縦か斜めか…

ニコンのロゴは、Nikonと言う文字が斜めになっています。

カメラに刻印されるロゴは、F一桁モデルだと、初代FからF3までは斜めではなくて縦になっていて、F4以降は斜めになっています。

これは、多くのメーカーでよくあるように、F4の時代からロゴを刷新したと言うものではなくて、もともと斜めだったのですね。

画像のポスターは初代Fの出た当時のものですが、この初代Fのデザインは、我が国のインダストリアルデザイナーの草分け的存在の亀倉雄策氏によるもので、もちろんこのポスターも亀倉氏のデザインによるもの、つまり最初から斜めだったわけです。


それが、カメラに刻印されるロゴも、F4の時代から斜めになって、以降引き継がれているのですが、Dfに限って斜めではなく、初代F、F2、F3と同様に、縦に戻されたのだと…

Dfの開発秘話にもあるように、この斜めを立てに戻すと言うのは、要はルールを買えると言うことで、定年の解釈を変更するように簡単なことではなかったようで…

まあ、既に決まっているロゴを昔のものに戻すなんて、ロシアが国旗をソ連時代のハンマーと鎌に戻すわけないですよね。違うか(笑)




二つのロゴを作ってモデル機に装着して…

「斜めのNikonのロゴは、どうしてもDfには合わない。縦にしたかったのだが､使えない決まりがあった。当時のトップに見せたところ“いいじゃないか、ルールを変えれば”といってもらえて勇気が湧いた」と。（Dfの開発主任の後藤氏談）




個人的には、ニコンのカメラは初代FとF2から入ったと言うこともあって、現在のニコンの斜めのロゴはどうしても馴染めないのですよ。

キヤノンの今のロゴも同様で、A-1から入ったオイラには、今のロゴはムリムリ…

だから、キヤノンのデジタル一眼を買おうとは思わないし、Dfだって、ロゴが斜めだったら、きっと買わなかったと思います。


ポルシェなんて、さすが、そのへんの感覚がよ～く分かっているようで…

ターボのロゴはTURBOと大文字ではなく、ずっとturboと小文字のまま…

Carreraのロゴだって決してCARRERAにはしない…


小さなことかもしれないけれど、実はとても大きなことだったりするのですよね(笑)