
M型ライカの凄いところは、ニコン以上に変わることのないレンズマウント…
M3からのMマウントのみならず、戦前のバルナックライカのスクリューマウントのレンズでも、現行の最新鋭のデジタル機であるM10に装着できる…
画像のレンズは1950年代のスクリューマウントのズミタール…
機械的なつくりや工作精度は現代のレンズの遠く及ばないところ…
と言うことで、このレンズは70年近くが経過しているのですが、これを装着したボディ、M8.2も、デビューしたのは2008年のことですから、もう10年以上経過しているのですよね。
APS-Hサイズであったセンサーもフルサイズとなり、当初はやや肥大化したボディサイズもM3と同程度にスリム化されて…
普通のコンデジだったら、そんな昔のものなんて誰も使っていないですよね。
で、このエルマリートは1980年代なので、ズミタールよりはずっと新しくてルックスも現代的なのですが、それでも40年近くが経過しています。
ライカでなくライツのレンズですから。
そして、今から30年が経過したとして…
果たしてオイラはこの世に存在しているかどうか分からないけれど…
このズミタールは、どこかにちゃんと存在して、変わらぬ価値を持っていると思います。
まあ、エルマリートもそうでしょうね。
現代では「再現できない高い工作精度」だなんて言われていたりしてね(笑)
じゃあ、ボディのM8.2は…
もう価値はなくなっちゃっているんじゃないかと…
ほら、ニコンの最初のデジタル一眼レフ機のニコンD1…
ライバルメーカーのデジタル一眼レフ機が軒並み数百万円もしていた中で、65万円と言う当時としては破格の低価格だったことで、プロを中心としたデジタル一眼レフカメラ普及の基礎を作ったとされているのですが…
何と、266万画素なんですよね(笑)
価格ではF一桁のフラッグシップ機のはるか上をいっていたこのカメラ…
今、ヤフオクで見ると…五千円位?
完全に終わっていますよ。
ライカM3は、高価であるだけでなく、世代を超えて価値を持ち続ける、真の意味での高級機であるわけですが、M8は果たしてそうなり得るのか…
単なる「当時は高価だったカメラ」だけであって、時間の経過とともに無価値なものになってしまうのではないか…
記念すべき初代のデジタルライカ…
デジタルライカの歴史の中で、唯一センサーがフルサイズではないモデル…
CMOSセンサーではなく、フイルムに近い画像が再現されるCCDセンサーを搭載したモデル…
色々言えるかもしれませんが、M3やM4のように世代を超えて大切にされるかどうか…
まあ、その頃オイラはこの世にいないだろうから、考えても仕方ないですね(笑)
Posted at 2020/11/08 21:50:47 | |
トラックバック(0) |
ライカ | クルマ