
業績不振に陥った日産自動車のリストラが話題になっていますが、以前、カルロス・ゴーン社長が就任した時も同じことがありました。
コストカッターなどと呼ばれていましたね。
コストカットと言う言葉は、あまり良い印象を受けないですよね。
でも、いくら売り上げがあろうとコストがそれを上回っては企業は存続できないわけですから、コストをカットしようとするのは当たり前なわけで…
もしコストをカットしなければ、値上げをするしかないわけですから、そうしたら我々消費者が困っちゃう…
耐久性や精度、性能面での品質を落とすことによってコストをカットするのは、クルマにとっては致命的です。
一方でプラットフォームを共用化する、パーツを一体成型することで製造工程を簡略化するのは、すなわち技術の進歩なのであって、品質の低下は伴わない…はずです。
つい手間暇をかけて製造することが良いと感じてしまいがちですが、それで大衆車が600万円になってしまったら、ブースカ文句を言うのは我々ユーザーですよね(笑)
ちょっとだけ気になるのが、生産拠点の閉鎖…
そもそも追浜工場って、稼働率が低かったのか…
確かに短期的には大きなコストカットの効果があるのでしょう。
とは言え、長年かけて現場で蓄積してきた様々な技術やノウハウは簡単に別拠点に移転できるんですかねぇ。
地域経済に与える影響がどうのこうのと言っていますが、そもそもノートやリーフって、そんなに簡単に追浜以外の拠点で生産できるクルマだったのか…
人員削減を行っているのは日産だけではありませんから、そのことについて色々言うつもりはないのですが、品質が落ちても人命に影響のないカメラとは違って、クルマはほんのわずかな品質低下でも人命に影響が及ぶ世界です。
だからあえてコストのかかるリコールもやりながら、必死に品質の維持に努めてきたわけですよね。
いくら苦しくても品質だけは絶対に落とさないでほしいです。
ユーザーは見ています。
コストをカットしたって構いません。
熟練工の手作業からキガキャストによる一体成型に移行させようと、そこは言いません。
でも、それによって品質が落ちたら、必ずユーザーは離れます。
私は今のノートの品質にはとても満足しています。
メンテナンスのサービスも含めて、この品質が1ミリでも落ちたりすることがないか、ユーザーとしてこれからよ~く観察したいと思います。
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日々の雑感 | クルマ
Posted at
2025/05/18 09:05:32