
クルマをリビングの中に入れちゃったり、ガレージの中で暮らしちゃったりしているような方には関係のない話ですが…
普通はクルマの保管環境って、居住環境とは違ってくるのであって…
やはり人間と同じわけにはいかない…
もちろん、本来クルマなんて人間よりずっとタフだから、炎天下でも雪の中でも青空の下で保管したって基本的には問題ないわけです。
んでも、30年、40年と高齢化してくれば、やはり保管環境と言うのは気になってくるのであって…
クルマとはかなり規模が違いますが、カメラには防湿庫という保管庫があります。
カメラはクルマよりずっとデリケートですから、当然雨ざらしと言うわけにはいかないし、カメラ本体はもちろん、クルマならエンジンに相当する重要パーツであるレンズ、これがまたデリケートときています。
レンズのガラス面に微細なカビが発生すると、世の中では「カビ玉」と言う烙印を押され、まともに流通させることすら困難になってしまいます。
とにかく、レンズにカビが発生するのだけは避けたい…
カビにとって最も理想的な環境は、程よい温度と程よい湿度…
つまり、このいずれかを手当てすれば、カビは生えにくくなると…
防湿庫と言うやつは、庫内の湿度を下げることによってカビの発生を防ぐ有り難いシェルターなのであります。
まあ、防湿庫に入れたからと言ってカビの発生を完全に防げるものではないのですが、室内の湿度が60%もある中で庫内の湿度を30%~40%に保ってくれるのですから、効果はありますよ。
ちなみに湿度が0%になれば良いと言うものでもないようです。
ではクルマはどうなのか…
クルマの保管環境を左右する要因って…
まずは温度、次いで湿度(雨)、あとは紫外線ですかねぇ。
おっと、海が近ければ潮風もある…
ガレージに屋内保管していれば、これらの要素はクリアできますね。
んでも、そうもいっていられない場合は、何がネックになるのか…
我が家の場合、ライツ号2はエレベーター式の地下の車庫に保管されています。
上下二段式になっていて、下段です。
上段は、普通に露天式で、外の環境要因を全て受けてしまいます。
常に地下にあることで、雨水が直接当たることはないし、直射日光も当たらないので紫外線による劣化もほぼないと思います。
温度は…地下って結構理想的なのかなぁと。
真夏の日中でも、車庫から出して乗り込むと、特にムッとした熱気を感じるのではなく、むしろひんやりと感じます。
温度変化が緩やかなのだと思います。
それなら何も問題ないじゃないのよと…
ちょっと心配なのは温度ではなくて湿度…
地下の車庫には屋根がないので、雨水が支柱を伝って下段のパレットの床面が濡れてしまいます。
上段のパレットは雨が降れば濡れるけれど、止んでしまえば自然と乾きます。
でも、下段のパレットは、なまじ地下にあるものだから、一度濡れてしまうとなかなか乾かない…
つまり地下の庫内は、夏の間はかなり湿度が高い状態が保たれているのであって…
幸い、これまで車内にカビが発生したようなことはないのですが、湿気って錆の原因にもなるのですよね。
左ドアのヒンジの下のパネルには錆が発生しているし、フロントガラスの下のモールのところにも、以前は見られなかったおそらく錆が原因とみられる塗装の浮きが見られます。
洗車して磨いていれば最高のコンディションを保てるのだと思い込んでいた身にはちょっとショックでしたよ。
カメラと違ってクルマごと密閉して除湿するわけにもいかないし…
適度に走らせてエンジンに風を入れるのが一番良いのさ…
そう思うことにしているのですが、ふと今の保管環境で良いのかと心配になったりもします。
Posted at 2022/07/22 00:54:49 | |
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