
今や電車の中でマスクをしていない人は皆無になりましたね。
以前は気にするそぶりもない爺さんやあんちゃんとかもいましたが、今やマスクをし忘れているなんてパンツを履き忘れているみたいな感じになっちゃったのかも…
それでも、時々、我慢ができないのか、電車のシートに座っておにぎりや菓子パンを食べている女の子とか、から揚げを食べているあんちゃんがいますね。
んでも、皆でジト目するものだから、さすがに視線を感じるのか、むせりそうになりながら慌てて流し込んで、あれでは美味いもへったくれもないだろうなぁと。
そんな連休明けのある日、出かけた先のデパートのとんかつ屋さんで遅いお昼を食べた時のこと…
お昼の時間帯も終わりに近付いた頃で、お一人様なのに四人がけの席に案内していただいて、ゆっくり遅いお昼ご飯を楽しんで…
お茶も飲んで、クスリも飲んで(笑)、ふと顔を上げると、目の前のお二人用の席に、髪の長い、モデルさんのような、メーテルを思わせるような、とってもきれいな尾根遺産がこちらを向いて座っていたのですよ。
こちらは一人で座っていて、尾根遺産も一人ですから、二人の間には誰もおらず、まともに向き合っているわけです。
これが相席とかで向かい合っていたのでは、近過ぎてまじまじと見るわけにはいかないのですが、程よい距離があるために、自然に、それでもしっかり目に入ってくるのですよ。
んで、何が言いたいのかと言うと、モデルさんのようなきれいな尾根遺産がマスクを外して、それもトンカツを頬張っている姿なんて、考えてみればとんと見かけたことがなかったなぁと。
尾根遺産にしてみれば、オッサンが目の前にいるわけではないし、意を決してトンカツ食べる気満々で一人で来ているわけですから、目の前のトンカツに集中しているわけです。
わしわしとキャベツとトンカツをかき込んでいる尾根遺産の姿に、何とも言えない感動めいた感情と、何やら淫靡なものを見てしまったような後ろめたい感情が混然一体となって…
もっともっと見ていたかったのですが、先を急いでいたこともあり、後ろ髪を引かれる思いで退散しましたよ。
いや本当に、コロナと言うのは、これまでの人の文化をすっかり変えてしまいましたね。
「吉田類の酒場放浪記」のようなシーンは、ちょっと考えられない、まるで時代劇を見ているような感じになりつつあります。
「そうそう、こんなことしてたよねぇ」ってね。
ついうっかりマスクをしないで外に出ると、すぐにスースーして気が付いて、マスクがパンツみたいな感じになっちゃっています。
マスクなんてしないで思いっ切り笑い合えるような日はやって来るんですかねぇ。
Posted at 2022/05/22 23:31:24 | |
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