上下逆転…

前を走っているクルマ…

モダンな後ろ姿ではあるけれど、一目見ただけで911と分かります。

「ほら、前のクルマ、うちの911の現行型だよ。」と隣に座っている山の神に言うと…

「991ね…」


「ええっ、見ただけでそこまで分かるの？どこで覚えたのよ？」

「だって、ナンバーにそう書いてあるじゃない。911じゃなくて991って。」

「ああ、あれね。クルマはみんな同じ911なんだけど、うちのは964、あれは991で、他に993とか996とかもあるのよ。」

…と、びっくりしましたよ(笑)


現行型と言いましたが、前を走っていたのは画像では一番下のクルマで、最新型はもっとロボコップみたいになっているのね。

…で、暫く後ろを追尾していて、むむむと思った…

ルームミラーの形が末広がりから下すぼまりに逆転している…

ちょっと調べた限りでは、964の後も、993、996、997と、下すぼまりにはなっていません。

下すぼまりになってのはボクスターとケイマンからのようで、あとは997のGT3には下すぼまりのミラーが付いているようです。




もうちょっと分かりやすくしたのがこれ…

こうして後ろから見ると、リアガラスの形状にシンクロしているようにも見えますね。




んでも、過去に何度も書いたのですが、964のルームミラーって、各ピラーの細さゆえの抜群の視界とあいまって、やや末広がりの形状のミラーの隅々まで像が映って、本当に気持ちいいのですよ。




広範囲が映る後付けのミラーもありますが、カメラの広角レンズのように広い範囲が映る分、距離感は分かりにくくなってしまい、安全性の点で本当に良いものなのかどうか…

それに対して、964の純正ミラーは、カメラのファインダーで言えば、ライカM3のファインダーを見ているようで、実に「見え味」がいいのよね。


ミラーの形状が下すぼまりになれば、下の隅の部分は像がケラレてしまうわけで、特に支障はないのでしょうかねぇ。

それとも、この部分には外の景色は映らないのかなぁ。

さすがにポルシェが安全性よりデザインを優先することはないと思うのですが…

もしかしたらミラー自体が大きくなっているのかもしれないし…

実物をよく観察したことはないのですが、実際のところどうなんでしょうね。