
空冷911、今ではちょっと手が届かなくなっちゃっていますね。
でも、まだイイのですよ。
偽物をつかまされる心配がない…
何を言っているのかと言うと、クルマのように部品点数も多くて製造することそのものが大変なものは、贋作を作って儲けると言う発想が出てこないのですよね。
苦労してようやく手にしたポルシェが、実は真っ赤なニセモノだったなんて話は聞かないわけです。
ところが、虎の子の定期預金解約して買ったロレックスのデイトナが精巧なニセモノだったとか、東山魁夷のリトグラフや魯山人のお皿を買ったら贋作だったとか言うことは日常茶飯事なわけです。
フリマで百円で売っているようなお皿一枚でも、魯山人作となれば数十万円もの値が付くわけで、銘の入ったお皿を焼いて、もっともらしく箱書きした桐箱に入れれば、僅かな元手が何万円にも化けるわけですから、やめられない…
フリマサイトを見ると、怪しいものがずらりと並び、と言うか、ホンモノなんてそうそうあるもんじゃない(笑)
スポーツ新聞みたいに「魯山人か?」とか書いてあるのであればまだしも、「北大路魯山人作」なんてちゃんと書いて、良く見れば「真贋の鑑定はしていません」とか「画像で判断願います」とか「自己責任でお願いします」なんて、しれっと書いてある…
確かに箱には魯山人と書かれているけど、鈴木魯山人かもしれないし、本田魯山人かもしれないわけです。
それをちゃんと「北大路魯山人作」と書いて何万円もの値付けをしているのだから、これは立派な詐欺なのではないかと思うのですが、不思議なことにサイトの運営者も取り締まる気配がないのよね。
その点、空冷911のニセモノを一から作ろうとしたら、ホンモノを買うよりお金がかかっちゃいますから、そんなことをやる意味がない…
Singerポルシェなんて、ある意味ニセモノとも言えるのかもしれませんが、価値のないニセモノとは全く別物ですよね。
964カレラ2のパーツを交換してRSにしようとしても、交換すべきパーツの量が半端じゃないし、シートだけでもとんでもない値段ですから、趣味でなんちゃってRSは作れても、リスクを負ってまでイミテーションのRSを作る意味がないわけです。
それを考えるとクルマ趣味って、とっても安全なのだなぁと…
買ったポルシェが、実はフレーム修正してあって、エンジンもオイルがダダ漏れだったって?
これはこれで悲惨ですが、まあ、ニセモノじゃないんだし、あとは自己責任で(笑)
Posted at 2022/05/13 23:14:54 | |
トラックバック(0) |
日々の雑感 | クルマ