベーリーAの新酒です。
今年の新酒は、残念ながらピカイチ!と呼べるものには出会えませんでした。
価格の高騰も少し気になりますね。
若い人が大勢興味を持ってやって来るのですから…ね。
あとはダイヤモンドのマスカットベーリーAがワイナリーでラスト1本だったので、つい…
もっと高いものもあるのですが、わたすにはこれで十分美味しいと思いますよ。
右端がホンジョーの一升瓶ワイン、甲州の醸し、ピンクと言うやつです。
これ、720ml.のがないのですよ。
地元の人が昔から飲んでいたという…
気分を出して湯吞み茶碗で飲んでみようかしらん(笑)
これもなくなってしまうそうで…
流行が変わることで、新しく出てくるものと淘汰されていくもの…
甲州ワインの行く末を見守り、応援したいと思います。
最期までお付き合いいただき、ありがとうございました。