
皆さんの投稿を拝見していたら、最近、琴線に触れるようなクルマがない旨の書き込みをされている方がいました。
齢のせいだとも仰っていましたが、私も同感です。
私の場合、最近のクルマのヘッドライトが、どれも斜めの方向を向いているのが、そう感じる最大の要因ではないかと思っています。
少し前までは、クルマのヘッドライトと言えば、丸くて、前面に垂直に取り付けられ、真正面を見すえていました。
カウンタックやBBと言ったスーパーカーは、その時になればリトラクタブル式のヘッドライトが起き上がるようになっていました。
ミウラや928は、普段は斜めに寝ている丸いヘッドライトがポップアップして…
要するに、どのクルマも前方を照らし出す必要がある時は、ヘッドライトが真正面をくわっと見据えるようになっていたわけです。
ところが最近のクルマのヘッドライトは、どれも斜めに寝ているか、そうでないにしても両サイドに回り込んでいたりして、いったいどこを向いているんだか…
もちろんライトを点灯させれば、ビームがしっかりと前方に伸びるように設計されているのですが、外から見ただけでは、斜め上を向いていたり、サイドに回り込んでいたりと、真正面一点を見ているようには見えないわけです。
空冷911は、リアエンジンのスポーツカーとして、極力ボディの高さを切り詰めてデザインされたはずなのですが、そうした中で、ヘッドライトは両端の盛り上がったフェンダーの前面の高い位置に、ほぼ垂直に配置されました。
街路灯が十分に整備されていない夜のアウトバーンを猛スピードで巡航するためには、ヘッドライトはこの位置にないといけないと言わんばかりに鎮座して、これが「カエル目」とも言われる911の外見上の特徴を形作っているわけです。
ところが、同じ空冷でも993になると、ヘッドライトが斜めに寝てしまって、カエル目ではなくなってしまいます。
それでも「911はカエル目」と言われ続け、996で一時的に涙目になったものの、またすぐに丸目に戻って、そのスタイルは現行モデルまで受け継がれています。
でも、個人的には、カエル目は964までなのかなと思っています。
なので、これ以降のモデルは琴線には触れない…
んなので、あとは964をどこまで維持できるか…ですね(笑)
いやいや、先祖返りはとてもとても…
Posted at 2022/10/08 16:46:29 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | クルマ