命に影響ないからね…

最近、SNSに「カメラ修理士」なる資格の案内が繰り返し表示されます。

まずは登録して無料の動画を見てと…

カメラなんて精密機器を素人が触れるかよと思いきや…


初心者OK…

未経験者OK…

年齢不問…

手先が不器用な初心者でも問題なく実践可能…

カメラの知識はいらない…

「カメラ修理士」と言う社会的に価値が高い資格を取得できる…

今の会社を辞めずに副業で安定収入を目指せる…

SDGsが掲げる社会貢献ができる…

独立起業で年収8桁オーバー…

耳ざわりの良い言葉が並びます。

カメラ修理士の85％以上は修理経験はもちろん、カメラに触ったこともないような初心者だと…

まず、これって本当に資格なのだろうか…

最初、無料で、その後は有料の講習を受けるらしいのですが…

要するに安価なジャンクカメラを仕入れてきれいに修理することで何倍もの値段で売れて儲かるのだと…


カメラにの知識のない人、カメラに触ったこともない人が本当に修理できるのかなぁ…

実は私もこれをやってみようとしたことがありました。

手先の器用さにはちょっと自信があったのよね。

カメラやレンズを分解する教本と工具一式を買い込んで、ニコンの28ミリレンズを試しに分解してみたのですが…

元に戻せませんでした…


「カメラ」と言う言葉を「クルマ」に置き換えてみたら…

こんな資格、本当に通用するのか…

と言うか、本当に皆が修理を頼むのか…

商品として通用するのか…


まあ、クルマと違ってカメラは人の命に影響しないから、10回に一度トンデモ商品を掴まされるとしても、安いが故に買っちゃうこともありますよ(笑)


でも、100台に1台ブレーキが効かなくなるクルマやハンドルが外れてしまうクルマがあったとして、あなたはそんなクルマに、運を天に任せるようなことできますかねぇ…

趣味としてカメラを分解するのは私もやってみたいですが、そこから儲ける話になっちゃうのは…ね。

どこの世界でも、楽して本当にお金が儲かるのなら、言われなくても皆やっていますよね。

人の命に影響しない世界だから成り立つ商売なのかもしれませんね。